2023 年 9 月 30 日を過ぎると、Google オプティマイズはご利用いただけなくなります。この日までは引き続きテストとパーソナライズを実施可能です。詳細

リダイレクト テストを作成する

互いに大きく異なるページパターンをテストする方法について説明します。
リダイレクト テストに関係するウェブページにはすべて、オプティマイズのスニペットを組み込む必要があります。

リダイレクト テストは A/B テストの一種で、異なるウェブページを相互に比較する際に使用します。リダイレクト テストの各パターンは、それぞれ異なる URL を持ちます。複数の異なるランディング ページを比較する場合や、ページデザインの抜本的な変更を行った場合に便利なテストです。

事前の準備

リダイレクト テストを作成する前に、以下を完了してください。

  1. テストで使用する各パターンのウェブページをあらかじめ作成し、URL を控えます。
  2. テストするページ(複数ある場合は全ページ)に、オプティマイズGoogle アナリティクスをインストールします。
  3. オプティマイズのコンテナをアナリティクスのプロパティにリンクします。次の ID 情報を控えておきましょう。
    1. オプティマイズのコンテナ ID(例: 「OPT-123456」「GTM-123456」など)
    2. アナリティクスのプロパティ ID(例: 「UA-123456-1」)
  4. ステップ 3 でリンクしたプロパティ ID を使用して、リダイレクト先になり得るすべてのページにオプティマイズをインストールします。
  5. リダイレクト先が同じドメインにあることを確認します。サブドメイン リダイレクトはサポートされていますが、クロスドメイン リダイレクトはサポート外です。

用語の定義

この記事で使用する主な用語をいくつか紹介します。

  • ドメイン / パス – URL の「?」よりも前の部分すべてを指します。「?」を含まない URL の場合、URL 全体です。次の URL のハイライト箇所が相当します。
https://www.example.com/product/laptop?id=123#price
  • クエリ文字列 – URL の「?」から「#」の前までの部分(「#」を含まない URL の場合は URL の末尾まで)を指します。この部分には 1 つまたは複数のクエリ パラメータが含まれています。次の URL のハイライト箇所が相当します。この例の場合、「?id=123&lang=en」という部分がクエリ文字列で、2 つのクエリ パラメータ(「id」および「lang」)にそれぞれ値を指定したものが含まれています。
https://www.example.com/product?id=123&lang=en#section2
  • フラグメント – URL の「#」から末尾までの部分を指します。次の URL のハイライト箇所が相当します。
https://www.example.com/product?id=123&lang=en#section2

記事中で言及がある URL のタイプ:

  • オリジナル URL(単に「オリジナル」ともいう) – テストするページの本来の URL です。
  • リダイレクト URL(「最終ページ URL」ともいう) – オプティマイズがルールを適用した結果の URL です。
    • 注: リダイレクト URL のクエリ文字列およびフラグメントは、ソース URL(下の定義を参照)に含まれていたものと、オプティマイズの設定で指定するものを合わせた内容になります。
  • ソース URL – ユーザーがサイトを訪れたときの実際の URL です。ソース URL とオリジナル URL は、必ずしも同一にはなりません。アクセスするページが同じであっても、サイト訪問者の流入元(リンク元の別サイト、ウェブ検索、広告など)によって、URL にクエリ文字列やフラグメントが追加されている可能性があるからです。

オプティマイズの用語集でさらに詳しい情報をご確認いただけます。

リダイレクト エクスペリエンスを作成する

オプティマイズで新しいリダイレクト テストを作成する手順:

  1. アカウント ページに移動します。
  2. コンテナをクリックします。
  3. [エクスペリエンスを作成] をクリックします。
  4. 名前を入力します。
  5. エディタページの URL を入力します。
  6. [リダイレクト テスト] をクリックします。
  7. [作成] をクリックします。

リダイレクト テスト作成画面のスクリーンショット。

パターンを追加する

エクスペリエンスを作成すると [詳細] ページが開きます。このページでパターンを追加することができます。

  1. [ターゲティングとパターン] セクションを確認します。
  2. [パターンを追加] をクリックします。

ターゲティングとパターン、パターンを追加(スクリーンショット)

リダイレクト テストのタイプを指定します。

[1 つのページへのリダイレクト] と [高度なリダイレクト] の 2 種類から選ぶことができます。

  • 1 つのページへのリダイレクト – 単一ページの URL を指定して、各ページへのアクセスをそのページへとリダレイクトします。リダイレクト先のページに複数のパターンを持たせることは可能です。
  • 高度なリダイレクト – オリジナル URL(エディタページの URL)の一部を変更する場合や、複数のページにリダイレクトする場合、正規表現を使用する場合に選択します。

リダイレクト テストのタイプ指定、パターンの詳細画面(スクリーンショット)

一般的な用途には 1 つのページへのリダイレクトが適しているため、通常はそちらで始めましょう。より複雑なテストが必要になれば高度なリダイレクトを使用します。

1 つのページへのリダイレクト

リダイレクト テストは、ウェブページのデザイン変更によって生じる影響を調べる際に便利な方法です。新デザインをいきなりサイトの全ユーザーにリリースするのではなく、代替 URL に設置したうえで、オプティマイズを使ってデザインをテストしたり、段階的にリリース範囲を広げたりすることができます。具体的には、ウェブサイトのトラフィックの一部を、新デザインのページを置いた代替 URL へとリダイレクトすることによって行います。

この例では、デザインを刷新したトップページをテスト運用します。新ページはサブドメイン(new.example.comに設置し、全訪問者の 10 パーセントをそちらにリダイレクトして、コンバージョン状況やフィードバックを調べることにします。得られたデータをもとに、新デザインがビジネス目標に合っているかどうか判断し、必要に応じて全訪問者の 25%、50%、100% と段階的にトラフィック配分を増やしていきます。

このリダイレクト テストをオプティマイズで作成する手順:

  1. パターン名を入力します。
  2. リダイレクト先を入力します。
  3. 最終ページ URL を確認します。
  4. [完了] をクリックします。

1 つのページへのリダイレクト(スクリーンショット)

リダイレクト先について

最終ページ URL のクエリ パラメータおよびフラグメントは、エディタページ(オリジナル URL)に含まれていたものと、リダイレクト先 URL に含まれていたものを合わせた内容になります。詳しくは上の用語の定義セクションをご覧ください。

サイトにアクセスしたユーザーの URL に含まれるパラメータと、オプティマイズのテスト作成時に指定したパラメータに重複があり、指定されている値が互いに異なる場合は、オプティマイズ側で指定した値が優先されます。パラメータの競合については後述します。

高度なリダイレクト

高度なリダイレクト テストでは、1 つまたは複数の URL に対して、一部を入れ替えたり、変更したり、文字列を追加したりすることにより、最終ページ URL を細かく制御できます。また、正規表現(RegEx)の使用も可能です。

こういった高度な操作が必要ない場合は、まず 1 つのページへのリダイレクトをお試しください。

高度なリダイレクト テストを作成する場合、まずは前述の手順でエクスペリエンスとパターンを作成し、[リダイレクト タイプ] で [高度なリダイレクト] を選択します。

リダイレクト タイプ、高度なリダイレクトを選択した状態。

高度なリダイレクト テストで指定できるフィールドは次のとおりです。

フィールド 動作
テストのタイプ

テキストを置換 - デフォルト

正規表現 - 後述

ドメイン / パス内を検索(任意)

エディタページ(オリジナル URL)のドメインおよびパスの中から、指定した内容を検索します。

(デフォルトでは空欄)

置換するテキスト

最終リダイレクト URL のドメイン / パスの内容は、ここで指定した内容に置き換えられます。

空欄のままにすると、最終リダイレクト URL ではドメイン / パスの内容が削除されます。

(デフォルトでは空欄)

クエリ パラメータ / フラグメントを追加 / 変更(任意)

必要に応じてクエリ文字列を追加または変更します。
指定した内容が、サイト訪問者の実際の URL に追加されます。同じパラメータがすでに含まれている場合、パラメータの値はここで指定した内容に変更されます。

注: この機能でクエリ文字列に対して可能な処理は、追加と変更のみです。既存のクエリ パラメータやフラグメントを削除することはできません。

(デフォルトでは空欄)

上記を含むテスティング関連の用語について詳しくは、前述の「用語の定義」セクションオプティマイズの用語集をご覧ください。

高度なリダイレクト モードを使用する場合、[ドメイン / パス内を検索] と [クエリ パラメータ / フラグメントを追加 / 変更] の少なくともどちらかには、値を指定する必要があります。両方のフィールドに値を入力した場合、サイト訪問者の実際の URL が、両方の処理を適用可能な内容でない限り、その訪問者はリダイレクトの対象となりません。

注: 両方のフィールドに値を入力した場合、サイト訪問者の実際の URL が、両方の処理を適用可能な内容でない限り、その訪問者はリダイレクトの対象となりません。

手順

高度なリダイレクト テストを作成する手順:

  1. [テキストを置換] を選択します(デフォルトで選択されています)。
  2. 次のいずれかを行います。
    1. [ドメイン / パス内を検索] フィールドに値を入力します。
      1. [置換するテキスト] フィールドに値を入力します。検索した文字列を削除したい場合は空欄にしておきます。
    2. 必要な場合は、[クエリ パラメータ / フラグメントを追加 / 変更] フィールドに値を入力します。
  3. 生成されたリダイレクト URL(開く)をクリックし、動作を確認します。
  4. [完了] をクリックします。

高度なリダイレクト テストのオプション(スクリーンショット)

例 1: サブドメインへのリダイレクト

世界規模でブランドを展開している企業が、英国からのユーザー専用の e コマース サイトのリリースを予定しています。新しい専用サイト(サブドメインに設置)ではコンテンツ、通貨、単位などがローカライズされており、トップページにアクセスした英国のユーザー全員を新サイトにリダイレクトしたいと考えています。

この例では、https://www.example.com にアクセスしたユーザーを https://uk.example.com へとリダイレクトすることにします。

必要な手順は、1)高度なリダイレクト テストの作成、2)オーディエンス ターゲティングのカスタマイズの 2 段階に分かれています。以下それぞれ解説します。

例 1: ステップ 1 - 高度なリダイレクト テストの作成

高度なリダイレクト テストを作成します。各フィールドは次のように指定します。

高度なリダイレクト テストのタイプ テキストを置換(デフォルト)
ドメイン / パス内を検索 www
置換するテキスト uk
クエリ パラメータ / フラグメントを追加 / 変更 (空欄のまま)
オリジナル https://www.example.com/

リダイレクト

https://uk.example.com/

オプティマイズの画面では次のようになります。

高度なリダイレクトのスクリーンショット

例 1: ステップ 2 - オーディエンス ターゲティングのカスタマイズ

次に、オプティマイズのオーディエンス ターゲティング機能を使って、英国のユーザーだけがエクスペリエンスの対象となるようにします。上記のステップ 1 を完了すると、エクスペリエンスの詳細ページが再度表示されます。

[オーディエンス ターゲティング] セクションの [カスタマイズ] をクリックします。

オーディエンス ターゲティング、カスタマイズ。スクリーンショット。

[ルールタイプを選択] で [地域] をクリックします。

ルールタイプを選択: 地域

  1. 1 つ目のプルダウン メニューで [] を選択します。
  2. 2 つ目のプルダウン メニューは [次と等しい] のままにします。
  3. [値] フィールドに「United Kingdom」と入力します。
  4. [追加] をクリックします。

オーディエンス ターゲティング、地域

完成したオーディエンス ターゲティング設定は次のように表示されます。

オーディエンス ターゲティングの概要表示

注: このリダイレクト処理そのものは、「1 つのページへのリダイレクト」型のテストで URL 全体(https://uk.example.com)を指定するだけでも実現できます。この例はあくまで、高度なリダイレクト テストを使ってオリジナル URL の一部を変更する方法を示す趣旨のものです。

例 2: 複数のソース URL のパスの変更

複数のページを複数のページへリダイレクトする場合、次の 2 段階で設定を行います。

  1. 各パターンについてリダイレクト ルールを作成する
  2. ページ ターゲティング ルールをカスタマイズする(「次を含む」や「次で始まる」を使用)

設定が完了すると、ページ ターゲティング ルールに一致するすべてのページが、作成したリダイレクト ルールに沿って変更されます。

この例では、/product 以下の任意のページにアクセスしたユーザーをリダイレクトの対象にします。

https://www.example.com/product/<category>/<product_id>

リダイレクト先は、次のパスでテスト公開している新デザインのページです。

https://www.example.com/product-test/<category>/<product_id>

たとえば次のような URL がリダイレクトの対象となります。

  • https://www.example.com/product/laptop/12345
  • https://subdomain.example.com/product/laptop/67890
  • https://www.example.com/product/desktop/12345

例 2: ステップ 1 - パターンで使用するリダイレクト ルールの作成

まず、さまざまなソース URL から com/product という文字列を検索し、com/product-test に置換するルールを作成します。

(注: この説明では先ほど例示した URL のうち 1 つ目をオリジナルとして使用しますが、どの URL を使っても問題ありません)

高度なリダイレクトのタイプ テキストを置換(デフォルト)
ドメイン / パス内を検索 com/product
置換するテキスト com/product-test
クエリ パラメータ / フラグメントを追加 / 変更 (空欄のまま)
オリジナル https://www.example.com/product/laptop/<product_id>

リダイレクト

https://www.example.com/product-test/laptop/<product_id>

オプティマイズの画面では次のようになります。

高度なリダイレクト テストのパターンの詳細画面。

例 2: ステップ 2 - ページ ターゲティング ルールのカスタマイズ

ページ ターゲティング ルールを変更し、example.com/product という文字列を含む URL がすべて対象となるようにします。画面では次のようになります。

ページ ターゲティングのスクリーンショット

このページ ターゲティング設定により、上記の URL がすべてエクスペリエンスの適用対象となり、同じ方法でリダイレクトされます。

リダイレクト元

  1. https://www.example.com/product/laptop/<product_id>
  2. https://beta.example.com/product/laptop/<product_id>
  3. https://www.example.com/product/desktop/<product_id>

リダイレクト先

  1. https://www.example.com/product-test/laptop/<product_id>
  2. https://beta.example.com/product-test/laptop/<product_id>
  3. https://www.example.com/product-test/desktop/<product_id>

例 3: パラメータとフラグメントの追加 / 変更

訪問者のソース URL にパラメータやフラグメントを追加、または既存のパラメータやフラグメントを変更するには、次の設定内容で高度なリダイレクト テストを作成します。

高度なリダイレクトのタイプ テキストを置換(デフォルト)
ドメイン / パス内を検索 (空欄のまま)
置換するテキスト (空欄のまま)
クエリ パラメータ / フラグメントを追加 / 変更 ?param1=newval1&param2=val2#fragment
オリジナル http://.../product/?param0=val0&param1=val1

リダイレクト

http://.../product/?param1=newval1&param2=val2&param0=val0#fragment

オプティマイズの画面では次のようになります。
高度なリダイレクト テスト - クエリ パラメータとフラグメントの追加

例 4: 正規表現(RegEx)の使用

正規表現(RegEx)とは、文字列のさまざまな集合を表現できる記述方式です。オプティマイズでは、[ドメイン / パス内を検索] および [置換テキスト] フィールドが正規表現(RE2 構文)に対応しています。

: [クエリ パラメータ / フラグメントを追加 / 変更] フィールドは正規表現に対応していません。

正規表現を使うと複雑な変更ができ、たとえばある文字列が URL 内で 2 回目に登場した箇所のみを変更するようなことも可能です。この例では、「red」という文字列が 2 回目に現れた箇所を「red-test」に置換します。設定内容は次のとおりです。

高度なリダイレクトのタイプ テキストを置換(デフォルト)
ドメイン / パス内を検索 (red.*?red)
置換するテキスト $1-test
クエリ パラメータ / フラグメントを追加 / 変更 (空欄のまま)
オリジナル https://www.redexample.com/product/red/kitchen

リダイレクト

https://www.redexample.com/product/red-test/kitchen

オプティマイズの画面では次のようになります。

オプティマイズのリダイレクト テストで正規表現を使用

リダイレクト URL の [新しいタブ] アイコン(開く)をクリックして、リダイレクトの動作を確認しましょう。問題がなければ [完了] をクリックします。

例 5: 正規表現を使った複数の URL のパス変更

正規表現(RegEx)とは、文字列のさまざまな集合を表現できる記述方式です。オプティマイズでは、[ドメイン / パス内を検索] および [置換テキスト] フィールドが正規表現(RE2 構文)に対応しています。

: [クエリ パラメータ / フラグメントを追加 / 変更] フィールドは正規表現に対応していません。

正規表現を使うと複雑な変更ができ、たとえば複数の URL のパスを操作するようなことも可能です。この例では、さまざまなカテゴリページの URL の末尾に「-test」という文字列を追加します。正規表現を使用するため、個々のページの URL を指定する必要はありません。

オリジナル URL リダイレクト URL
http://www.example.com/shoe http://www.example.com/shoe-test
http://www.example.com/apparel http://www.example.com/apparel-test
http://www.example.com/food http://www.example.com/food-test

オプティマイズでの設定内容は次のようになります。

(注: ここでは上記のオリジナル URL のうち 1 つ目を例として使用しますが、どの URL でも同じように扱うことができます)

高度なリダイレクトのタイプ 正規表現を使用(プルダウン メニューから選択)
ドメイン / パス内を検索 (com/[^/?#]+)
置換するテキスト $1-test
クエリ パラメータ / フラグメントを追加 / 変更 テキストを置換(デフォルト)
オリジナル https://www.redexample.com/product/red/kitchen

リダイレクト

https://www.redexample.com/product/red-test/kitchen

リダイレクト URL の [新しいタブ] アイコン(開く)をクリックして、リダイレクトの動作を確認しましょう。問題がなければ [完了] をクリックします。

ターゲティングと目標

リダイレクト テストの作成とパターンの詳細の入力が済めば、エクスペリエンスの設定も終わりが見えてきますが、残りの手順も決しておろそかにはできません。ここからは、エクスペリエンスの対象にするオーディエンス(ユーザー)とページ、そして目標設定について解説します。

ターゲティングの設定

ページ ターゲティング

あるサイト訪問者をエクスペリエンスの対象にするかどうか決定する条件は 2 つあり、これがその 1 つ目です。ページ ターゲティングでは、どのページにアクセスしたユーザーをエクスペリエンス表示の候補にするべきかを指定します。

上述の「1 つのページへのリダイレクト」の例と同じ条件で考えてみましょう。テストするのはサイトのトップページのみなので、オリジナル URL には https://www.example.com と指定します。この URL にアクセスしたユーザーが、第 2 のトリガーであるオーディエンス ターゲティング(後述)の条件にも合致していれば、そのユーザーはエクスペリエンス表示の候補となります。

オプティマイズのターゲティングの [条件] 設定画面のスクリーンショット。

オーディエンス ターゲティング

エクスペリエンスの対象ユーザーを限定する 2 つの条件のうち 2 つ目です。デフォルト状態では、ページ ターゲティングで指定したページにアクセスしたユーザー全員が候補となります。このままで良い場合、設定を変更する必要はありません。

エクスペリエンスの対象を特定のオーディエンス(ユーザー層)に限定したい場合は、[カスタマイズ] をクリックします。たとえば特定の広告キャンペーンを介してサイトを訪れたユーザーや、モバイル デバイスでページを閲覧しているユーザーだけを対象にすることができます。ルールの内容を指定して [保存] をクリックします。オーディエンスの条件は複数指定することも可能です。

ページ ターゲティングとオーディエンス ターゲティングの両方を満たしたユーザーが、エクスペリエンスの対象となります。エクスペリエンスの対象となったユーザーは、オリジナル URL またはテストパターンの URL に、ランダムで割り当てられます。先ほどと同じ例で言えば、次のいずれかの URL が表示されることになります。

  • オリジナル: https://www.example.com
  • パターン 1: https://new.example.com

目標の設定

オプティマイズにおける目標とは、テストの各パターンのパフォーマンスを比較して「明確なリーダー」を選ぶ際の、主な評価基準のことです。エクスペリエンスの詳細ページを [目標] セクションまでスクロールして、設定を行いましょう。

  1. [+ テスト目標を追加] をクリックし、メインの目標を選択します。アナリティクスで作成した目標があれば、それらも選択肢として表示されます。
  2. リーダーを決める基準として使用されるのは、メインの目標のみであることに注意しましょう。メイン以外の目標は、参照用としてレポートに表示されるだけです。

パターンの比重の編集

オプティマイズのデフォルトでは、すべてのパターンの比重が均等に設定されています。この状態では、すべてのターゲティング条件を満たしてテストの対象となったユーザーが実際に目にするパターンは、完全にランダムに決まります。パターンによって振り分けるトラフィックの比率を変えたい場合は、各パターンの比重を変更します。

パターンの比重を編集する手順:

  1. 詳細ページで、パターンの横に表示されているパーセンテージ(%)をクリックします。
  2. [均等に分配] と表示されているメニューをクリックし、[カスタムの割合] を選択します。
  3. 各パターンに配分する割合(小数点第 1 位まで)を入力します。
  4. [完了] をクリックします。

均等な比重に戻したい場合は再度メニューから [均等に分配] を選択します。

各パターンの比重は合計で 100% になるよう調整する必要があります。合計が 100% にならないと、赤色の警告メッセージが表示されます。分配率を手動で調整して解決してください。

ルールの確認

ルールの確認

オプティマイズには、任意の URL を入力して、設定したターゲティング条件に合致するかどうかを手軽に確認できる機能が用意されています。ブラウザのアドレスバーからコピーした完全な URL(先頭の http:// または https:// も含むもの)を、「URL を入力」と表示されているフィールドに貼り付け、[確認] をクリックします。入力した URL がルールの条件に合致する場合は、緑色のチェックマークが表示されます。条件に合致しない URL だった場合は、斜線の入った赤い円形のマークが表示されます。

ユーザーがウェブサイトの通常版(http://)と SSL 版(https://)のどちらにアクセスしても条件に合致するようにしたい場合は、[ページ ターゲティング] で両方の URL を指定します。条件作成ツールの「または…」と表示されているフィールドに、まだ追加されていないほうの URL を入力して Enter を押します。これで、作成した条件が両方の URL の訪問者に適用されます。

テストを開始する

ページ上部に戻って [ウェブサイトのエクスペリエンスを開始します] をクリックすると、作成したエクスペリエンスがウェブに公開されます。ほとんどのアップデートは 1 分以内に終わりますが、設定内容によってはグローバルに展開が完了するまでに最大 15 分ほどかかります。

次のステップ

適切な実施期間

テストは、少なくとも次のいずれかの条件が成立するまで継続させます。

  1. 2 週間が経過する(ウェブ トラフィックが 1 週間周期で変動する傾向を考慮)
  2. 1 つ以上のパターンで、ベースラインを上回る確率が 95% に達する

レポート

実行中のテストを監視したり、完了したテストの結果を確認したりするには、テストの詳細ページの上部にある [レポート] タブをクリックします。レポートは複数のカードで構成されており、それぞれのカードにテストに関するデータ(テストのステータス、各パターンの目標達成状況など)が表示されます。

オプティマイズのレポートは Google アナリティクスでも表示できます。Google アナリティクスにログインして、[レポート] タブをクリックし、レポート ナビゲーションから [行動] > [ウェブテスト] をクリックします。

オプティマイズのレポートの詳細

正規 URL を宣言する

同じページの複数のバージョンを試験運用するリダイレクト テストを頻繁に作成する場合は、テスト用パターンのページで正規 URL を宣言しておくことをおすすめします。これにより、リダイレクト先のテストページの存在がオリジナル ページの SEO ランキングに影響することを防止できます。

正規 URL の宣言は、リダイレクト先となっているテストパターンのページで行います。ページの <HEAD> セクション内に <LINK> 要素を追加し、rel 属性として「canonical」を、href 属性には優先すべき本来の URL を指定してください。正規 URL について詳しくは、Google Search Console ヘルプセンターの正規 URL の使用に関する記事をご覧ください。

リダイレクト テストのトラブルシューティング

Chrome DevTools

ページのリダイレクト後もテスト セッションが配信されない場合、Chrome DevTools を使ってページのリダイレクト動作を検証できます。

  1. Chrome DevTools を開きます。
  2. [Network](ネットワーク)タブをクリックします。
  3. [Preserve log](ログを保持)のチェックボックスをオンにします。
  4. アドレスバーにリダイレクト テストの URL を入力し、読み込みます。
  5. ページのリダイレクトが発生しない場合は、ターゲティング ルールに問題がないか確認します。

Chrome DevTolls の詳細

パラメータの競合解決

最終ページ URL のクエリ パラメータおよびフラグメントは、ソース URL に含まれていたものと、リダイレクト先に含まれていたものを合わせた内容になります。サイト訪問者の URL に含まれるパラメータやフラグメントが、オプティマイズのテスト作成時に指定した内容と競合する場合は、オプティマイズ側で指定した内容が優先されます。

例 1 - パラメータの競合

リダイレクト先にクエリ パラメータが含まれている場合、次のように処理されます。

ページ URL

http://www.example.com/original?s1=v1&s2=v2

リダイレクト先

destination?s3=v3&s1=v3#dest

最終ページ URL

http://www.example.com/destination?s3=v3&s1=v3&s2=v2#dest

例 2 - ソースとリダイレクト先とでパラメータが競合しない場合

ソース URL とリダイレクト先に含まれるクエリ パラメータが互いに競合しない場合、最終ページ URL には双方のパラメータがすべて引き継がれます。

ソース URL

http://example.com/home?s1=v1&s2=v2

リダイレクト先

?d1=u1&d2=u2

最終ページ URL

http://example.com/home?d1=u1&d2=u2&s1=v1&s2=v2&utm_expid=<expid>&utm_referrer=<referrer>

例 3 - ソースとリダイレクト先とでパラメータが競合する場合

ソース URL とリダイレクト先に含まれるクエリ文字列に同じパラメータが含まれており、その値が異なる場合、最終ページ URL にはリダイレクト先のパラメータ値が引き継がれます。

ソース URL

http://example.com/home?s1=v1&s2=v2&s3=v3

リダイレクト先

?s2=u2&s3=u4&d4=u5

最終ページ URL

http://example.com/home?s2=u2&s3=u4&d4=u5&s1=v1&utm_expid=<expid>&utm_referrer=<referrer>

例 4 - ソースに含まれるフラグメントの扱い

URL 末尾のハッシュ記号以降の部分(例: 「#source」)を、URL フラグメント(またはフラグメント識別子)と呼びます。

ソース URL に URL フラグメントが含まれており、リダイレクト先には含まれていない場合、ソース URL のフラグメントが最終ページ URL に引き継がれます。

ソース URL

http://www.example.com/path1#source

リダイレクト先

/path2

最終ページ URL

http://www.example.com/path2#source

例 5 - リダイレクト先に含まれるフラグメントの扱い

リダイレクト先に URL フラグメントが含まれる場合、最終ページ URL にはリダイレクト先のフラグメントが引き継がれます。

ソース URL

http://www.example.com/path1

リダイレクト先

/path2#target

最終ページ URL

http://www.example.com/path2#target

例 6 - ソースとリダイレクト先とでフラグメントが競合する場合

ソース URL とリダイレクト先の両方に URL フラグメントが含まれている場合、最終ページ URL にはリダイレクト先のフラグメントが引き継がれます。

ソース URL

http://www.example.com/path1#source

リダイレクト先

/path2#target

最終ページ URL

http://www.example.com/path2#target

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