MySQL コネクタを使用すると、Looker Studio 内で MySQL データベースのデータにアクセスできるようになります。
この記事の内容:MySQL に接続する方法
Looker Studio のデータソースは、MySQL データベースのテーブルを 1 つ選んで接続できます。
Looker Studio MySQL コネクタは Google Cloud SQL for MySQL を基にしており、バージョンとサポートされる機能には同じ制限が適用されます。詳しくは、Google Cloud SQL for MySQL についての記事をご覧ください。
サポートされるバージョン
Looker Studio の動作検証は、次の MySQL バージョンで実施されています。
- 5.6
- 5.7
- 8.0
サポートされるバージョンの使用で問題が発生した場合は、Looker Studio のヘルプ コミュニティでお知らせください。機能に関するリクエストの追加や投票はこちらから行うことができます。
接続方法
- Looker Studio にログインします。
- Looker Studio のホームページで、左上にある [作成] をクリックして、[データソース] を選択します。
- MySQL コネクタを選択します。
- データベースへの接続を設定します。
ホスト名または IP アドレスを使って接続する
- 左側の [基本] を選択します。
- 接続の詳細を入力します。
- ホスト名または IP アドレス
- ポート(省略可)
- データベース
- ユーザー名
- パスワード
JDBC URL を使用して接続する
- 左側の [JDBC URL] を選択します。
- 接続の詳細を入力します。
- JDBC URL
例
jdbc:mysql://<ホスト名または IP アドレス>[:<ポート>]/<データベース>
- ユーザー名
- パスワード
- JDBC URL
JDBC ホスト名オプションを使用すると、一般公開されている Whois などの DNS ルックアップ ツールで、そのホスト名がアクセス可能かどうかを確認できます。IPv6 リテラル アドレスを使用して接続するには、アドレスを角かっこで囲みます(例:jdbc:mysql://[2001:db8:1:1:1:1:1:1]/your_db
)。詳細については、https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc2732 をご覧ください。注: Looker Studio はlocalhost
に接続できません。公開ホスト名または IP アドレスを使用する必要があります。 -
SSL を有効にする(省略可)
Looker Studio では、TLS(Transport Layer Security)プロトコルを使用して、サーバーへの接続を保護(暗号化)できます。TLS は SSL(セキュア ソケット レイヤ)とも呼ばれます。保護された接続を使用するには、[SSL を有効にする] をオンにして、SSL 設定ファイルを指定します。
-
クライアント認証を有効にする(省略可)
このチェックボックスをオンにすると、データベースにアクセスする際に、必要に応じてクライアントの秘密鍵とクライアント証明書をアップロードできます。
- [認証] をクリックします。
- リストからテーブルを選択するか、カスタムクエリを入力します。
1 つの表に接続する代わりに、SQL クエリを指定するには [カスタムクエリ] オプションを選択します。Looker Studio では、データベースに対するクエリが生成されるたびに、このカスタム SQL が内部 SELECT ステートメントとして使用されます。
カスタム SQL クエリには、1 つのステートメントのみを含めることがます。
たとえば以下は、複数の SQL ステートメントが含まれるため機能しません。
DECLARE cost_per_tb_in_dollar FLOAT64 DEFAULT 4.2;
SELECT total_bytes_billed / (1024 * 1024))* cost_per_tb_in_dollar)/(1024*1024))) FROM billing-table;
注: Looker Studio のクエリは 3~5 分後にタイムアウトすることがあります。カスタムクエリがタイムアウトした場合は、次の方法で問題を解決してみてください。- 実行速度を上げるために、クエリを簡素化します。
- データベースでクエリを実行し、結果を別のテーブルに保存してからデータソース内のそのテーブルに接続します。
- [接続] をクリックします。
すぐに、データソースのフィールド一覧ページが表示されます。右上にある [レポートを作成] または [探索] をクリックして、データの可視化を開始します。
備考
データ型
Looker Studio は、データベースのネイティブ データ型を、統合されたデータ型一式にマッピングします。Looker Studio がサポートされていない表やクエリで列を検出すると、その列についてはフィールドが作成されません。
注: Looker Studio では、MySQL の空間データの拡張はサポートされていません。
ファイアウォールとデータベースへのアクセス
Looker Studio がファイアウォールの内側にあるデータベースに接続してクエリを実行できるようにするには、特定の IP アドレスへのアクセスを可能にする必要があります。また、これらのアドレスからのトラフィックを受け入れるようにデータベースを設定する必要があります。詳しい手順については、該当するデータベースの各ドキュメントをご覧ください。
IP アドレスのリストを表示する
142.251.74.0/23 2001:4860:4807::/48(省略可、IPv6 をサポートするプラットフォームの場合) 74.125.0.0/16
MySQL コネクタに関する制限事項
- このコネクタを使用すると、1 クエリあたり最大 15 万行のクエリを実行できます。この上限値を超えたデータは切り捨てられます。
- 列見出し(フィールド名)には ASCII 文字のみを使用する必要があります。ASCII 以外の文字はサポートされていません。