Google は 2023 年 2 月に公開ワークフローを変更しました。これにより、審査のためにどのような変更を送信したかを簡単に把握できるようになりました。特定の変更が審査に送信されるタイミングを指定することも可能です。詳しくは、こちらの Android デベロッパー ブログをご覧ください。
[公開の概要] ページを使用すると、アプリの変更を審査のために送信して公開するタイミングを管理できます。
アプリに加えた変更内容を確認したり、準備ができた変更内容を審査のために Google へ送信したりできます。管理対象の公開機能をオンまたはオフにすることもできます。管理対象の公開がオンになっている場合、[公開の概要] ページで、送信した変更内容のうち、審査中のものと、公開の準備ができたものを確認できます。
変更の概要を確認する
[公開の概要] ページでは、アプリに加えた変更内容の概要が表示されます。アプリに加えた変更を審査に送信するタイミングや公開するタイミングを管理できます。
表示される変更には、アプリの製品版リリースへの新しい国や地域の追加といった、Google Play でのアプリの配布方法に対する更新が含まれます。また、コンテンツ レーティング質問票やアプリのターゲット ユーザーに対する変更など、Google でのアプリの審査をサポートするためにデベロッパーから提供されたコンテンツも含まれます。それぞれの変更が表に示され、変更の大まかな説明と変更自体へのリンクが表示されます。
管理対象の公開をオンにすると、承認されたアップデートを Google Play で公開するタイミングを管理できます。
変更を審査に送信する
[審査にまだ送信されていない変更] セクションでは、審査のために変更を送信する正確なタイミングを柔軟に管理できます。審査が必要な変更をアプリに加えるたびに、このセクションに変更内容が追加されます。それぞれの変更が表に示され、変更の大まかな説明と変更自体へのリンクが表示されます。各項目は、[審査に送信] をクリックするまでは、審査に送信されません。準備が整った時点で、すべての変更を一括して審査のために送信することができます。
管理対象の公開をオンにしていない限り、変更は Google によって審査され、承認されるとすぐに自動的に公開されます。既存の [審査中の変更] セクションには引き続き、審査手続き中の変更が表示されます。アプリの変更がまだ公開されていない場合や、[公開の準備完了] セクションに表示されている場合は、それらの変更を [審査にまだ送信されていない変更] セクションに戻すこともできます。これにより、審査中の変更や承認済みで公開する準備ができた変更のうち、不要なものを元に戻すことができるので、望ましくないタイミングで変更が公開されるのを防ぐことができます。
注: 場合によっては、アプリの変更を [審査中の変更] や [公開の準備完了] から削除しても、その変更が引き続き、審査の対象となることがあります。そのため、デベロッパーの公開プランに影響する可能性があります。
管理対象の公開機能を使用する
管理対象の公開機能は、アプリの変更とその審査のステータスを簡単に追跡したい場合や、特定のタイミングでアプリのアップデートを公開したい場合に便利です。広告キャンペーンやリリース イベントに合わせて公開する場合や、アプリのストアの掲載情報や配信の変更に合わせて新しいアプリのバージョンをリリースする場合に利用するとよいでしょう。
管理対象の公開は、新しいデベロッパー アカウントでアプリをリリースする場合など、審査時間が長くなることが予想される場合にも便利です。
ご利用の前に: 管理対象の公開に関する重要な注意事項
前提条件
- 管理対象の公開をオンまたはオフにするには、次のいずれかの権限が必要です。
- 製品版としてのリリース、デバイスの除外、Play アプリ署名の使用
- テスト版トラックとしてのアプリのリリース
- テスト版トラックの管理、テスターリストの編集
- ストアでの表示の管理
- 管理者(すべての権限)
- 重要: この権限により、ユーザーに管理者アクセスが付与されます。この権限により、管理者は他のすべての権限も取得します。詳しくは、デベロッパー アカウント ユーザーの追加と権限の管理をご覧ください。
- 管理対象の公開機能を使用するには、アプリを先に公開しておく必要があります。初めてアプリを公開するときには使用できません。
テスト
- 製品版のリリースに管理対象の公開機能を使用する場合は、先にクローズド テストトラックにアプリを公開することを強くおすすめします。テストについて詳しくは、オープンテスト版、クローズド テスト版、内部テスト版をセットアップするをご覧ください。
審査に向けたプランニングとアップデートの送信
- アプリの変更は公開する前に、すべて処理が完了している必要があります。この処理には、アプリの審査期間に応じて数時間から最長で 7 日程度かかりますが、例外的にもっとかかる場合もあります。
- ヒント: アプリの送信から公開まで 1 週間以上かかることを加味して計画を立てることをおすすめします。
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アプリのアップデートのステータスによっては、審査のために自動的に送信されない場合があります。たとえば、アプリのアップデートが否承認となり、問題に対処するために変更を加えた場合は、変更内容が審査のために自動的に送信されることはありません。[公開の概要] ページにアクセスし、[審査に送信] をクリックして変更を送信する必要があります。詳しくは、アップデートのステータスをご覧ください。
管理対象の公開をオンまたはオフにする
- 管理対象の公開は、変更の審査中や処理中を含め、いつでもオンまたはオフにすることができます。
管理対象の公開機能で保留されない変更
- 管理対象の公開機能で変更の公開を確定するまで、ほとんどの変更が保留されます。次に例を示します。
- リリースの完全公開と段階的な公開(下記の例外を除く)
- 事前登録の開始と更新
- ストアの掲載情報への変更(ストアのカスタム掲載情報や公開中のストア掲載情報のテスト機能に対する変更など)
- アプリのコンテンツの変更
- アプリのカテゴリの変更
- managed Google Play の設定
- トラックのテスターを設定する方法に対する変更(テスターのリストとして新しいメーリング リストや Google グループを設定するなど)
- ただし、以下の変更のように、一部例外があります(これらに限定されません)。
- 既存の段階的な公開の 100% への引き上げ
- アプリの [リリースノート] セクションの更新
- デバイス除外ルールの変更
- テストトラックで使用されるメーリング リストや Google グループのメンバーの変更
- アプリの公開停止
- アプリの [アプリ内アイテム] ページに対する変更
- 価格の変更
- ストア掲載情報のテスト機能の停止
管理対象の公開でアプリのアップデートを公開する
ステップ 1: 管理対象の公開を有効にする
- Google Play Console を開き、[公開の概要] ページに移動します。
- [管理対象の公開のステータス] で [管理対象の公開をオンにする] に移動します。
- [保存] を選択します。
管理対象の公開をオンにすると、オフにするまで、[管理対象の公開のステータス] に緑色のチェックマークと「管理対象の公開がオンです」というメッセージが表示されます。
管理対象の公開をオンにした後、通常どおりにアプリを変更して送信します。詳しくは、リリースを準備して公開するをご覧ください。アプリの変更は、審査と承認を受けた後、[管理対象の公開] ページから公開されるまでは、公開されません。
ステップ 2: 変更を追跡して確認する
- アプリを変更したら、左側のメニューで [公開の概要] を選択します。
- [審査中の変更] で、以下の項目に基づいて表を確認します。
- [変更されたアイテム] 列には、アイテム名と、Google Play Console の関連セクション(「メインのストアの掲載情報」や「アプリのコンテンツ」など)が表示されます。
- [説明] 列には、変更の簡単な説明が表示されます。
- 表の右側にある右矢印アイコンを選択すると、Google Play Console 内の該当するセクションに移動できます。
変更内容が審査、承認されると、ページの [変更の公開準備完了] セクションに表示されるようになります。
ステップ 3: アプリのアップデートを公開する
[審査中の変更] の表が空になり、すべての変更が [変更の公開準備完了] に表示されたら、Google Play でそのアップデートを公開できます。[審査中の変更] に変更がまだ表示される場合は、承認されるまでお待ちください。
- 左側のメニューで [公開の概要] を選択します。
- すべての変更が承認され、[変更の公開準備完了] に表示されていることを確認します。
- [変更を公開] を選択します。公開を確定すると、数分以内にアップデートが Google Play に公開されます。
重要: [確認して公開] を選択し、公開を確定すると、変更内容が Google Play でユーザーに表示され、配信可能になります。
よくある質問
アプリへの追加の変更を送信すると、審査時間は長くなりますか?審査時間の SLA(サービスレベル契約)または所要時間は、アプリに最後に送信された変更からカウントされます。つまり、審査中の変更があるときに追加の変更を送信すると、アプリは審査待ちのキューに戻される可能性があります。この場合、アプリの審査が完了するまで、[確認して公開] は無効になります。
内部テストトラックは管理対象の公開の対象外です。ほとんどの場合、内部テストトラックに App Bundle をアップロードすると、すぐに変更が反映されます。内部テストトラックでのアプリのアップデートは審査の対象になりませんが、Google Play ストアで公開された後に事後審査の対象となる場合があります。
審査と内部テストトラックについては、次の 2 つの点に注意してください。
- アプリの初めてのリリースの公開が内部テストトラックの場合、公開前に送信内容の審査が必要になります。この審査には、アプリの審査期間に応じて数時間から最長で 7 日程度かかりますが、例外的にもっとかかる場合もあります。
- 以前の送信内容が否承認となった場合、次の送信内容を公開する前に、審査を受ける必要があります。この場合、内部テストトラックに App Bundle をアップロードすると、審査が完了して承認されるまで変更は反映されません。
[審査にまだ送信されていない変更] 機能では、審査の承認を得る必要がある変更を送信するタイミングを指定できます。管理対象の公開機能では、承認済みの変更を公開するタイミングを指定できます。なお、管理対象の公開機能はこれまでどおり正常に動作します。
[審査にまだ送信されていない変更] に表示される変更は、管理対象の公開機能に表示される変更と同じです。詳しくは、管理対象の公開機能で保留される変更と保留されない変更についての説明をご覧ください。
関連コンテンツ
- 管理対象の公開機能でアプリのアップデートを公開するタイミングを指定する方法について詳しくは、Google Play アカデミーをご覧ください。