期間グラフには、一定期間におけるデータの変化が表示されます。たとえば、特定の週におけるウェブサイトのセッション数を 1 日ごとに確認したり、過去 4 年間の会社の利益幅を四半期単位で把握したりすることができます。
この記事の内容:Looker Studio の期間
期間グラフでは、時間ディメンションが X 軸(横軸)として表示され、Y 軸(縦軸)は測定用の目盛を表します。個々の指標は、2 つの軸の間に一連のデータポイント(「マーカー」)としてプロットされます。必要に応じて、グラフの右側にも Y 軸を設定することが可能です。
期間グラフには最大 5 つの指標を表示できます。各系列は、グラフ上に線または棒のいずれかの形式で表示されます。
期間グラフの例
下の例のグラフでは、ウェブサイトの「ユーザー」指標の分布を Google アナリティクスのデータソースから取得した「地域」ディメンションで分けて表示しています。ここではアメリカ合衆国のデータのみを表示するフィルタが適用され、期間は「過去 1 か月」に設定されています。
設定プロパティ
グラフの設定パネルのオプションは、データの編成方法と表示方法を決定します。
データソース
データソースはコンポーネントと基になるデータセットを接続します。
- グラフのデータソースを変更するには、現在のデータソース名をクリックします。
- データソースを表示または編集するには、
をクリックします(このアイコンを表示するには、閲覧以上の権限が必要です)。
- 複数のデータソースからのデータを 1 つのグラフに表示するには、[+ データの統合] をクリックします。データの統合機能の詳細
ディメンション
ディメンションとは、データのカテゴリのことです。ディメンション値(ディメンションに含まれるデータ)は、名前や説明など、カテゴリの特性を表します。
期間のディメンション
このオプションは、データソースに有効な日付ディメンションがある場合に表示されます。データソースが Google 広告および Google アナリティクスの場合、このオプションは自動的に [日付] ディメンションに設定されます。
期間のディメンションは、グラフの期間を指定する際の基準として使用されます。このディメンションは、グラフの期間のプロパティを設定する場合や、レポートの閲覧者が期間設定を使って期間を指定する場合などに使用されます。
時間ディメンション
時間ディメンションでは、グラフの時間単位の X 軸を指定します。このディメンションのデータ型によって、時系列の粒度も決まります。たとえば、日次データを視覚化するには、西暦、月、日を含む「日付」データ型を使用します。データを四半期ごとにグループ化するには、データ型を「年、四半期」に変更します。
内訳ディメンション
内訳ディメンションでは、選択したディメンションに応じて分割された指標データが表示されます。たとえば、年間の売上データを示すグラフであれば、「販売地域」ディメンションで分割して地域別の売上を表示したり、「従業員 ID」ディメンションで分割して営業担当者別の売上を表示したりすることが可能です。
指標
指標は、ディメンションに含まれる要素を測定し、グラフの数値目盛りとデータ系列を指定します。
指標は、基盤となるデータセットから算出された集計値、または COUNT()、SUM()、AVG() などの集計関数を暗黙的または明示的に適用した結果を示します。指標自体には定義済みの一連の値がないため、ディメンションの場合とは異なり、グループ化できません。
デフォルトの期間
デフォルトの期間のプロパティでは、個々のグラフの期間を設定できます。
デフォルトの期間のオプション
自動 | グラフのデータソースで設定されているデフォルトの期間を使用します。 |
カスタム | カレンダー ウィジェットを使用して、グラフのカスタムの期間を選択できます。 |
データ比較タイプ | 選択した期間の比較データを表示します。 |
フィルタ
フィルタでは、追加または除外する値を指定することでコンポーネントに表示されるデータを制御できます。フィルタ プロパティの詳細
フィルタ オプション
フィルタ名 | 既存のフィルタをクリックして編集します。削除するには、フィルタ名にカーソルを合わせて X をクリックします。 |
+ フィルタを追加 | グラフのフィルタを新しく作成するには、このオプションをクリックします。 |
グラフ インタラクション
グラフで [クロス フィルタリング] オプションを有効にすると、そのグラフを介してフィルタ オプションを使用できます。レポートをフィルタリングするには、グラフ上でマウスをクリックまたはブラッシングします。クロス フィルタリングの詳細
[ズーム] オプションを使用すると、グラフにズームインし、グラフをパンして、存在するすべてのデータを表示できます。座標型のグラフのズームとパンに関する詳細
スタイル プロパティ
グラフのスタイル プロパティは、グラフの全体的な表示方法や表示形式を設定します。
配色
データの配色方法を指定します。詳しくは、データの配色に関する説明をご確認ください。
以下のオプションは、グラフにセカンダリ(内訳)ディメンションがある場合に表示されます。
単色 |
オンにすると、データ系列は単色の濃淡で表示されます。オフにすると、グラフは多彩な色の組み合わせ(レポートのテーマによって異なります)で表示されます。
系列の色は、下のカラー選択ツールで変更できます。 |
配色の順序 |
現在のテーマを使用して、グラフ内の位置に基づいてデータを色付けします。このオプションを使用したグラフでは、データの同一性よりも、そのデータの順位付けが重視されます。 各データ系列のカラー選択ツールを使用して、特定の色を設定できます。 |
ディメンション値 |
ディメンション値のカラーマップに指定された色で、グラフの各ディメンション値を色付けします。このオプションを使用すると、グラフ内の位置に関係なく、同じデータには常に同じ色が使用されます。 |
系列
このセクションでは、グラフに表示される各指標について再度取り上げます。取り上げる順序は、[データ] タブに表示されている指標の順序と同じです。
線または棒 | この系列のデータポイントを線グラフまたは棒グラフで表示します。 |
線の太さ | グラフ線の太さを決定します。 |
系列の色 | 系列の線または棒の色を設定します。 |
累計 | このチェックボックスがオンになっていると、グラフのデータは時間の推移とともに累積されていきます。オフの場合、データは累積されずに表示されます。 |
ポイントを表示 | 線グラフ上に個々のデータポイントを表示します。各データポイント上にカーソルを合わせると、その値が表示されます。 |
データラベルを表示 | この系列の各データポイントに対し、個々の値を表示します。 |
数値の短縮表示 | このオプションは、[データラベルを表示] をオンにすると表示されます。数値を四捨五入して単位記号を表示します。たとえば「553,939」は「553.9K」になります。 |
数値精度 | このオプションは、[データラベルを表示] をオンにすると表示されます。 指標値の小数点以下の桁数を設定します。 |
トレンドライン |
トレンドライントレンドラインはグラフに重ねて表示することが可能で、データの全体的な傾向を明らかにします。Looker Studio では、線形、多項式、指数の 3 種類のトレンドラインをサポートしています。 線形トレンドラインは、グラフのデータに最も近い直線です(正確には、すべてのポイントからの距離の 2 乗の合計を最小にする線です)。 データについて説明するのに eax+b の指数形式が最も適切の場合は、指数トレンドラインを使用してデータの傾向を表すことができます。 多項式トレンドラインでは、曲線を使用してデータの傾向を表します。これは、大規模でばらつきの大きいデータ系列を分析する際に役立ちます。 上記のいずれかを選択すると、トレンドラインの色と太さを設定するオプションが表示されます。 |
データの欠落
時間ディメンションにデータが欠落している場合は、このオプションが表示されます。Looker Studio では、3 つの方法でこの状況に対処できます。
注: このオプションは、棒グラフには影響しません。ただし、「ゼロとして扱う」オプションは、トレンドラインに影響を及ぼします。
ゼロとして扱う | このオプションを選択すると、データが欠落している日付については線の位置がゼロにまで下がります。これはデフォルトのオプションです。 |
線を途切れさせる | このオプションを選択すると、データが欠落している場合は、データ系列が途切れて表示されます。 |
線形補間 | このオプションを選択すると、欠落したデータの両側にあるデータポイントを結合して系列が作成されます。 |
凡例
グラフの凡例の配置場所を設定します。
なし | 凡例は表示されません。 |
右側 | 凡例は右側に表示されます。 |
下部 | 凡例は下部に表示されます。 |
上部 | 凡例は上部に表示されます。 |
配置 | 選択した位置を基準にして凡例の配置を設定します。 |
最大行数 | 凡例が使用する行数を設定します。系列数が行数よりも多い場合は、< と > の矢印をクリックすると、隠れている項目を表示できます。 |
ズーム
プロパティ パネルの [設定] タブでグラフの [ズーム] オプションを有効にすると、次のいずれかのオプションを選択できます。
- クリック&ドラッグでズーム: 可視化の拡大する部分をクリックおよびドラッグして選択し、ズームします。
- スクロールでズーム: マウスでスクロールしてズームします。
必要に応じて、[X 軸のみをパンまたはズーム] チェックボックスをオンにすると、X 軸に沿ったズームとパンのみが許可されます。
軸
このオプションでは、グラフの軸のタイトルや目盛の表示形式を設定します。グラフに複数の指標がある場合は、右側の Y 軸のセクションが表示されます。
軸オプション
軸を表示する | グラフの軸の表示 / 非表示を切り替えます。 |
Y 軸を逆方向にする | Y 軸の垂直表示を制御します。 |
X 軸を逆方向にする | X 軸の水平表示を制御します。 |
両軸を 0 に揃える | 左右の両軸の起点が 0 に設定されます。左右に Y 軸がある座標型の折れ線グラフ、棒グラフ、複合グラフで使用できます。 |
左 Y 軸
グラフ左側の Y 軸の表示形式を設定します。グラフに複数の指標がある場合は、右側の Y 軸のセクションが表示されます。
軸オプション
軸タイトルを表示 | 軸ラベルの表示 / 非表示を切り替えます。 | |
軸の最小値と最大値 | 軸の最小値と最大値を設定します。 | |
カスタム目盛り間隔 | 軸の目盛りの間隔を制御します。 | |
対数目盛 | 軸の目盛りを対数に設定します。 |
X 軸
グラフの X 軸の表示形式を設定します。
軸オプション
軸タイトルを表示 | 軸ラベルの表示 / 非表示を切り替えます。 | |
カスタム目盛り間隔 | 軸の目盛りの間隔を制御します。 |
グリッド
グラフのグリッドの表示形式を設定します。
軸の色 | 軸線の色を設定します。 | |
グリッド線の色 | グリッド線の色を設定します。 | |
グラフの背景 | グラフの背景色を設定します。 | |
グラフの枠線の色 | グラフの内側の枠線の色を設定します。 |
背景と枠線
グラフの背景コンテナの表示形式を設定します。
背景 | グラフの背景色を設定します。 |
枠線の角丸半径 | グラフの背景に角丸の枠線を追加します。半径を 0 にすると、背景の角が 90° になります。枠線の角丸半径を100° にすると、角が丸くなります。 |
不透明度 | グラフの不透明度を設定します。不透明度を 100% に設定すると、対象物がグラフの背後に隠れます。0% に設定すると、グラフが非表示になります。 |
枠線の色 | グラフの枠線の色を設定します。 |
枠線の太さ | グラフの枠線の太さを設定します。 |
枠線スタイル | グラフの枠線のスタイルを設定します。 |
枠線に影を付ける | グラフの下側と右側の境界線に影を追加します。 |