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データ管理

レポートで使用するデータセットを閲覧者が選択できるようにします。

データ管理オプションを使用すると、データソースの接続を編集することなく、レポートで使用するデータセットを選択できます。このオプションを使用すれば、閲覧者によって表示したいデータが異なる場合でも、レポートを簡単に共有することが可能です。アカウントごとにレポートやデータソースを作成する必要はありません。

この記事の内容:

データ管理オプションの仕組み

データ管理オプションを使用すると、レポートの閲覧者は、特定のタイプのデータソースで使用されるデータセットを変更できます。その仕組みを理解するためには、データ管理オプションを使用しない場合のレポートの動作を確認しておくと参考になります。

データ管理オプションを使用しない場合、レポートの各データソースは特定のデータセットに接続します。たとえば、Google アナリティクスのデータソースはアナリティクスの 1 つのレポートビューに接続し、Google 広告のデータソースは 1 つのアカウントまたはクライアント センター(MCC)アカウントに接続する、などの形になります。レポートに表示される各グラフや表示オプションは、その特定のデータセットからデータを取得します。レポートで他のデータを表示する方法は、設定の編集で別のデータソースを選択するか、データソースを別のデータセットに再接続するかのいずれかに限られます。

特定のタイプのデータ管理オプションを追加した場合は、元のデータセットがデフォルトとして維持されます。ただし、レポートを閲覧しているユーザーであれば、データ管理オプションを使って、アクセス権のある別のデータセットに切り替えることが可能です。

: データ管理オプションでは、アクセス権を持っているアカウントのみが表示されます。

データ管理オプションを使用しても、他のユーザーのデータにアクセスすることはできません。データのアクセス権は、通常どおりデータソースの認証情報によって管理されます。

マーケティング動画のチャンネルに接続する YouTube のデータソースに基づいて、レポートを作成したとします。この場合、レポートを閲覧しているユーザーに表示されるのは、マーケティング チャンネルのデータセットからのデータのみです。
 
このレポートに YouTube のデータ管理オプションを追加すると、追加先のページのすべてのグラフで、引き続きマーケティング チャンネルのデータが表示されます。これは、そのチャンネルがデータソースのデフォルトのデータセットになっているためです。
 
最後にこのレポートを、商品サポート動画のチャンネルにアクセスする権限があるユーザーと共有します。このユーザーにはデフォルトのマーケティング チャンネルのデータが表示されますが、データ管理オプションを使用すれば、サポート チャンネルのデータが表示されるように設定を切り替えることができます。

1 つのレポートに複数のデータ管理オプションを追加できます。現在、データ管理オプションは次のデータセットをサポートしています。

  • Google アナリティクス(ユニバーサル アナリティクスと Google アナリティクス 4)
  • Google 広告
  • アトリビューション 360(テレビ アトリビューション)
  • Google アド マネージャー
  • キャンペーン マネージャー 360
  • Search Console
  • YouTube

データ管理オプションのスコープ

デフォルトでは、現在のレポートページで、そのデータ管理オプションと同じ種類のコネクタを使用しているすべてのグラフが適用対象となります。たとえば、YouTube のデータ管理オプションは、データソースが YouTube であるすべてのグラフに適用されます。Search Console のデータ管理オプションは、データソースが Search Console であるすべてのグラフに適用されます。期間やフィルタのオプションと同じように、データ管理オプションでもそのスコープを制限し、グループ化した一部のグラフだけに適用できます。そのため、データ管理オプションとグラフのグループを複数作成すれば、異なる複数のアカウントから取り込んだデータを同じページに表示することができます。

データ管理オプションの操作がレポート全体に適用されるようにするには、そのオプションをレポート単位のコンポーネントにします。これにより、データ管理オプションがすべてのページに表示されるようになります。

ビューをブックマークする

データ管理オプションでは、現在選択しているアカウントが URL 形式で保存されるため、現在のレポートをブックマークするだけでその設定を保存できます。これにより、レポートの特定のバージョンに戻ったり、ブックマークしたリンクを送信することで、そのバージョンを他のユーザーと共有したりすることが容易になります。

使用例

複数の部門で同じレポートを共有

お客様の組織が、マーケティング用のウェブサイトと販売用のウェブサイト、およびサポート用のモバイルアプリを対象に、デジタル アナリティクスをトラッキングしているとします。その場合は、1 つのデフォルト レポートを作成して組織全体で共有し、データ管理オプションをそのレポートに追加することができます。各部門のユーザーはデータ管理オプションを使用して、それぞれ目的のアナリティクス アカウントまたは Google 広告 アカウントを選択できます。

Google アナリティクスのビューリストの例

Looker Studio を初めて利用するユーザーを支援

Looker Studio に慣れていないユーザーでも、データ管理オプションが追加されているレポートであれば目的のデータをすぐに表示できるため、1 つの共有レポートを作成するだけで済みます。ユーザーが最初に Looker Studio を使用するときは、アカウントへアクセスするための認証情報を入力する必要があります。認証情報を入力してアクセスすると、レポートに配置されたデータ管理オプションを使用してアカウントを選択できるようになります。

データ管理オプションの制約

  • グラフで使用されている指標またはディメンションがないデータセットに切り替えると、エラーになります。たとえば、Google アナリティクスのカスタム ディメンションがグラフで使用されている場合に、そのカスタム ディメンションが含まれていないビューに切り替えると、そのグラフは正常に表示されない可能性があります。
  • データ管理オプションは、埋め込まれたレポートでは機能しません。

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