入札戦略で CPA、ERS、ROAS のターゲットをどのように設定したらよいかわからない場合は、入札戦略予測を使用します。入札戦略予測では、既存の入札戦略の過去のデータに基づいて以下を予測できます。
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特定のコンバージョン範囲を達成するために必要なターゲット: 1 週間で達成したいコンバージョン数が決まっている場合に、そのために必要と思われる CPA、ERS、ROAS のターゲットを確認できます。
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1 週間の費用を指定した場合の入札戦略の掲載結果
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CPA、ERS、ROAS を調整した場合の費用とコンバージョン数のトレードオフ
上記の例では、入札戦略の CPA 目標を 55.00 ドルに設定しています。このターゲットの過去の掲載結果に基づいて予測すると次のようになります。
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生成されるコンバージョン数: 669
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費用: 36,067.00 ドル
グラフ内のバーをスライドさせると、設定値を変更できます。たとえば、CPA 目標を 41.80 ドルに変更すると、達成されるコンバージョン数は 543 になり、必要な費用は 27,380.00 ドルになると予測されます。
小さな変更を加えて評価する
入札戦略の ROI ターゲットを、急に大きく変更することはおすすめできません。より正確な予測を得るには、小さな変更を加え(たとえば現在のターゲットの 30% 未満)、数日後にもう一度予測を確認するようにします。週 1~2 回のペースで小さな変更を加え、費用とコンバージョンの理想的なバランスを探ってください。
入札戦略の予測は毎日更新されますが、入札戦略の変更が反映されるまでには 2~3 日かかります。
掲載結果履歴に基づく予測
入札戦略予測では、単価調整可能な項目とコンバージョンの過去の掲載結果データに基づいて、次の週のおおよその掲載結果を予測します。履歴の期間は過去 7 日間で、次の週が過去 7 日間とよく似ているという前提で予測を行います。
なお、単価調整可能な項目の掲載結果履歴には、入札戦略を調整する前のデータが含まれている可能性があります。たとえば、あるキーワードを作成してエンジン アカウントに入稿し、1 か月後にそのキーワードに入札戦略を適用したとします。この場合、入札戦略を適用してから 2~3 日しか経過していなくても、予測ではそのキーワードの過去 7 日間の掲載結果履歴が考慮されることになります。
十分な履歴データがない場合
入札戦略の単価調整可能な項目やコンバージョンの掲載結果データが十分に蓄積されていない場合、検索広告 360 による予測は行われません。たとえば、すべて新しいキーワードでキャンペーンに入札戦略を適用した場合、キーワードの掲載結果履歴が十分に蓄積されるまで予測は行われません。
また、入札戦略でコンバージョンや単価調整可能な項目を変更した場合も、それらが予測に反映されるまでにしばらく時間がかかります。変更が反映されると、予測ページにメッセージが表示されます。
入札戦略の予測を利用できないことがある理由
過去 7 日間に以下のことが行われた場合、検索広告 360 では過去の掲載結果データを使用して入札戦略の予測を作成することができません。
- 入札戦略のポートフォリオ内の費用の大部分を占めている単価調整可能な項目の入札単価を手動で設定することにより、入札戦略をオーバーライドした場合。
- 入札戦略が数日間一時停止された場合。
入札戦略の入札単価をオーバーライドした場合は、数日待ってから、もう一度予測をチェックしてください。
入札戦略を一時停止した場合は、再度有効にして数日待ってから、もう一度予測をチェックしてください。
サポートされる入札戦略
Search Ads 360 では、下記のタイプの入札戦略や条件に対する掲載結果を予測できます。
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目標: コンバージョン数、収益
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ターゲット: CPA、ERS、ROAS の各ターゲット
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エンジンとキャンペーン タイプ: Google 広告の手動キャンペーンとショッピング キャンペーンおよび Microsoft Advertising の手動キャンペーン
サポートされていない入札戦略
検索広告 360 では、下記のタイプの入札戦略や条件に対する掲載結果は予測できません。
- 目標: クリック数、掲載順位、詳細設定
- ターゲット: 1 か月の費用
- Microsoft Advertising ショッピング キャンペーンは予測に含まれません
- オークションごとの自動入札のキャンペーン
サポートされていないウェブブラウザ
入札戦略の予測は Internet Explorer 8 には対応していません。
Chrome または Firefox バージョン 3.5 以上を使用することをおすすめします。
入札戦略の制約
検索広告 360 では、制約(最小単価、上限単価、上限 CPA、掲載順位の範囲など)を指定した入札戦略の掲載結果を予測することはできますが、それらの制約の効果は予測で考慮されません。
同様に、予測ではキャンペーン予算の制限による効果も考慮されません。つまり、予測ではキャンペーン予算は無制限と見なされるため、キャンペーンに設定した予算を超える CPA やその他の費用ターゲットが提案される場合があります。