データの統合機能を使用して、特定の条件を満たすフィールドの値を計算し、比較します。
レポート作成とデータ ビジュアリゼーションの一般的なユースケースの 1 つに、重要業績評価指標(KPI)を比較に使用するためのインジケーターの比率として表示することがあります。たとえば、オンラインのコーディング クラスの修了率を測定するとします。コースの KPI は修了率で、次のように定義されます。
コース修了数 / コース登録数
データセットにこのデータが含まれている場合は、Looker Studio ですぐに結果を表示できます。しかし、修了率をレポート内で計算したり、フィルタされたデータに基づいて修了率を表示したりすることが必要になった場合は、どうすればよいでしょうか。このような場合には、データの統合機能を使用すれば解決できます。
たとえば次のようなデータがあるとします。
イベント カテゴリ | イベント アクション | コース番号 | ユニーク イベント数 |
---|---|---|---|
コースの修了証明書 | ダウンロード | 9 | 299 |
コース修了 | 不合格 | 8 | 21 |
コース修了 | 不合格 | 9 | 86 |
コース修了 | 合格 | 9 | 337 |
コース修了 | 不合格 | 6 | 34 |
コース修了 | 合格 | 7 | 363 |
コース修了 | 不合格 | 7 | 17 |
登録 | 登録 | 8 | 814 |
登録 | 登録 | 7 | 475 |
登録 | 登録 | 5 | 574 |
登録 | 登録 | 9 | 1078 |
登録 | 登録解除 | 6 | 22 |
手順
コースの修了数を計算する
- レポートにスコアカードを追加し、名称を「コース修了数」とします。
- 指標を [ユニーク イベント数] に設定します。
- スコアカードに、修了以外のイベントを無視するフィルタを追加します。
Include Event Category = "Course Complete"
AND
Include Event Action = "Pass"
サンプルデータを反映すると、スコアカードは次のようになります。
コース修了数 700 |
コース登録数を計算する
- レポートにスコアカードを追加し、名称を「コース登録数」とします。
- 指標を [ユニーク イベント数] に設定します。
- スコアカードに、登録以外のイベントを無視するフィルタを追加します。
Include Event Category = "Registration"
AND
Include Event Action = "Register"
サンプルデータを反映すると、スコアカードは次のようになります。
コース登録数 2,941 |
スコアカードのデータを統合する
- 「コース登録数」スコアカード、「コース修了数」スコアカードの順に選択します。
- 右クリックして [データを統合] を選択します。
この操作により、これら 2 つの指標間の比率を自動的に計算するスコアカードが新しく作成されます。
コース修了率 23.80% |
より複雑な計算フィールドを作成、または数字の表示を変更するには:
- 統合スコアカードを選択します。
- 指標を編集します。
- 新しい数式を入力するか、データに一致するように [タイプ] フィールドを変更します。
関連資料
統合について詳しくは、以下をご覧ください。