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この記事では、Looker Studio について説明します。Looker のドキュメントについては、https://cloud.google.com/looker/docs/intro をご覧ください。

ディメンションと指標の改善

デフォルトのフィールド定義と集計を変更すると、より柔軟にデータをモデル化できるようになります。

2019 年 10 月に、データソース内のフィールドのデフォルトの定義と集計方法が改善されました。これらの変更により、データのモデル化が容易になり、計算フィールドの性能が高くなりました。

お客様の側で特に必要な対応はありません。レポートで使用されているグラフや計算フィールドは、アップグレード前と同じように機能します。

変更内容

次の点が改善されました。

「ディメンション」と「指標」の定義を見直しました

ディメンション - データをグループ化できる未集計の数値のセットです。以前と同様、データソース内のディメンションは緑色のフィールドとして表示されます。

指標 - 値のセットに適用できる特定の集計です。指標自体には値のセットが定義されていないため、指標でグループ化することはできません。以前と同様、データソースの指標は青色のフィールドとして表示されます。

グラフでは、ディメンションを指標として扱うことができます。リストからフィールドをグラフ設定の指標セクションにドラッグし、適用する集計方法を選択します。数値以外のデータ(テキストや日付など)を含むディメンションは Count Distinct(個別件数)を使用して集計されます。
 
グラフ設定の指標セクションにディメンションをドラッグしている様子を示すアニメーション画像

デフォルトの集計を導入しました

データソースの「集計」列を「デフォルトの集計」に変更しました。これは、オーバーライドしない限り、Looker Studio のレポートのグラフにそのフィールドを含めた場合に使用される集計方法です。

Google スプレッドシート、BigQuery、CSV ファイルのアップロードなどのスキーマが柔軟なデータセットに基づくデータソースの場合、未集計の数値データを含むフィールドはデフォルトの集計が Sum のディメンションとして表示されます。これらのフィールドは、グラフのディメンションまたは指標として使用できます。指標として使用すると、値は合計されますが、グラフ自体の集計方法は変更できます。

データソースの指標のデフォルトの集計は常に Auto です。これは変更できません。これには、Google アナリティクスや Google 広告などのスキーマが固定されているデータソースからの集計済みデータや、特定の集計方法を含むユーザー作成の計算フィールドが含まれます。

これらの変更により、データソースに青色のフィールドよりも緑色のフィールドが増える場合があります。これは既存のレポートには影響せず、これらのフィールドをディメンションや指標として簡単に使用できるようになるというメリットがあります。

集計とデータのモデル化の詳細

計算フィールドの性能を高めました

数式で集計関数を指定せずに計算フィールドを作成した場合、結果は未集計のディメンションになります。集計指標を作成するには、目的の集計関数を含めます。例:

利益 / 収益の結果は数値ディメンションになります。フィールドの集計は、データソース、またはこのフィールドを使用するグラフで手動で設定できます。

SUM(利益) / SUM(収益)の結果は指標になります。集計は Auto で、基になるフィールドのデフォルトの集計が変更されても変更されません。

詳しくは、計算フィールドについてをご覧ください。

データソースに「非推奨」フィールドが表示される理由

少数の古いデータソースには、「非推奨」とマークされたフィールドが含まれる場合があります。これらは、コピーされ、デフォルトの集計が Sum のディメンションに変換された未集計の数値フィールドです。元のフィールドはデータソース内に残っていますが、グラフやコントロールではアップグレード前と同じように表示されますが、新しいコンポーネントに追加することはできません。

フィールドが計算フィールドで使用されていないことが確かである場合以外は、非推奨フィールドを削除しないことをおすすめします。フィールドが使用されている場合は、アップグレードされた新しいフィールドを使用するように計算フィールド式を編集し、正しい結果を得るために必要な集計関数を指定する必要があります。

アップグレードされたデータソースの例

アップグレードされたデータソースの例。

上記の例では、元の「価格」と「販売数」のフィールドは廃止されています(8 行目と 11 行目)。これらのフィールドの Sum の元の集計値は Auto(Sum) に設定されています。これらのフィールドのアップグレードされた新しいバージョンが、データソースに追加されています(7 行目と 10 行目)。これらは数値ディメンション(緑色)として表示され、デフォルトの集計は Sum です。

「注文合計額」計算フィールド(9 行目)は引き続き非推奨フィールドを参照し、以前と同様に動作します。「価格」または「販売数」に基づく新しい計算には、廃止されたバージョンではなく、新しいフィールドを使用する必要があります。

サポートが終了したフィールドを使用している数式の例

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