通常、入札戦略の効果の評価では、以下の 2 つの一般的な課題での成果を確認します。
- 掲載結果が手動入札(または他の自動入札システム)よりも優れているかどうか。
- さまざまな設定で結果が向上するかどうか(CPA を高くした場合や最小単価と上限単価の範囲を広くした場合など)。
検索エンジン マーケティングは、競争相手の行動や新しいイベントなどの予測できない要因の直接的な影響を毎日のように受けるため、現在の設定が掲載結果に与えている影響について理解し、必要に応じて調整を加え、その調整の効果が出るのを待つという一連のサイクルに少なくとも数週間の時間が必要になります。
透明性を提供するレポート
さまざまな設定の変更や調整で掲載結果が向上したかどうかを確認できるよう、入札戦略には各種のレポートが用意されています。こうしたレポートによって、入札戦略の掲載結果や入札戦略によって行われた変更を分析することができます。たとえば、次のような内容についてのレポートを表示できます。
- 入札戦略に指定したターゲットの達成を妨げている可能性のある設定や制約。
- 指定した目標に対して入札戦略の掲載結果がどの程度適合しているか。たとえば、CPA のターゲットが 1,000 円の入札戦略で、実際に 1,000 円のアクション単価を達成できるかどうかを確認できます。
- 入札戦略による入札単価の変更の履歴。
入札戦略予測
スマート自動入札戦略で、入札戦略の単価調整可能な項目とコンバージョンに関する履歴データが十分に蓄積されると、CPA、ERS、または ROAS のターゲットを調整した場合に発生し得る費用とコンバージョン数のトレードオフを示す予測が生成されます。この予測を使用して、ビジネス目標に合った最適なターゲットを特定できます。
入札戦略の掲載結果の比較
自社のマーケティング目標、キーワード、ビジネス上の制約に対し、入札戦略によって望ましい成果が得られていることを確認できたら、必要に応じて掲載結果の比較を行い、その入札戦略の掲載結果が手動入札や他の自動入札システムよりも優れているかどうかを確認できます。
掲載結果を比較するには、次のような方法をおすすめします。
- 入札戦略の開始前と開始後の掲載結果を比較する。
これは最もわかりやすい比較方法ですが、最も正確かつ厳密な比較を行うことはできません。 - 似たような掲載結果を持つキャンペーン同士を比較し、一方のキャンペーンに検索広告 360 の入札戦略を適用し、もう一方のキャンペーンに手動入札または別のシステムを使用する。
この方法では、開始前と開始後の掲載結果を比較する方法よりも高い精度で比較を行うことができます。ただし、比較可能な類似するキャンペーンがある場合にのみ有効です。 - Google 広告の「キャンペーンの下書きとテスト」を使用してランダム形式の A/B テストを行う。
Google 広告の「キャンペーンの下書きとテスト」を使用して、キャンペーンのトラフィックを 2 つのランダムなグループに分割できます。一方のグループを検索広告 360 の入札戦略に、もう一方のグループを別のシステムに割り当てて、A/B テストの結果を入手できます。詳しくは、テストで検索広告 360 入札戦略を設定する方法をご覧ください。
次のステップ:
- ROI 入札戦略の設定に関するおすすめの方法と入札戦略の最適化を確認します。
- 入札戦略の掲載結果の評価に関するおすすめの方法を確認します。
- 入札戦略を作成します。