データドリブン アトリビューション(DDA)モデルでは、検索キャンペーンに固有のユーザー インタラクションに関する実際のデータを分析して、コンバージョン経路内のすべてのインタラクションにコンバージョン クレジットを分配する方法を学習します。これにより、入札単価を最適化し、目標に応じて最適な広告費用を特定することができます。
アトリビューション モデルは、1 日を通じて複数回レポートデータに適用されるため、ほぼリアルタイムでレポートデータを表示します。このモデルでは毎週学習と更新を行い、チャネル グループ ラベルに追加した新しいキャンペーンやキーワードなどの項目を今後のパフォーマンス データに追加します。
検索広告 360 では DDA モデルを 5 つまで作成できます。まず、チャネル グループが異なる DDA モデルを 2 つ作成して、各モデルから得られる分析情報を比較することをおすすめします。
データドリブン アトリビューション モデルのデータ要件
データドリブン アトリビューション モデルを作成するには、サンプルで過去 30 日以内に少なくとも 15,000 回のクリックと 600 回の Floodlight コンバージョンが発生している必要があります。クリックの発生元は、Floodlight だけでなく、検索広告 360 に追加したどの検索広告プラットフォームでもかまいません。モデルは作成された日からデータのレポートを開始しますが、最初の学習期間として、十分なサンプルが利用可能になってから 24 時間程度かかります。
クリック数とコンバージョン数が要件を下回った場合、以前に生成されたモデルが使用されます。過去 30 日間以内にモデルを生成できなかった場合、DDA モデルでは基本線形モデルが適用され、翌週に更新が再試行されます。
DDA モデルを使って入札戦略を作成した場合は、入札戦略の学習期間中に DDA モデルが若干変動する可能性があります。これは、入札戦略と DDA モデルが相互に調整を行っているためです。通常、入札戦略の学習期間が終了した後は DDA モデルの更新が少なくなります。
オフライン コンバージョン
生成後 60 日未満のクリック ID にコンバージョンが結び付けられている場合、検索広告 360 またはキャンペーン マネージャー 360 からアップロードしたオフライン コンバージョンを使ってモデルを生成することもできます。生成されたモデルは、オフライン コンバージョンに適用されます。
- Search Ads 360 API または一括送信シートを使用してコンバージョンをアップロードした場合、コンバージョンは、生成後 60 日未満のクリック ID に結び付けられている必要があります。
- Campaign Manager 360 API を使用してコンバージョンをアップロードした場合、コンバージョンは、生成後 60 日未満のクリック ID に結び付けられているか、暗号化されたユーザー ID またはモバイル デバイス ID に結び付けられている必要があります。
コンバージョン経路を特定する
データドリブン アトリビューションでは、広告主が検索キャンペーンを構成する一般的な方法に基づいて、コンバージョン経路内のインタラクションが分類されます。たとえば、ほとんどの広告主は、ファネルの上流に位置するキーワードと下流に位置するキーワードの両方を設定しています。この前提を基に、DDA では、広告が目標到達プロセスの上流に位置するインタラクションにつながったのか、それとも下流に位置するインタラクションにつながったのかという観点でクレジットが分配されます。
検索広告 360 の各 DDA モデルでは、最大 50 個のさまざまな Floodlight コンバージョン アクションにつながったインタラクションを分析してレポートを作成することができます。ただし、Google 広告のコンバージョン トラッキング、Google アナリティクス、その他のトラッキング システムでトラッキングされるコンバージョンの分析またはレポート作成を行うことはできません。このような基本的な前提が当てはまらないインタラクション タイプをモデル化したい場合は、カスタム チャネル グループを定義します。たとえば、一般的なキーワード、ブランド関連キーワード、市場競争用キーワード、プロモーション キーワードと商品グループがどのように相互作用して、購入やニュースレター登録を促進しているのか知りたい場合があります。このような高度なモデルを作成するには、DDA モデルを設定する際にカスタム チャネル グループを指定する必要があります。
Floodlight コンバージョン専用
把握したい内容に応じて、特定のコンバージョン プロセスに関連する Floodlight アクティビティだけを含むモデルを作成することもできます。ただし、モデルを生成するうえで必要な量のデータが検索広告 360 に提供されるように、十分な数の Floodlight アクティビティを指定するようにしてください。
アトリビューションのないコンバージョンを考慮する
ウェブサイトの Cookie をブロックしているブラウザやアプリケーションの設定など、アトリビューションのないコンバージョンを考慮するため、検索広告 360 では、機械学習と過去のデータによってコンバージョン数とコンバージョン収益がモデル化されます。検索広告 360 のレポートや入札戦略では、算出された見積もりを使用してコンバージョン指標をスケーリングし、広告がどのようにコンバージョンの増加につながっているかをより正確に把握できます。
データドリブン アトリビューション モデルでは、モデルを生成する際と Floodlight 列にモデルを適用する際にこのスケーリングされたコンバージョンが追加されます。
クロス環境でのコンバージョンを含める
クロス環境コンバージョンとは、起点となるデバイスまたはブラウザと終点となるデバイスまたはブラウザが異なるものを指します。コンバージョン経路をできるだけ正確に把握するには、データドリブン アトリビューション(DDA)モデルを使用してレポートを作成する際や、新規または既存の入札戦略で DDA モデルを使用する際に、クロス環境でのコンバージョンを含めます。クロス環境レポートを利用できるのは、広告、キーワード、広告グループ、およびそれより上位のレベルに限られます。
よくある質問
検索広告 360 の DDA モデルとキャンペーン マネージャー 360 の DDA モデルはどう違いますか?
アトリビューション モデルはキャンペーン マネージャー 360 から検索広告 360 にインポートできますが、データドリブン アトリビューション モデルは例外です。キャンペーン マネージャー 360 のデータドリブン アトリビューション モデルはまったく別のものであるため、インポートすることはできません。検索広告 360 内で再作成する必要があります。
検索広告 360 とキャンペーン マネージャー 360 のどちらのモデルでも、有料検索広告のクリック数とディスプレイ広告のクリック数を分析できます。ただし、ディスプレイ広告のアクティビティやインプレッションにクレジットを割り当てることができるのは、キャンペーン マネージャー 360 のみです。たとえば、コンバージョン経路の先頭に有料検索クリックがあり、同じコンバージョン経路内にディスプレイ広告のアクティビティもある場合、検索広告 360 では、有料検索クリックに結び付けられた部分のクレジットだけが表示されます。
コンバージョン経路の一部と見なされる広告チャネル
検索広告 360 の DDA では、コンバージョン経路の検証時に以下のチャネルからのクリックが分析されます。
- 有料ソーシャルのクリック数
- Google ディスプレイ ネットワークからのクリック数 - 検索広告 360 で Google 広告ディスプレイ キャンペーンが管理されている場合、かつその広告が検索広告 360 でトラッキングされるキーワード、あるいはその他の項目で、プレースホルダ キーワードを通じてターゲティングされている場合
- ディスプレイ広告に対するクリック数 - 広告主がキャンペーン マネージャー 360 を使用していて、共通の Floodlight アクティビティ セットを使用して有料検索広告コンバージョンとディスプレイ広告コンバージョンの両方をトラッキングしている場合
- オーガニック検索のクリック数 - 広告主が検索広告 360 自然検索のレポート機能を使用していて、均等アトリビューション オプションを選択している場合
データドリブン アトリビューション モデルは、検索広告 360 以外のクリックについてもレポートできますか?
いいえ。検索広告 360 のレポートに表示されるのは、検索広告 360 経由でリダイレクトされたクリックに限られます。たとえば、検索広告 360 DDA モデルが、キャンペーン マネージャー 360 の管理下にあるディスプレイ広告にクレジットの一部を割り当てて、残りのクレジットを有料検索クリックに割り当てたとしても、検索広告 360 レポートの対象となるのは有料検索クリックに限定されるため、レポートには、有料検索クリックに結び付けられた部分のクレジットしか表示されません。
検索広告 360 で使用されている他のアトリビューション モデルと同様に、検索広告 360 の DDA モデルでは、ディスプレイ広告のインプレッションやオーガニック検索のインプレッションに関するデータにアクセスできないため、これらは無視されます。潜在的なコンバージョン アクションとしてレポートされるのは、クリックのみです。