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この記事では、Looker Studio について説明します。Looker のドキュメントについては、https://cloud.google.com/looker/docs/intro をご覧ください。

ウォーターフォール チャートのリファレンス

ウォーターフォール チャートの設定方法

ウォーターフォール チャートは、データの増減の様子と最終的な合計値に至るまでの流れを一目で確認できるグラフです。多くの場合、財務データを表すのに使用され、一連の利益と損失が最終損益につながる過程を可視化します。また、さまざまなカテゴリが全体にどのように寄与しているかを示したい場合にも広く使用されます。特にデータに正の値と負の値が含まれる場合に有用なグラフです。

この記事の内容:

Looker Studio のウォーターフォール チャート

ウォーターフォール チャートは、指標の値の変化を時系列で確認し、その変化の要因を把握するのに役立ちます。たとえば、このチャートを使用して、新商品の発売までの進捗状況や、さまざまなタスクの完了状況を現在のステータスとともに表示することができます。

ウォーターフォール チャートの例

次のウォーターフォール チャートは、年度ごとの収益の増減を示しています。[合計] 列には、すべての値の合計が表示されます。

ウォーターフォール チャートは 2013 年から 2018 年までの年度ごとの収益を示しており、収益がプラスの場合は塗りつぶされた列が、収益がマイナスの場合は塗りつぶされていない列が表示され、最後に合計値の列が表示されます。

ウォーターフォール チャートの列にカーソルを合わせると、詳細情報を含むツールチップが表示されます。

要件

ウォーターフォール チャートには、以下の要素が必要です。

  • 1 つのディメンション
  • 1 つの指標

グラフの設定

新しいグラフを追加するか、既存のグラフを選択し、右側の [プロパティ] パネルを使用して、グラフの [設定] および [スタイル] タブのプロパティを設定します。

グラフデータを設定する

[設定] タブのオプションを使用すると、グラフのデータの構成方法と表示方法を指定できます。

データソース

データソースはコンポーネントと基になるデータセットを接続します。

  • グラフのデータソースを変更するには、現在のデータソース名をクリックします。
  • データソースを表示または編集するには、編集 をクリックします(このアイコンを表示するには、閲覧以上の権限が必要です)。
  • 複数のデータソースからのデータを 1 つのグラフに表示するには、[+ データの統合] をクリックします。データの統合機能の詳細

期間のディメンション

必要に応じて、[期間のディメンション] オプションで日付タイプのディメンションを選択することができます。期間のディメンションでは、選択したコンポーネント、現在のページ、またはレポート全体の期間を決定します。

[期間のディメンション] を指定すると、[設定] タブに [デフォルトの日付範囲] セクションが自動的に表示されます。

ディメンション

ディメンションとは、データのカテゴリのことです。ディメンション値(ディメンションに含まれるデータ)は、名前や説明など、カテゴリの特性を表します。

ウォーターフォール チャートには 1 つのディメンションが必要です。
 

ドリルダウン

[ドリルダウン] スイッチをオンにすると、グラフのドリルダウンが有効になり、[デフォルトのドリルダウンのレベル] プルダウン メニューからドリルダウンのレベルを選択できるようになります。

指標

指標は、ディメンションに含まれる要素を測定し、グラフの数値目盛りとデータ系列を指定します。

指標は、基盤となるデータセットから算出された集計値、または COUNT()、SUM()、AVG() などの集計関数を暗黙的または明示的に適用した結果を示します。指標自体には定義済みの一連の値がないため、ディメンションの場合とは異なり、グループ化できません。

集計の詳細

オプションの指標

オプションの指標を追加するには、[オプションの指標] スイッチをオンにし、[指標を追加] フィールド セレクタから指標を選択します。[データ] パネルのフィールド リストから [オプションの指標] セレクタに指標をドラッグ&ドロップすることもできます。

指標スライダー

[指標スライダー] スイッチをオンにすると、ウォーターフォール チャートに指標スライダーを追加することができます。

並べ替え

フィールドを選択して、ウォーターフォール チャートの結果を並べ替えることができます。特に指定しない限り、デフォルトの並べ替え順は最初のディメンションが基準となります。

必要に応じて [昇順] または [降順] オプションを選択できます。

合計

[合計] オプションを使用すると、ウォーターフォール チャートに値の合計または小計を表示できます。[合計の計算] プルダウン メニューで、値を合計または小計する期間を指定できます。

以下のようなオプションがあります。

  • なし - ウォーターフォール チャートに合計値を示すバーを表示しない場合は、このオプションを選択します。
  • 終了時 - ウォーターフォール チャートのすべての値の合計を表示するには、このオプションを選択します。
  • 毎年 - 年ごとに小計を表示するには、このオプションを選択します。
  • 毎四半期 - 四半期ごとに値の小計を表示するには、このオプションを選択します。
  • 毎月 - 月ごとに値の小計を表示するには、このオプションを選択します。

カスタム集計

[カスタム集計] はオプションの設定です。ウォーターフォール チャートの始点となるベースラインの値を指定できます。カスタム集計を指定するには、テキスト フィールドに値を入力します。

また、[ベースラインと合計の値を使用する] チェックボックスをオンにして、グラフに表示される合計にベースラインを適用することもできます。

デフォルトの期間

デフォルトの期間のプロパティでは、個々のグラフの期間を設定できます。

デフォルトの期間のオプション

自動 グラフのデータソースで設定されているデフォルトの期間を使用します。
カスタム カレンダー ウィジェットを使用して、グラフのカスタムの期間を選択できます。
データ比較タイプ 選択した期間の比較データを表示します。

日付と時刻の使用についての詳細

フィルタ

必要に応じて [フィルタを追加] を選択し、フィールドを選択して、ウォーターフォール チャートの結果を絞り込むことができます。グラフやレポートにフィルタを適用する方法について詳しくは、フィルタを作成、編集、管理するをご覧ください。

Google アナリティクスのセグメント

このオプションは、ユニバーサル アナリティクスをデータソースとするグラフに表示されます。

セグメントはアナリティクスのデータの一部です。Looker Studio のグラフにセグメントを適用すると、Looker Studio のレポートと Google アナリティクスのレポートで同じデータが表示されるようになります。詳しくは、Looker Studio でのアナリティクスのセグメントの使用についてご確認ください。

グラフ インタラクション

[グラフ インタラクション] セクションの [クロス フィルタリング] オプションを使用すると、1 つのグラフを操作し、その操作内容をレポート内の他のグラフにフィルタとして適用できます。グラフに対してクロス フィルタリングが有効になっている場合、そのグラフを以下の 2 つの方法で操作することでレポートをフィルタできます。

  • グラフ内で 1 つ以上のディメンション値をクリックする。
  • 時系列の折れ線グラフや面グラフでマウスをドラッグまたは「ブラッシング」する。
ウォーターフォール チャートでは、クロス フィルタリングが自動的に有効になります。

グラフのスタイルの設定

[スタイル] タブのオプションでは、グラフの全体的なデザインと表示形式を設定します。

ウォーターフォール

[スタイル] タブの [ウォーターフォール] セクションにあるオプションを使用すると、ウォーターフォール チャートに表示される軸の向きとバーの数を設定できます。

以下のようなオプションがあります。

  • 垂直型 - [垂直型] アイコンを選択すると、Y 軸の値を Y 軸上に垂直方向に表示できます。デフォルトでは、このオプションが選択されています。
  • 水平型 - [水平型] アイコンを選択すると、Y 軸の値を X 軸上に水平方向に表示できます。
  • バー - 必要に応じて、グラフに表示されるバーの上限数を指定できます。この数は、合計と小計に加えて表示されるバーの数です。

上昇するバーのスタイル設定

[スタイル] タブの [上昇するバーのスタイル設定] セクションにあるオプションを使用すると、ウォーターフォール チャートに表示される正の値の上昇するバーのスタイルを設定できます。

以下のようなオプションがあります。

  • 正の値の色 - [正の値の色] アイコンを選択すると、正の値のバーを表示する塗りつぶしの色を選択できます。
  • 正の値のストロークの色 - [正の値のストロークの色] アイコンを選択すると、正の値のバーで使用する枠線の色を選択できます。
  • 正の値のストロークの太さ - [正の値のストロークの太さ] プルダウン メニューから値を選択すると、正の値のバーで使用する枠線の太さをカスタマイズできます。値が大きいほど、バーの枠線は太く表示されます。

下降するバーのスタイル設定

[スタイル] タブの [下降するバーのスタイル設定] セクションにあるオプションを使用すると、ウォーターフォール チャートに表示される負の値の下降するバーのスタイルを設定できます。

以下のようなオプションがあります。

  • 負の値の色 - [負の値の色] アイコンを選択すると、負の値のバーを表示する塗りつぶしの色を選択できます。
  • 負の値のストロークの色 - [負の値のストロークの色] アイコンを選択すると、負の値のバーで使用する枠線の色を選択できます。
  • 負の値のストロークの太さ - [負の値のストロークの太さ] プルダウン メニューから値を選択すると、負の値のバーで使用する枠線の太さをカスタマイズできます。値が大きいほど、バーの枠線は太く表示されます。

正の合計値を示すバーのスタイル

[スタイル] タブの [正の合計値を示すバーのスタイル] セクションにあるオプションを使用すると、ウォーターフォール チャートに表示される正の値の合計値を示すバーのスタイルを設定できます。

以下のようなオプションがあります。

  • 正の合計値の色 - [正の合計値の色] アイコンを選択すると、正の合計値を示すバーの塗りつぶしの色を選択できます。
  • 正の合計値のストロークの色 - [正の合計値のストロークの色] アイコンを選択すると、正の合計値を示すバーの枠線の色を選択できます。
  • 正の合計値のストロークの太さ - [正の合計値のストロークの太さ] プルダウン メニューから値を選択すると、正の合計値を示すバーの枠線の太さをカスタマイズできます。値が大きいほど、バーの枠線は太く表示されます。

負の合計値を示すバーのスタイル

[スタイル] タブの [負の合計値を示すバーのスタイル] セクションにあるオプションを使用すると、ウォーターフォール チャートに表示される負の値の合計値を示すバーのスタイルを設定できます。

以下のようなオプションがあります。

  • 負の合計値の色 - [負の合計値の色] アイコンを選択すると、負の合計値を示すバーの塗りつぶしの色を選択できます。
  • 負の合計値のストロークの色 - [負の合計値のストロークの色] アイコンを選択すると、負の合計値を示すバーの枠線の色を選択できます。
  • 負の合計値のストロークの太さ - [負の合計値のストロークの太さ] プルダウン メニューから値を選択すると、負の合計値を示すバーの枠線の太さをカスタマイズできます。値が大きいほど、バーの枠線は太く表示されます。

[軸を表示する] チェックボックスは自動的にオンになります。[軸を表示する] チェックボックスをオフにすると、ウォーターフォール チャートの軸のラベルと値をすべて非表示にすることができます。

Y 軸

Y 軸のオプションを使用すると、グラフの Y 軸の表示方法を設定できます。

Y 軸には、以下のようなオプションがあります。

  • 軸タイトルを表示 - [軸タイトルを表示] チェックボックスは自動的にオンになります。[軸タイトルを表示] チェックボックスをオフにすると、Y 軸のタイトルを非表示にすることができます。
  • 軸の最小値 - [軸の最小値] で値を選択するか値を入力すると、Y 軸の最小値を指定できます。
  • 軸の最大値 - [軸の最大値] で値を選択するか値を入力すると、Y 軸の最大値を指定できます。
  • カスタム目盛り間隔 - [カスタム目盛り間隔] で値を選択するか値を入力すると、グラフに表示される Y 軸の値の間隔を変更できます。値が大きいほど、目盛りは細かくなります。
  • 対数目盛 - [対数目盛] チェックボックスをオンにすると、Y 軸の値を対数目盛で表示できます。

X 軸

[軸タイトルを表示] チェックボックスは自動的にオンになります。[軸タイトルを表示] チェックボックスをオフにすると、X 軸のタイトルを非表示にすることができます。

グリッド

[スタイル] タブの [グリッド] セクションにあるオプションを使用すると、ウォーターフォール チャートのグリッドのスタイルを設定できます。

グリッドには、以下のようなオプションがあります。

  • 軸の色 - [軸の色] アイコンを選択すると、X 軸と Y 軸の値とタイトルを表示する色を選択できます。
  • グリッド線の色 - [グリッド線の色] アイコンを選択すると、グラフのグリッド線を表示する色を選択できます。
  • フォント ファミリー - [フォント ファミリー] プルダウン メニューを選択すると、グラフの値とラベルを表示するフォントを選択できます。
  • 軸のフォントサイズ - [軸のフォントサイズ] プルダウン メニューを選択すると、グラフの値とラベルを表示するサイズ(ピクセル単位)を選択できます。

背景と枠線

グラフの背景コンテナの表示形式を設定します。

背景 グラフの背景色を設定します。
枠線の角丸半径 グラフの背景に角丸の枠線を追加します。半径を 0 にすると、背景の角が 90° になります。枠線の角丸半径を100° にすると、角が丸くなります。
不透明度 グラフの不透明度を設定します。不透明度を 100% に設定すると、対象物がグラフの背後に隠れます。0% に設定すると、グラフが非表示になります。
枠線の色 グラフの枠線の色を設定します。
枠線の太さ グラフの枠線の太さを設定します。
枠線スタイル グラフの枠線のスタイルを設定します。
枠線に影を付ける グラフの下側と右側の枠線に影を追加します。

グラフのヘッダー

グラフのヘッダーでは、データのエクスポート、グラフの並べ替えなど、グラフに対してさまざまな操作を実行できるほか、以下のオプションを使用できます。

カーソルを合わせて表示(デフォルト) グラフのヘッダーにカーソルを合わせると、縦に 3 つ並んだ点が表示されます。これらの点をクリックしてヘッダーのオプションにアクセスします。
常に表示 ヘッダーのオプションを常に表示します。
表示しない ヘッダーのオプションを表示しません。レポートの閲覧者は、いつでもグラフを右クリックしてオプションにアクセスできます。
グラフのヘッダーのオプションの色を設定します。

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