カスタム Floodlight 変数は、ユーザーが購入した映画のジャンルや、ユーザーに割り当てた顧客バリュー、送料など、Floodlight アクティビティが記録する各コンバージョンに関して詳細情報を追加します。
検索広告 360 では、カスタム Floodlight 変数のデータを使用して、次の操作を行うことができます。
- コンバージョン レポートを分割、フィルタリングできます。
たとえば、ユーザーがサイト上で購入した映画のジャンルごとのコンバージョン数を確認できます。
- 特定の特性を持つコンバージョンに焦点を当てて入札戦略を作成できます。
たとえば、顧客バリューを「高」に指定したコンバージョンのウェイトを大きくし、顧客バリューを「低」に指定したコンバージョンのウェイトを小さくする入札戦略を作成することができます。
- カスタム Floodlight 変数を通じて数値データをレポートできます。
たとえば、すべてのコンバージョンを対象にレポートされた送料の合計をレポートできます。
検索広告 360 内でカスタム Floodlight 変数を使用する方法
カスタム Floodlight 変数を設定、使用する手順の概要は次のとおりです。
-
キャンペーン マネージャー 360 にログインして、カスタム Floodlight 変数を作成します。
-
カスタム Floodlight 変数を、サイト内の Floodlight タグやイベント スニペットに追加します。
たとえば、次のイベント スニペットには u1 と u2 という 2 つのカスタム変数が含まれており、顧客ロイヤルティと配送料をレポートするのに使用されます。
<!--
Event snippet for Thank You on http://www.example.com/thanks: Please do not remove.
Place this snippet on pages with events you’re tracking.
Creation date: 11/01/2017
-->
<script>
gtag('event', 'conversion', {
'allow_custom_scripts': true,
'send_to': 'DC-1234567/group1/thank123+transactions',
'transaction_id': '012345',
'value': '129.97',
'u1': $customer_loyalty,
'u2': $shipping_cost
});
</script>
<noscript>
<img src="https://ad.doubleclick.net/ddm/activity/src=1234567;type=thank123;cat=group1;
dc_lat=;dc_rdid=;tag_for_child_directed_treatment=;tfua=;npa=;ord=1?"
width="1" height="1" alt="">
</noscript>
<!-- End of event snippet: Please do not remove -->イベント スニペット内のフィールドについてご確認ください。
検索広告 360 を使用してオフライン コンバージョン(例: コールセンター経由で発生した販売)をトラッキングする場合は、Search Ads 360 API からカスタムデータをアップロードできます。 -
検索広告 360 内で、カスタム Floodlight 変数がカスタム指標やカスタム ディメンションに関連付けられます。
-
必要に応じて、分割グループを設定することで、複数のカスタム Floodlight ディメンションを使用してフィルタリングや分割、入札単価の最適化を行うことができます。たとえば、映画のジャンルごとにレポートを分割し、さらに顧客バリューごとにレポートを分割する場合は、まず、分割グループを設定する必要があります。このグループを使用して、組み合わせて使用するディメンションを指定します。
-
設定後は、次の操作を行うことができます。
-
レポートを分割します。
-
[ディメンション] タブで、レポートデータをディメンション別にグループ化します。
-
カスタム指標を表示する Floodlight 列を作成します。
-
Search Ads 360 API を使用して、データを格納したレポートをダウンロードします。
-
カスタム指標とカスタム ディメンションに関する重要事項
送信できるデータに関する制限
ディメンションとして設定するカスタム Floodlight 変数ごとに、変数のレポートで利用可能なデータの数とサイズに制限があります。
-
カスタム ディメンションは、レポート期間ごとに、最大 200,000 個の一意の値を検索広告 360 に送信できます。
-
各値には、ASCII 文字で最大 80 文字の長さを指定できます。
例
たとえば、u1 で注文の発送先の都市を収集し、u1 をカスタム ディメンションとして設定した場合、u1 は 1 日につき 200,000 を超える都市を収集することはできません。500 件ずつの注文をボストンとニューヨークに発送した場合、収集される都市データは「2 か所」だけであり、あと 199,998 か所の都市データを収集できます。
最大 100 個のカスタム Floodlight 変数を使用可能
キャンペーン マネージャー 360 内で最大 100 個のカスタム Floodlight 変数を作成することが可能で、検索広告 360 内でそのすべてを使用できます。
検索広告 360 レポート内にデータが表示されるまでにかかる時間
Floodlight タグがコンバージョンをレポートし始めると、カスタムデータも標準の Floodlight データと同じタイミングで(通常、数分後に)表示できるようになります。
データをさかのぼることができる期間
検索広告 360 は、カスタムデータをバックフィルしません。つまり、カスタムデータが利用できるのは、検索広告 360 内でそのデータタイプの変数を設定した日以降になります。検索広告 360 内でデータを設定する前から Floodlight タグがそのデータを記録している場合も同様です。
一部のアトリビューション モデルのみサポート対象
カスタム指標やカスタム ディメンションに適用可能なアトリビューション モデルのタイプについてご確認ください。