学校の管理者であり、提供しているクラス、それに登録している生徒、各クラスの生徒が収めた成績に関する情報を保存しているとします。Looker Studio では、データの統合機能を使用して、このような情報のトラッキングと視覚化を行うことができます。
質問:
この例では、データに関する次のような質問の答えを得ることができます。
- どの生徒がどのクラスを受講し、各生徒が各クラスでどのような成績を収めましたか?
- 各クラスの成績の最高点は何点でしたか?
- 各クラスで最高点を取った生徒は誰ですか?
サンプルデータ
この例で使用されているデータは次のとおりです。
Classes(クラス)
class_id |
class_name |
---|---|
c1 |
Underwater basket weaving |
c2 |
Home fusion made easy |
c3 |
How to train an attack iguana |
c4 |
Learn SQL for fun and profit |
Students(生徒)
student_id |
student_name |
---|---|
s1 |
Brett |
s2 |
Rick |
s3 |
Susanna |
s4 |
Jennifer |
Grades(成績)
student_id |
class_id |
grade |
---|---|---|
s1 |
c1 |
2 |
s2 |
c1 |
99 |
s3 |
c1 |
65 |
s4 |
c1 |
3 |
s2 |
c2 |
38 |
s3 |
c2 |
88 |
s4 |
c2 |
48 |
s1 |
c3 |
7 |
s4 |
c3 |
32 |
s1 |
c4 |
94 |
s2 |
c4 |
63 |
s3 |
c4 |
75 |
s4 |
c4 |
20 |
セットアップ
まず、Looker Studio でデータソースを作成して、データに接続します。デモレポートでは基となるデータにスプレッドシートが使用されていますが、このデータを BigQuery や MySQL などのデータベースに簡単に格納することもできます。
- 新しいレポートを作成します。
- サンプルデータに対応する次の 3 つのデータソースを追加します。
- Classes(クラス)
- Students(生徒)
- Grades(成績)
詳しくは、データソースを作成、編集する方法についての記事をご覧ください。
質問 1: 生徒、クラス、収めた成績について
「どの生徒がどのクラスを受講したか?各クラスで各生徒が収めた成績は?」
この質問に回答するには:
- 新しい統合を作成します。
- 次のディメンションを指定して、Grades テーブルを追加します。
- student_id
- class_id
- grade
- Students テーブルを追加して、次のディメンションを指定します。
- student_id
- student_name
- Classes テーブルを追加して、次のディメンションを指定します。
- class_id
- class_name
- student_id で Grades を Students に結合します。
- class_idで Grades を Classes に結合します。
- 両方の結合オペレーションを左外部結合に設定します。
- 結合を保存して、エディタを閉じます。
- student_name、class_name、grade の各フィールドを使用してテーブルをレポートに追加します。
- student_name の降順でテーブルを並べ替えます。
テーブルは次のようになります。
student_name |
class_name |
grade |
---|---|---|
Brett |
Underwater basket weaving |
2 |
Brett |
How to train an attack iguana |
7 |
Brett |
Learn SQL for fun and profit |
94 |
Jennifer |
Underwater basket weaving |
3 |
Jennifer |
Home fusion made easy |
48 |
Jennifer |
How to train an attack iguana |
32 |
Jennifer |
Learn SQL for fun and profit |
20 |
Rick |
Underwater basket weaving |
99 |
Rick |
Home fusion made easy |
38 |
Rick |
Learn SQL for fun and profit |
63 |
Susanna |
Underwater basket weaving |
65 |
Susanna |
Home fusion made easy |
88 |
Susanna |
Learn SQL for fun and profit |
75 |
質問 2: クラス別の成績の最高点
「各クラスの成績の最高点は?」
この質問に回答するには:
- 質問 1 と同じ統合を使用します。
- レポートにテーブルを追加します。
- ディメンションとして class_name を、指標として grade を追加します。
- [grade] フィールドを編集します。
- 名前を max_grade に変更します。
- 集計を MAX に設定します。
- テーブルを max_grade の降順で並べ替えてください。
テーブルは次のようになります。
class_name | max_grade |
---|---|
Underwater basket weaving |
99 |
Learn SQL for fun and profit |
94 |
How to train an attack iguana |
32 |
Home fusion made easy |
88 |
質問 3: クラスごとの成績の最高点を収めた生徒
「各クラスで最高点を収めた生徒は誰か?」
この質問に回答するには:
- 新しい統合を作成します。
- Classes テーブルを追加して、次のディメンションを指定します。
- class_id
- class_name
- Grades テーブルを追加して「Grades 1」という名前を付け、ディメンション class_id を追加します。
- 指標として grade を追加し、集計方法を MAX に設定します。
- grade を max_grade に変更します。
- もう一度 Grades テーブルを追加し、「Grades 2」と名前を付けて、次のディメンションを追加します。
- student_id
- class_id
- grade
- Students テーブルを追加して、次のディメンションを指定します。
- student_id
- student_name
- 結合ごとに左外部結合を使用します。
- class_id を使用して、Classes を Grades に結合します。
- 次を使用して Grades を Grades 2 に結合します。
- class_id = class_id
- max_grade = grade
- student_id を使って、Grades 2 を Students に結合します。
- 結合を保存して、エディタを閉じます。
- student_name、class_name、max_grade のフィールドがあるテーブルをレポートに追加します。
テーブルは次のようになります。
student_name |
class_name |
max_grade |
---|---|---|
Rick |
Underwater basket weaving |
99 |
Brett |
Learn SQL for fun and profit |
94 |
Susanna |
Home fusion made easy |
88 |
Jennifer |
How to train an attack iguana |
32 |