入札単価調整を使用すると、ユーザーが検索を行う場所や方法に応じて、広告を表示する頻度を調整できます。たとえば、スマートフォンからのクリックや特定の地域で発生するクリックは他のクリックよりも価値が高い場合があります。
この記事では、Microsoft Advertising アカウントで使用できるさまざまな入札単価調整、および複数の入札単価調整を設定した場合の動作について説明します。
入札単価調整を設定する方法については、入札単価調整を追加または削除するをご確認ください。
入札単価調整の仕組み
入札単価調整は割合(%)で設定します。
たとえば、上限クリック単価を US$1 に設定したキャンペーンがあり、モバイル デバイスでのパフォーマンスが良好であるとします。より多くのモバイル ユーザーに広告を表示するには、モバイル デバイスでの検索時に掲載する広告の入札単価を 20% 引き上げ、最終的な入札単価を US$1.20 にします。計算式は次のとおりです。
基準の入札単価: US$1
モバイル デバイスの入札単価調整: US$1+(US$1+20%)=US$1.20
モバイル デバイスでの検索に対する最終的な入札単価: US$1.20
今度は、現在 US$1 に設定されている入札単価を引き下げてみましょう。入札単価を US$0.80 にするには、引き下げ率を 20% に設定します。
Microsoft Advertising アカウントで使用できる入札単価調整
デバイスデバイスの入札単価を調整し、特定のデバイス(パソコン、タブレット、モバイル デバイス)でユーザーが検索したときに表示される広告の頻度を変更します。
対象
- キャンペーン
- 広告グループ
範囲
- -100%~+900%
特定のデバイスに広告が表示されないようにするには、入札単価の引き下げ率を 100% に設定します。
地域に基づく入札単価調整を使用すると、特定の国、都市、地域のユーザーに対して広告を表示する頻度を調整できます。
対象
- キャンペーン
- 広告グループ
範囲
- -90%~+900%
年齢や性別に基づく入札単価調整を使用すると、性別や特定の年齢層の見込み顧客をターゲットに設定して広告を表示できます。
対象
- キャンペーン
- 広告グループ
範囲
- -90%~+900%
デバイスの入札単価調整の自動設定
ビジネスの目標達成に向けて効率的に費用を活用するには、検索広告 360 の入札戦略を使用して、Microsoft Advertising キャンペーンのデバイスの入札単価調整を自動的に設定することができます。
手動で調整を設定することもできます。
検索広告 360 の入札戦略では、Microsoft Advertising キャンペーンの地域とユーザー属性ターゲットが自動的に調整されることはありません。
複数の入札単価調整を同時に設定した場合
デバイスの入札単価調整と地域に基づく入札単価調整の両方が検索に適用される場合は、両方の入札単価調整に基づいて単価が決定されます。たとえば、広告グループの単位で次の入札単価と入札単価調整が設定されているとします。
- 上限クリック単価: 1.00
- デバイスの入札単価調整: モバイル デバイスに +10%
- 地域に基づく入札単価調整: 京都に +10%
京都にいるユーザーがモバイル デバイスを使用して、広告グループで設定されているキーワードに一致する検索を行うと、その入札単価は US$1.20 になります。
内訳: US$1.00 + 0.10(デバイスの入札単価調整)+ 0.10(地域に基づく入札単価調整)
異なる単位で設定されたデバイスの入札単価調整
キャンペーンでデバイスの入札単価調整を設定し、同じデバイスの入札単価調整を広告グループでも設定した場合、広告グループの入札単価調整に基づいて、そのデバイスの最終的な入札単価が決定されます。
地域に基づく入札単価調整の重複
同じ地域に適用される入札単価調整が複数ある場合、その調整値は合算されません。たとえば日本に +50%、京都に +100% の調整比を設定した場合は、京都のユーザーからのトラフィックに対しては、最も細かい地域(ここでは京都)の調整比のみが適用されます。
関連リンク
- 入札単価調整の概要を確認する(Microsoft Advertising ヘルプセンター)
- 入札単価調整を追加または削除する