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この記事では、Looker Studio について説明します。Looker のドキュメントについては、https://cloud.google.com/looker/docs/intro をご覧ください。

データの更新頻度を管理する

Looker Studio がデータを一時的に保存することでパフォーマンスを向上させ、クエリの費用を削減する仕組みを理解します。

キャッシュとは、一時的なデータ ストレージ システムです。キャッシュからデータを取得する方が、基になるデータセットから直接取得するよりもはるかに短時間で済みます。また、送信されるクエリの数を減らし、コストを最小限に抑えるのにも役立ちます。

データの更新頻度とは、データソースのデータの更新状態を指します。データソースの種類が異なれば、データの更新頻度に対する要件や期待値も異なります。たとえば、サイトやアプリでの広告のパフォーマンスを測定している場合は、毎日更新するだけで十分かもしれません。一方、ソーシャル メディアの分析に基づくレポートでは、データを 1 日に複数回更新することをおすすめします。この記事では、データソースのデータ更新頻度を設定する方法について説明します。

レポートの更新頻度とは、レポートのデータの更新状態を指します。通常、レポートの更新頻度はデータの更新頻度と一致します。場合によっては、1 つのレポートのデータを、全体的なデータの更新頻度よりも高い頻度で更新したい場合があります。このページでは、レポートデータを手動で更新する方法と、レポートを開いた状態でレポートデータを自動更新する方法について説明します。

この記事の内容:

データソースのデータ更新頻度を設定する

Looker Studio では、レポートで使用される各データソースのすべてのキャッシュ データが、一定の周期で自動的に更新されます。デフォルトのデータ更新頻度を変更する手順は次のとおりです。

  1. データソースを編集します。編集は、レポート内または [データソース] のホームページから行います。
  2. 上部の [データの更新頻度] をクリックします。
  3. [最新のデータを確認する] で、新しい更新オプションを選択します(利用可能な場合)。
  4. [データの更新頻度を設定] をクリックします。
コネクタごとのデータの更新頻度

次の表に示すように、コネクタの種類によってデータの更新頻度は異なります。なお、Google 広告、Google アナリティクス、キャンペーン マネージャー 360、Search Console、YouTube アナリティクスなどの Google のマーケティング サービスと測定サービスは 12 時間ごとに更新されます。この設定は変更できません。

コネクタ 更新頻度オプション
Amazon Redshift
  • 分単位: 1~50 分ごと
  • 時間単位: 1~12 時間ごと*
BigQuery
  • 分単位: 1~50 分ごと
  • 時間単位: 1~12 時間ごと*
Cloud Spanner
  • 分単位: 1~50 分ごと
  • 時間単位: 1~12 時間ごと*
コミュニティ コネクタ

場合によって異なる

Google アナリティクス
  • 1 時間ごと
  • 4 時間ごと
  • 12 時間ごと*
Google Cloud Storage
  • 分単位: 1~50 分ごと
  • 時間単位: 1~12 時間ごと*
Google スプレッドシート
  • 15 分ごと*
  • 1 時間ごと
  • 4 時間ごと
  • 12 時間ごと
MySQL、PostgreSQL、MS SQL Server、Cloud SQL for MySQL
  • 分単位: 1~50 分ごと
  • 時間単位: 1~12 時間ごと*
その他のコネクタ

場合によって異なる

Google のその他の広告および測定サービス

12 時間ごと

* デフォルトの更新頻度

レポート編集者は、手動でキャッシュを更新することも可能です。詳しくは、次のセクションのキャッシュ保存の仕組みをご覧ください。

キャッシュ保存の仕組み

Looker Studio レポートのすべてのコンポーネントにはそれぞれ固有のキャッシュがあります。キャッシュには、そのコンポーネントのデフォルトのビジュアリゼーションを作成するために必要なデータのみが含まれています。たとえば、2 つのディメンションと 3 つの指標を含み、デフォルトの期間が過去 28 日間に設定され、なんらかの値(国 = ベルギーなど)でフィルタされたテーブルのキャッシュには、そのテーブルの表示に必要なデータのみが含まれます。

別の例を次に示します。

たとえば、データソースがカスタム SQL クエリ SELECT * FROM tableName に接続するとします。キャッシュはグラフやコンポーネントに適用され、データソース全体には適用されないため、このクエリの結果はキャッシュに保存されません

ここで、レポートに指標 SUM(revenue) を含むスコアカードを追加したとします。スコアカードの基になるクエリは、SELECT SUM(revenue) FROM (SELECT * FROM tableName) のようになります。このクエリの結果は、このスコアカード用にキャッシュに保存されます。

レポート内のコンポーネントでデータが要求された場合、そのクエリが過去に受信したクエリと一致していれば、新しいデータ リクエストはキャッシュで処理されます。

キャッシュでリクエストを処理できない場合、基になるデータセットからデータがリクエストされます。たとえば、閲覧者が期間を変更したり、上記のテーブルを新しい国でフィルタしたりすると、基になるデータセットから新しいデータが要求されます。新しいクエリの結果はテーブルのキャッシュに追加され、Looker Studio は将来の使用に備えて新しいクエリを記憶します。

キャッシュが更新されると、古いキャッシュ データと記憶されているクエリはすべて破棄されます。レポートのコンポーネントによって生成された新しいクエリは、基になるプラットフォームに直接送信され、レスポンスはそれらのコンポーネントのキャッシュに追加されます。

BigQuery をご利用の場合: 基になるプロジェクトへのクエリが行われるたびに、通常のクエリ料金が発生することにご注意ください。これには、キャッシュが使用されないクエリをはじめ、手動および自動のキャッシュ更新が含まれます。

レポートデータを手動で更新する

レポートの編集者は次の手順でいつでもキャッシュを更新できます。

  1. レポートを表示または編集します。
  2. 右上にある その他のオプション。 をクリックし、更新 [データを更新] をクリックします。

これにより、レポートに追加されているすべてのデータソースのキャッシュが更新されます。

レポートデータがキャッシュされているかどうかを確認する方法

キャッシュされたデータかどうかは、レポートを表示して左下にある最終更新日時で確認できます。その日付が現在のレポートビューに変更を加えた(期間の変更やフィルタの追加など)前の場合は、ページ上のすべてのグラフがキャッシュから配信されています。

データの統合とキャッシュ データ

統合されたデータソースの場合、キャッシュでは、統合するすべてのデータソースに対して、必要な更新頻度を満たしている設定が使用されます。

たとえば、更新頻度が 15 分で設定されているスプレッドシート データソースと更新頻度が 4 時間の BigQuery データソースが統合された場合、取得される統合データソースの更新頻度は 15 分に設定されます。

データの更新頻度と埋め込みレポート

閲覧者は埋め込みレポートのデータを更新できません(キャッシュが期限切れになると、データは通常どおり更新されます)。

データの更新頻度と自動更新

レポートの自動更新の設定は、データソースのデータの更新頻度には影響しません。レポートの自動更新がデータソースのデータ更新よりも頻繁に行われる場合、レポートにはキャッシュに保存された結果が表示されます。

レポート設定

レポートの自動更新を管理する

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