Google Play Console に少なくとも 1 つ APK をアップロードすると、利用可能なデバイスのカタログが表示され、そのアプリに対応しているデバイスを確認できます。できるだけ広範囲のデバイスでアプリを利用できるようにするために、対応デバイスのリストと除外されたデバイスのリストを定期的に確認します。
なお、デバイス カタログは Instant Apps には適用されません。
アプリの対応デバイスを確認する
アプリの対応デバイスと除外されたデバイスを確認する手順は次のとおりです。
- Google Play Console を開き、[デバイス カタログ] ページに移動します([リリース] > [リーチとデバイス] > [デバイス カタログ])。
- 利用規約を確認して同意します(まだ行っていない場合)。
- [すべて]、[サポート対象]、[除外] のいずれかのタブを選択します。
- デバイスリストを CSV ファイルとしてダウンロードする場合は、ページの右側付近にある [デバイスリストをダウンロード] をクリックします。
利用規約の詳細
デバイス カタログとその機能にアクセスするには、利用規約を確認し、同意してください。新しい利用規約に同意するには、アカウント所有者であるか、[グローバル] に設定された「製品版リリースの管理」権限を持つユーザーであることが必要です。アカウントで 1 つのアプリの利用規約に同意すると、すべてのアプリについて引き続きデバイス カタログを使用できるようになります。
利用規約に同意しない場合は、次の制限が発生します。
- デバイス カタログにアクセスできなくなります。
- デバイスを配信対象から除外できなくなります。
デバイスリストの形式
アプリのデバイスリストを表示する際には、デバイスが複数のモデルに関連付けられている場合があることに注意してください。関連モデルは同じデバイス名でグループ化され、これを展開すると、各モデルの詳細を個別に確認できます。
メーカーまたはデバイスの属性でリストを並べ替える、またはフィルタリングする
デバイスリストはメーカー別に表示されます。このリストを次のように確認することもできます。
- 特定メーカーの対応デバイスをすべて表示するには、メーカー名の横にある [デバイスの表示数を増やす] をクリックします。
- メーカー、デザイン名、公式のデバイス名(Nexus 6 など)で個々のデバイスを検索するには、ページ上部の検索バーを使用します。
デバイスとモデルのステータス
サポートのステータスアプリに関連付けられたすべての有効な APK に対するサポートのステータスが表示されます。
トラック(製品版、アルファ版、ベータ版、社内テスト版)ごとに異なる APK をリリースしている可能性があるため、各トラックのステータスも表示されます。たとえば、ベータ版のアプリが製品版よりも多くの機能を必要としている場合、デバイスは製品版ではサポート対象であるが、ベータ版ではサポート対象外であると表示されることがあります。
サポート対象
アプリはデバイスに対応しています。
一部サポート対象
デバイスに複数のモデルがあり、一部のモデルのみがアプリのマニフェスト基準でサポートされている場合に、このステータスが表示されます。
サポート対象外
デバイスで利用できない機能やプロパティ(画面サイズや SDK レベルなど)がアプリに含まれています。たとえば、一部のデバイスにはコンパス センサーが搭載されていません。アプリの主な機能でコンパス センサーを使用する必要がある場合は、アプリはこれらのデバイスに対応していないことになります。
このステータスは、デバイスに関連付けられているすべてのモデルが対応していない場合に表示されます。一部のモデルが対応している場合、ステータスには [一部サポート対象] と表示されます。
カタログでデバイスのモデルを除外している場合は、そのモデルの除外ステータスが表示されます。デバイスの除外はリリースやトラックごとではなく、アプリごとに管理されます。
除外
ルールまたは手動で除外されたカタログ内のデバイスです。
一部除外
デバイスに複数のモデルがあり、一部のモデルをアプリから除外した場合に、このステータスが表示されます。
認定を受けていないデバイスとは、Google の認定を受けておらず、Google に Android 互換性テストの結果に関する記録がないものを指します。
以下のことにご注意ください。
- 認定を受けていないデバイスは安全にご利用いただけない場合があります。
- 認定を受けていないデバイスには、Android のシステム アップデートやアプリのアップデートが配信されない場合があります。
- 認定を受けていないデバイスのアプリや機能は正常に動作しない場合があります。
- 認定を受けていないデバイスのデータは正常にバックアップされない場合があります。
アプリの互換性に関する追加情報
- アプリの対応デバイスのリストは、マニフェスト ファイルの設定に基づいており、定期的に更新されます。
- たとえば、APK のマニフェスト ファイルで大きな画面サイズを指定した場合、対応デバイスリストには、Google Play でそのアプリにアクセスできる画面サイズを備えたデバイスが含まれます。
- アプリの [価格と販売 / 配布地域] ページに掲載される国は、アプリの対応デバイスリストとは無関係です。
デバイスの詳細を表示する
十分なデータのあるデバイスを [デバイス カタログ] ページで選択すると、次の情報が表示されます。
- アクティブなインストール デバイス数(過去 30 日間)
- 累計平均評価
- 収益(過去 30 日間)
- 画面サイズ、フォーム ファクタ、システム オン チップ、RAM、CPU、ABI、GPU、SDK などの技術的属性
注:
- デバイスの仕様はメーカーによって提供されたものであり、確認されていません。
- Google 認定プロセスを経ていない一部のデバイスについては、Google で保持されるデータは限定的となります。そのようなデバイスはカタログには表示されませんが、それでもそのデバイスでアプリが使用されることはあります。
アプリの配信対象から特定のデバイスを除外する
ルールを設定して、Google Play でのアプリの配信対象からデバイスを除外することができます。除外されたデバイスを使用しているユーザーは、Google Play で公開されているお客様のアプリを表示したりインストールしたりすることはできません。なお、デバイスを除外しても、ユーザーが別の配信チャネルやサイドローディングなどの別の手段でアプリを取得するのを防ぐことはできません。
注: デバイス除外ルールは内部テスターには適用されません。
デバイスの除外をアプリごとに管理するアプリのクラッシュ回避策として、アプリを特定のデバイスから除外し、そのデバイスの Google Play に表示されないようにすることができます。この変更を行うと、設定によってアプリ全体が除外されます。App Bundle ごとに除外することはできません。
互換性の問題が判明しているデバイスを設定によって除外しておくことで、ユーザーの利便性を高めることができます。
デバイスを除外する
- Google Play Console を開き、[デバイス カタログ] ページに移動します([リリース] > [リーチとデバイス] > [デバイス カタログ])。
- デバイスを選択します。
- 画面の上部にある [除外] を選択します。
注: あるメーカー製のすべてのデバイスでアプリを除外するには、デバイスを 1 つずつ除外する必要があります。
パフォーマンス指標に基づいてデバイスを除外する場合は、RAM サイズまたは SoC(システム オン チップ)に基づいてターゲティング ルールを作成できます。
ターゲティング ルールは、カタログに追加された新しいデバイスが除外基準を満たす場合に、自動的に適用されます。たとえば、アプリが大量のデータ ストレージを必要とする場合は、RAM が 512 MB 未満のデバイスを除外するルールを設定できます。
注: RAM のルールは SDK 16 以上のデバイスにのみ適用され、Wear OS APK には適用されません。RAM のルールは、ブランド設定されたメモリではなく、デバイス上の使用可能なメモリ(TotalMem
)に基づいています。
ルールを設定する
- Google Play Console を開き、[デバイス カタログ] ページに移動します([リリース] > [リーチとデバイス] > [デバイス カタログ])。
- アプリが公開されている場合は、[リリース管理] > [デバイス カタログ] を選択します。
- [除外されたデバイス] タブを選択します。
-
[除外ルール] の横にある [除外ルールの管理] を選択します。
- [次のルールのいずれかと一致するデバイスを除外します] の下で、プルダウンから
- [RAM] または [システム オン チップ] を選択します。
- 複数のルールを追加するには、[または] ボタンを選択します。これにより、セレクタがもう 1 つ表示されます。
- ルールを削除するには、キャンセル アイコン
を選択します。
- SafetyNet に基づく除外の詳細については、Android デベロッパー サイトを参照してください。
- 画面下部に表示されるデバイスリストを確認します。
- 指定したルールで適切なデバイスリストを絞り込むことができたら、変更を保存します。
Google Play への Play Integrity API のレスポンスに基づいて、アプリの配信対象から特定のデバイスを除外することができます。デバイスの完全性を満たしていないデバイスを除外すると、危険なデバイス(root 権限取得がなされたデバイス、ハッキングされたデバイス、エミュレータ、配信にふさわしくないシステム環境など)へのアプリの配信を減らすことができます。
Integrity API のデバイスの除外のオプションは 3 つあります。
- 除外しない: Integrity API に基づいてデバイスを除外しません。
- 基本的な整合性を満たしていないデバイスのみを除外する: 基本的な完全性を満たしていない信頼できないデバイスを除外します。
- 整合性を満たしていないデバイスをすべて除外する: デバイスの完全性を満たしていない信頼できないデバイスを除外します。
ヒント: 基本的な完全性とデバイスの完全性の定義については、Android デベロッパー サイトの Play Integrity API のドキュメントをご覧ください。
Play Integrity API に基づいてデバイス カタログでデバイス除外ルールを設定する:
- Google Play Console を開き、[デバイス カタログ] ページに移動します([リリース] > [リーチとデバイス] > [デバイス カタログ])。
- [除外されたデバイス] タブを選択します。
- [除外ルール] の横にある [除外ルールの管理] を選択します。
- [Play Integrity API] の横で、Integrity API のレスポンスに基づいてアプリの配信対象からデバイスを除外するかどうかを選択します。除外されたデバイスを使用しているユーザーは、Google Play で公開されているお客様のアプリを表示したりインストールしたりすることはできません。
- 変更内容を保存します。
ヒント: デバイスを除外しても、ユーザーが別の配信チャネルやサイドローディングなどの別の手段でアプリを取得するのを防ぐことはできません。そのため、ランタイムでアプリを保護するには、Play Integrity API をアプリに統合することをご検討ください。
ランタイムでアプリを保護するためにアプリで Play Integrity API を使用する場合は、[Integrity API] タブからこの除外ルールを直接更新することもできます。
- Google Play Console を開き、[アプリの完全性] ページ([リリース] > [設定] > [アプリの完全性])に移動します。
- [Integrity API] タブを選択します。
- [デバイスの除外] の横で、Integrity API のレスポンスに基づいてアプリの配信からデバイスを除外するかどうかを選択します。除外されたデバイスを使用しているユーザーは、Google Play で公開されているお客様のアプリを表示したりインストールしたりすることはできません。
- 変更内容を保存します。
Android(Go バージョン)との互換性に基づいて、特定のデバイスをアプリの利用対象から除外することができます。
Android(Go バージョン)の詳細
Android(Go バージョン)は、1 GB 以下の RAM と Android 8.1(API レベル 27)以上を搭載するエントリレベルのデバイスにおいて、最適な Android 環境を提供します。詳しくは、Android(Go バージョン)搭載デバイス向けに最適化するをご覧ください。
Android(Go バージョン)向けのデバイス除外ルールを設定する
- Google Play Console を開き、[デバイス カタログ] ページに移動します([リリース] > [リーチとデバイス] > [デバイス カタログ])。
- [除外されたデバイス] タブを選択します。
-
[除外ルール] の横にある [除外ルールの管理] を選択します。
- [Android Go の除外] の横にある項目から選択します。
- Android Go の除外
- [Android Go デバイスを除外しない]: デフォルトでは、これが選択されています。
- [Android Go デバイスを除外する]: Google Play に公開しているアプリを、Android Oreo(Go バージョン)デバイスにインストールできないようにします。
- Android Go の除外