Google は、人間の手によるキュレーションを必要とせずに、Google の内部システムによって制御される最小要件に基づいてコンテンツを公開できるロジックを実装しています。つまり、特定の国 / 地域において公開の最小要件が満たされると、コンテンツはその国 / 地域内で自動的に公開されるようになります。追加コンポーネントが配信され、別の国 / 地域でも要件が満たされると、すぐにその国 / 地域でもタイトルが公開されるようになります。
映画と予告編、テレビ番組、シーズン、エピソードに関する国 / 地域別の要件の一覧は、以下のダウンロード可能な公開テンプレート ファイルで確認できます。
公開テンプレート
ファイル | ダウンロードの形式 |
---|---|
公開テンプレート - 映画とテレビ |
(A) .pdf - Movie |
(B) .pdf - TV | |
(C).xlsx | |
(D).csv - Movie | |
(E).csv - TV |
要件
コンテンツを公開するために必要な最小コンポーネントは以下のとおりです。
本編
- 動画
- 対象国 / 対象地域でサポートされている言語の 2.0 ステレオ音声
- アートワーク
- 動画メタデータ
- 言語メタデータ
- Timed Text(音声トラックが対象地域の公用語で提供されていない場合)
省略可能なコンポーネント
- 5.1 オーディオ
- アベイルズの対象国 / 対象地域で一般的に使用されている言語以外の追加 Timed Text ファイル
- 再生シーケンス
Google 上で再生シーケンスを使用する方法
再生シーケンスの詳細については、MovieLabs MMC の概要をご覧ください。
再生シーケンスを使用すると、単一の動画パッケージを複数の国 / 地域で公開できます(フラット ファイル納品ではなくコンポーネント納品)。
これにより、前処理の負担が減り、納品時間が短縮されるほか、ユーザー エクスペリエンスが大幅に向上します。
たとえば、CH では、同じタイトルの言語別のインスタンスを最大で 3 つ(ドイツ語、フランス語、イタリア語)作成する場合があります。再生シーケンスを使用すると、タイトルの単一のインスタンスがユーザーに提供され、複数の音声の選択肢から選択できます。
背景
再生シーケンスとは、2 つ以上のプレゼンテーションを順番に再生するための仕組みです。
たとえば、Rating Cards(レーティング カード)、Health Warnings(健康被害警告)、Anti-Piracy Warnings(著作権侵害警告)、Dubbing Credits(吹き替えのクレジット)などのアセットを、再生シーケンスの構成要素として個別に納品パッケージ内に組み込むことができます。
エンコード会社(PPH)
これまで、PPH では地域固有のパッケージを提供していました。現在では、PPH は 1 つのパッケージを作成し、単一の動画トラックなど、共通のコンポーネント セットから複数のエクスペリエンスを定義することができます。
スタジオ
現在のところ、スタジオでは必要な変更はありません。ただし、再生シーケンスがサポートされることで、スタジオでは別々の動画コンポーネントをつなぎ合わせる必要はなくなります。スタジオは、メインの動画コンポーネントと地域固有の補助的なプレロール / ポストロール コンポーネントを PPH に納品するだけで済みます。その後、PPH は MMC の仕様に従って再生シーケンスのパッケージ化を行います。
推奨クリップ シーケンス
注: クリップ シーケンスと WorkType をマッピングする際の要件はありません(つまり、「-5」が必ず「Antipiracy」になるわけではありません)。
ただし、クリップ シーケンスが番号順になっている必要があります(例: -5、-4、-3 など)。
クリップ シーケンス | WorkType |
---|---|
-5 |
「Antipiracy」 – 著作権侵害の通知(米 DHS の警告など)。 |
-4 |
「Promotion」 – メディアに関連付けられた販促用コンテンツ。たとえば、ティーザー、予告編、電子版のプレスキットなどです。Promotion は特殊な「Ad」です。 指定可能な WorkTypeDetail 値には「Trailer」などがあります。 |
-3 | 「Rating」 – 評価カード。 |
-2 | 「Health」 – 健康被害の警告。 |
-1 | 「DistributionLogo」 - 配給組織(複数可)に関連付けられたロゴ。 |
0 |
「Movie」 – 映画本編。配給の種類(劇場公開、テレビ放送、劇場公開やテレビ放送なしでのディスク販売など)やコンテンツの種類(ドキュメンタリーなど)を問いません。
|
1 | 「DubbingCredit」 – 吹替カード。通常は言語ごとのクレジット情報が含まれます。吹替カードが複数ある場合は、すべてのカードでクリップ シーケンスを 1 に設定し、それぞれにリージョン タグを設定する必要があります。 |
2 | 「Supplemental」 – 他の作品の補助的なコンテンツ。たとえば、映画の DVD リリースに関連する監督の解説です。 |
3 | 「Supplemental」 – 他の作品の補助的なコンテンツ。たとえば、映画の DVD リリースに関連する監督の解説です。 |