ほとんどのソースのデータは、CSV(カンマ区切り値)形式のファイルでアップロードすることで Looker Studio に取り込むことができます。ファイルのアップロードを使用して、特定のコネクタでサポートされていないデータに関するレポートを作成することもできます。
この記事の内容:ファイルのアップロードの仕組み
ファイルをアップロードするときは、そのファイルを「データセット」に追加します。これにより、そのデータセットを基にしたデータソースを作成できます。
データセットは、作成したユーザーによって所有されるため、共有することはできませんが、データセットを基に作成されたデータソースは、他のどのユーザーも共有したり編集したりできます。つまり、共有のデータソースやレポート内でデータセットを使用することはできますが、データセット自体にアクセスできるのは作成したユーザーに限られます。
データセットには複数のファイルをアップロードできます。新しいファイルを追加すると、そのファイルのデータがデータセットの末尾に追加されます。このため、後からでも簡単にデータを更新できます。
アップロードしたデータは、Google Cloud Storage に保存されます。これにより、Cloud でデータへのアクセスやダウンロードを行ったり、そのデータを他の Google Cloud サービスで使用したりできるなど、さまざまなメリットが得られます。
Google Cloud Storage に関する詳細をご覧ください。
アップロード ファイルの形式
アップロードするファイルでは、正しい形式を使用する必要があります。ファイル形式が正しくない場合は、アップロード中にエラーが発生することや、レポートにデータが正しく表示されないことがあります。
コンテンツ エラーが発生する最もよくある原因として、アップロードしたデータ内で区切り文字、引用符、改行文字が誤って使用されていることが考えられます。ファイルのアップロードでこれらの文字がどのように処理されるか理解しておくと、余分な手間を省くことができます。
UTF-8 エンコード
アップロードするファイルのエンコードは UTF-8 にする必要があります。ほとんどのウェブ上のアプリケーションでは、このエンコード方式が標準となっています。ただし、一部のデスクトップ製品(たとえば Microsoft Excel™)からエクスポートしたデータは、Looker Studio によるアップロードの前に、UTF-8 への変換が必要となることがあります。
表形式のデータのみ
ファイルのアップロードでは、表形式のデータのファイルのみをインポートできます。このため、ファイルは通常の行と列から成る構造を持っている必要があります。表内の特定のセルでデータが欠落している場合でも、各行には同じ数の列が設定されている必要があります。結合されたセルを含むファイルや、異なる構造を持つファイルをアップロードしようとすると、アップロード エラーが発生します。
データセットにアップロードするすべてのファイルは同一の構造で、フィールドの順序も同一である必要があります。
既存のデータセットにフィールドを追加または削除する場合は、以前にアップロードしたファイルをすべて削除してから、新しい構造を持つファイルをアップロードします(または、新しいファイル構造を使用したデータセットを新しく作成します)。
区切り文字
データに含まれるすべてのフィールドは、それぞれカンマで区切る必要があります。
アップロードするフィールドの実際のデータにカンマが含まれている場合は、そのフィールドを引用符で囲む必要があります。データに二重引用符が含まれている場合は、単一引用符でフィールドを囲みます。
見出し行
ファイルの 1 行目は、見出し行にする必要があります。この行では、Looker Studio で使用するフィールドの名前を指定します。フィールド名は重複しないようにする必要があるため、見出し行で重複する値を指定することはできません。
列の名前は以下の要領で指定します。
- アルファベット、数字、アンダースコアのみを使用する。他の句読点や特殊文字は使用できません。
- 文字またはアンダースコアを先頭に使用する
- 半角 128 文字以下で指定する
見出し行は、上記の区切り文字に関する規則に沿ったものにします。
改行
ファイル内の行は、それぞれ末尾で改行する必要があります。改行が引用符でエスケープされていても、ファイルのアップロードではサポートされません。
ファイルのアップロードに関する制限事項
ファイルのアップロードには以下の制限が適用されます。
- データセットはユーザー 1 人あたり 1,000 個まで
- 保存容量はユーザー 1 人あたり合計 2 GB まで
- データセットあたりのアップロード数は 1 日 100 回まで
- ファイルサイズはデータセットあたり 100 MB まで