ストアの掲載情報について A/B テストを実施する

デベロッパーがより細かく管理し、より信頼性の高い統計情報を入手できるよう、Google Play Console のストア掲載情報のテスト機能が最近変更され、以下の 3 つの新機能が追加されました。

  • テスト パラメータの設定
  • 必要なサンプルと所要時間を見積もるための計算ツール
  • 継続的なモニタリングを可能にする信頼区間

このページは、今回の変更を反映するように更新されました。 

このページに記載されている機能は、デベロッパーによっては利用できない場合があります。

Google Play でストアの掲載情報を最適化するため、テスト機能を使って、アプリのどの画像やローカライズ テキストが最も効果的かを確認することができます。テストは、メインまたはカスタムのストア掲載情報のページで実施できます。

公開中のアプリでは、現在の掲載情報の一部を変えたバリエーションを作成してテストし、インストール データに基づいてパフォーマンスが最も高いものはどれかを調べることができます。テストを設定する前に、効果的なテストを実施するためのベスト プラクティスを確認してください。

: グローバル テストの名称がデフォルトのグラフィック テストに変更されました。名称の変更後も機能には変更ありません。

テストのタイプ

アプリごとに一度に行えるのは、1 件のデフォルトのグラフィック テスト、または最大 5 件のローカライズ テストです。

デフォルトのグラフィック

デフォルトのグラフィック テストを使用すると、アプリのストアの掲載情報でデフォルトに設定されている言語で画像をテストできます。このテストでは、アプリのアイコン、ヘッダー画像、スクリーンショット、プロモーション動画のバリエーションをテストできます。

  • アプリのストア掲載情報が 1 つの言語のみで利用可能な場合: デフォルトのグラフィック テストはすべてのユーザーに表示されます。
  • 特定の言語にローカライズした画像アセットを追加した場合: この言語でアプリを表示するユーザーは、アプリのデフォルトのグラフィック テストから除外されます。たとえば、アプリのデフォルトの言語が英語で、フランス語にローカライズしたヘッダー画像がある場合、アイコンについてのテストであっても、フランス語でアプリを表示しているユーザーはそのテストから除外されます。
ローカライズ(テキストと画像)

ローカライズ テストでは、アプリのアイコン、ヘッダー画像、スクリーンショット、プロモーション動画に加えて、アプリの説明を最大 5 つの言語でテストできます。テストのバリエーションは、選択した言語でアプリのストアの掲載情報を表示しているユーザーにのみ表示されます。

アプリのストアの掲載情報が 1 言語でのみ提供されている場合、ローカライズ テストはデフォルトの言語でアプリを表示しているユーザーにのみ表示されます。

ステップ 1: テストを作成する

Google Play Console でテストを作成するには:

  1. Google Play Console を開き、[ストア掲載情報のテスト機能] ページ([成長] > [ストアでの表示] > [ストア掲載情報のテスト機能])に移動します。
  2. [テストを作成] をクリックします。
  3. テストの詳細情報を入力します。
    • テスト名: テストの名前を入力します(50 文字以下)。
    • ストアの掲載情報: このテストを実行するストアの掲載情報を選択します。
    • テストのタイプ: [デフォルトのグラフィックのテスト] または [ローカライズ テスト] を選択します。
  4. [次へ] をタップします。
  5. 「ステップ 2: テストをセットアップする」の手順に進みます。

ステップ 2: テストをセットアップする

テストを作成したら、テストするストアの掲載情報、バリエーション、項目を選択できます。

テストをセットアップするには:

  1. 画面上の手順に沿って、ストアの掲載情報を選択し、ターゲット指標、テスト対象ユーザー、バリエーションなど、テストの目標を追加します。
  2. テストを開始するには、ページの上部にある [テストを実行] をクリックします。
  3. テストのセットアップを後で終了するには、[保存] をクリックします。
項目、説明、例とヒントについての説明を見る

テストをセットアップする際、下記のストアの掲載情報に関する情報を指定する必要があります。

項目 説明 例とヒント
テスト名

テスト名は、テストを識別するために、Google Play Console でのみ表示されます。ユーザーには表示されません。

  • 「明るいアイコンのテスト」
  • 「ロゴのヘッダー画像」
  • 「新しいスローガンを使った短い説明」
ストアの掲載情報 テストするストアの掲載情報(メインまたはカスタム)です。

テストの開始後は、カスタムのストア掲載情報の名前として、テスト開始時のものが表示されます。テスト開始後にカスタムのストア掲載情報の名前を更新しても、テストでは変更されません。

テストの際に混乱を避けるため、使用していないカスタムのストア掲載情報を削除し、必要に応じて新たに作成してください。


テストをセットアップする際、下記のテストの目標に関する情報を指定する必要があります。これらの設定は、テストの正確性と、結果を得るために必要なインストールしたユーザー数に影響します

項目 説明 例とヒント
ターゲット指標 テストの結果を判断するために使用される指標です。

次の 2 つのオプションがあります。

  • 初めてインストールし、アンインストールしていないユーザー数(推奨): アプリを初めてインストールし、1 日以上アンインストールしていないユーザー数です
  • 初めてインストールしたユーザー数:(アンインストールしたかどうかに関係なく)アプリを初めてインストールしたユーザー数です
バリエーション 現在のストアの掲載情報に対してテストする試験用のバリエーションの数です。テストするバリエーションが 1 つの場合は、テストの所要期間が短くなります。

テストに新しいバリエーションを追加するには、[バリエーション] プルダウンから別のオプションを選択します。

1 つのテストには、現在の掲載情報に加えてバリエーションを 3 つまで追加できます。

テスト対象ユーザー

ストアの掲載情報の訪問者のうち、現在の掲載情報の代わりにテスト用のバリエーションが表示されるユーザーの割合です。

これらの訪問者は、テスト用のバリエーション間で均等に振り分けられます。

対象として「30%」と入力すると、ストアの掲載情報ページを訪れた残りの 70% には、現在の掲載情報が表示されます。

テストの対象を 30% とし、バリエーションが 2 つある場合、各バリエーションはユーザーの 15% に表示されます。

テストの実施中、各ユーザーには 1 つのバリエーション、または現在の掲載情報のみが表示されます。

検出可能な影響の最小値 パフォーマンスの優劣を判定するために必要な、バリエーションとコントロールの間の最小の差異です。差異がこの値よりも小さい場合、テストは引き分けとみなされます。  
信頼度 テストで提供される信頼区間に、実際のストアの掲載情報が含まれる頻度です。

信頼度を上げると、誤検出の可能性が低くなります。

注: テストの信頼度を 90% にすると、10 件のテストのうち 1 件で誤検出が報告される可能性があることを意味します。

属性

テストで現在の掲載情報と比較する項目のタイプを選択します。

最も効果的にテストするには、項目を 1 つずつテストします。

短い説明と詳細な説明はローカライズ テストでのみテストできます。

画像および映像をテストする場合、サイズとファイル形式の要件を満たすようにします。


テストの目標に関する情報を入力しているときに [テストを編集] をクリックすると、下記の 1 日あたりの推定値を編集できます。1 日あたりの推定値は、テストの所要期間を計算するのに役立ちます。この値は、実際のパフォーマンスとは異なる可能性があります。

項目 説明 例とヒント
1 日の新規ユーザーのアクセス数 以前にこのアプリをインストールしたことのないストアの掲載情報の推定訪問者数です。  
コンバージョン率 ターゲット指標にコンバージョンされる訪問者の割合の推定値です。

たとえば、ターゲット指標が「初めてインストールしたユーザー数」の場合、コンバージョン率は、初めてインストールしたユーザーにコンバージョンされる訪問者の割合の推定値になります。

初めてインストールし、アンインストールしていない 1 日のユーザー数

アプリを初めてインストールして 1 日後もアンインストールしていないユーザーの推定数です。

詳しくは、統計情報、指標、例についての説明を見るをご覧ください。
1 日の初めてインストールしたユーザー数

ストアの掲載情報にアクセスして初めてインストールするユーザーの推定数です。

詳しくは、統計情報、指標、例についての説明を見るをご覧ください。

ステップ 3: 結果を確認して適用する

結果を確認して適用するには:

  1. Google Play Console を開き、[ストア掲載情報のテスト機能] ページ([成長] > [ストアでの表示] > [ストア掲載情報のテスト機能])に移動します。
  2. 確認したいテストの表の行にある右矢印を選択します。詳細情報を表示する方法については、下記のストア掲載情報のテスト機能の表をご覧ください。
  3. [結果] で、テストの結果の概要を確認します。結果はターゲット指標に基づきます。

    この結果から、パフォーマンスが最も優れているオプションや、現在のストアの掲載情報よりもパフォーマンスが優れているオプションを把握できます。また、信頼区間に基づくこの結果の説明、検出可能な影響の最小値、おすすめの対処方法(該当する場合)も表示されます。十分なデータが収集されていないために結果を返すことができない場合は、[追加データが必要です] という結果が表示される可能性があります。
     
  4. 次の操作は、テストの結果に応じて異なります。
    • バリエーションのパフォーマンスが優れている場合は、そのバリエーションの適用をおすすめすることが表示される可能性があります。
    • 結果が [テストを実行し続け、より多くのデータを収集してください] だった場合は、しばらくしてからもう一度確認してください。
    • ストアの掲載情報よりもパフォーマンスが優れているバリエーションが複数あった場合や、結果が [引き分け] だった場合は、結果を見直し、どのバリエーションを適用するかを判断してください。
    • 現在のストアの掲載情報のパフォーマンスが最も優れていた場合は、[現在の掲載情報を保持] をクリックしてください。
ストア掲載情報のテスト機能の表

テストを設定すると、[ストア掲載情報のテスト機能] ページで以下の内容を確認できます。テストの詳細は下記の 4 つの表で構成されます。さらに詳細を確認するには、確認したいテストの表の行の右矢印を選択します。

下書き

  • テスト名: テストの名前
  • ストアの掲載情報: テストを実行しているストアの掲載情報
  • テストのタイプ: デフォルトのグラフィックまたはローカライズ
  • 詳細: 一定の割合の対象ユーザーに配信されるバリエーションの数

処理中

  • テスト名: テストの名前
  • ストアの掲載情報: テストを実行しているストアの掲載情報
  • テストのタイプ: デフォルトのグラフィックまたはローカライズ
  • 開始日: テストを開始した日
  • 詳細: 配信されるバリエーションの数と配信対象のユーザーの割合

完了

  • テスト名: テストの名前
  • ストアの掲載情報: テストを実行しているストアの掲載情報
  • テストのタイプ: デフォルトのグラフィックまたはローカライズ
  • 開始日: テストを開始した日
  • 詳細: 配信されるバリエーションの数と配信対象のユーザーの割合
  • 結果: テストの結果

過去のテスト

  • テスト名: テストの名前
  • ストアの掲載情報: テストを実行しているストアの掲載情報
  • テストのタイプ: デフォルトのグラフィックまたはローカライズ
  • 開始日: テストを開始した日
  • 終了日: テストを終了した日
  • ステータス: 適用済みまたは未適用
統計情報、指標、例についての説明を見る

テストのいずれかを選択すると、ユーザー指標やインストール指標が表示され、各バリエーションのパフォーマンスの概要を確認できます。

ユーザー指標

指標 定義
初めてインストールしたユーザー数

テスト期間中に初めてこのアプリをインストールしたユニーク ユーザーの数です。データは、各バリエーションの対象ユーザー比率の違いを補正したものになっています。

アプリをアンインストールしていないユーザー数(1 日)

テスト中にこのアプリを初めてインストールし、1 日経過してもアンインストールしていないユニーク ユーザーの数です。データは、各バリエーションの対象ユーザー比率の違いを補正したものになっています。

定着した事前登録ユーザー - 一部の Play パートナーのみ利用可能 事前登録し、事前登録の状態を 1 日以上維持したユーザーの数です。

結果

テスト結果を表示する指標は、次の 2 種類の方法で確認できます。

  • 現在: ユニーク ユーザー数です。
  • 調整値: ユニーク ユーザー数をそのバリエーションの対象ユーザーの割合で割った値です。

インストールしたユーザーに関するデータの絶対数を確認するには、「現在」のデータを表示します。バリエーションの対象ユーザー比率の違いを補正したデータを確認したい場合(例:あるバージョンを対象ユーザーの 90% に表示し、別のバージョンを 10% に表示している場合)、「調整値」のデータを表示します。

アイテム 定義と例
パフォーマンス

現在の掲載情報と比較した、パフォーマンス(インストール数)の推定変化量です。パフォーマンスは、テストで十分なデータが収集されて初めて表示されます。通常、テストを実行してデータを収集する時間が長いほど、バリエーションのパフォーマンスの範囲は狭まり、正確になります。

例: 1 つのバリエーションのパフォーマンスの範囲が +5%~+15% だった場合、変化量はこれらの値の範囲内であり、2 つの数値の中央値、すなわち約 +10% がパフォーマンスの最も可能性の高い変化量となります。

インストール数(調整値)
  • テスト中のインストール数を、各バリエーションの対象ユーザーの割合で割った値です。
  • 2019 年 1 月 24 日より前に開始されたテストが対象です。
  • たとえば、2 つのバリエーションをテストし、それぞれの対象を 90% と 10% に配分したとします。各バリエーションのインストール数が A = 900、B = 200 だった場合、調整されたインストール数は A = 1000(900/0.9)、B = 2000(200/0.1)として表示されます。
インストール数(現在)
  • 現在もアプリをインストールしているユーザーの数です。
  • 2019 年 1 月 24 日より前に開始されたテストが対象です。

インストール指標(サポート終了)

以下の指標は、2019 年 1 月 24 日より前に開始されたテストが対象です。この日より前に開始されたテストでは、以下の統計情報がまだ使用できますが、その後のテストでは、初めてインストールしたユーザー数とアプリをアンインストールしていない(1 日)ユーザー数のみ使用できます。

指標 定義と例
アクティブなインストール デバイス数
  • アプリの各バリエーションが現在インストールされているアクティブなデバイスの数です。対象ユーザー比率の違いを補正するためデータが調整されています。
インストール ユーザー数
  • 特定の日に各バリエーションからアプリをインストールしたユニーク ユーザーの数です。バリエーションごとの対象ユーザー比率の違いを補正するためデータが調整されています。
アンインストール ユーザー数
  • 特定の日に各バリエーションのアプリがアンインストールされた数です。バリエーションごとの対象ユーザー比率の違いを補正するためデータが調整されています。

廃止された指標に基づくテスト

2019 年 9 月をもって、上記の廃止された指標に基づくテストは自動的に終了します。プランニングする際はこの点を考慮したうえで、ストア掲載情報のテスト機能には最新の指標を使用してください。

終了したテストの結果は、[ストア掲載情報のテスト機能] ページの [終了したテスト] で確認できます。

テストの通知を受け取る

テストを完了したときに通知やメールを受け取るには、Google Play Console の [通知] ページで設定を行ってください。

メール通知について詳しくは、デベロッパー アカウント情報の管理をご覧ください。

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