デバイス位置情報へアクセスする明確なガイドラインを定めることは、ユーザーの信頼を築き、安全なエコシステムを維持するうえで不可欠です。この記事では、新しい Android の位置情報ボタンをアプリで使用するための要件と、フォアグラウンドでのデバイス位置情報の標準的な使用方法(ACCESS_COARSE_LOCATION または ACCESS_FINE_LOCATION)について説明します。フォアグラウンドの位置情報アクセスは、アプリが開いていて、ユーザーに表示されている間に行われます。ユーザーがアプリを閉じたり、ホームボタンでメイン画面に戻った後で、位置情報へのアクセスがあった場合、そのアクセスはバックグラウンドとなります。
アプリが最小化されてユーザーに表示されていない場合でも、位置情報にアクセスできる別の API、フォアグラウンド サービスの使用を承認するケースもあります。ただし、そのようなアプリは個別に審査され、フォアグラウンド サービスの権限に関するポリシーで定められている主要な要件を満たす必要があります。
位置情報の利用許可ポリシーにはどのような影響があるでしょうか。フォアグラウンドでの位置情報アクセスはユーザーにとって最もわかりやすく、信頼の向上につながるため、Google Play ではアプリに推奨しています。Android の位置情報ボタンを利用すると、プライバシーと管理が強化され、アプリが最小限の範囲要件を満たすようになります。
概要: 位置情報アクセスの最小範囲
Google Play では、ユーザーのプライバシー保護のため、すべてのアプリにコア機能の提供に必要な最小限の権限範囲を求めています。デバイスの位置情報を取得する際は、次の点にご注意ください。
- 精度: 高い精度を必要としない機能の場合は、おおよその位置情報(
ACCESS_COARSE_LOCATION)を使用します。 - 継続性: 1 回限りまたは頻度の低い利用の場合、アプリはデフォルトでの継続的なアクセスから、位置情報ボタンでの都度アクセスに切り替える必要があります。
バックグラウンドとフォアグラウンドの比較: この記事では、フォアグラウンドでのアクセスについて説明します。アプリを使用していないときに位置情報が必要な場合は、バックグラウンドでの位置情報の要件をご参照ください。
おおよそのデバイス位置情報が必要になるユースケースの例:
- ローカライズされたコンテンツと検索
- 地域のニュースとトレンド: 「シカゴのニュース」や「サンフランシスコのトレンド」を表示するのに、ユーザーの正確な住所は必要ありません。
- 地域のイベント検索: 都市や地域で開催されるフェスティバルやコンサート、ファーマーズ マーケットを見つけられます。
- おおよその天気情報サービス: 地域の天気情報は、ユーザーが自宅にいても、3 ブロック先のカフェにいても、同じ精度で正確です。
- ソーシャルとコミュニティ
- ローカル マーケットプレイス: 売買リスティング アプリでは、売り手が正確な位置情報を開示しなくても、「5 マイル以内」で販売中のアイテムを表示することで、買い手に十分な利便性を提供できます。
- 「近くにいる人」機能: 地図上にリアルタイムでピンを表示するのではなく、ソーシャル アプリで友人が「あなたの街にいる」ことを示します。
- ユーティリティと最適化
- タイムゾーンの検出: 都市および地域に基づいてデバイスの時計を自動的に更新します。
- 店舗検索: 最寄りの全国小売チェーンや銀行支店を表示します。正確な位置情報は「徒歩経路」には役立ちますが、半径 10 マイル以内の最寄りの 3 店舗を表示するには、おおよその位置情報で十分です。
- パーソナライズとプライバシー
- ターゲット プロモーション: 市内に店舗が複数ある食料品店チェーンのクーポンを提供します。
- 言語と文化: ユーザーの地域または国に基づいて、アプリの言語または通貨を自動的に設定します。
Android の位置情報ボタン(Android 17 以降で必須)
Android 17(API レベル 37)以降を対象とするアプリでは、「トランザクション」(1 回限り)のユースケースで正確な位置情報を取得する際、Android の位置情報ボタンが必須の最小範囲メソッドです。
位置情報ボタンが必須になる理由
- プライバシー優先: 正確な位置情報は、1 回のセッションのみに付与され、アプリ セッションが閉じるとすぐに無効になります。
- ユーザーの意図: 位置情報が共有されるタイミングと理由が明確で、ユーザーが安心して使えるエクスペリエンスを実現します。
- ストレスの軽減: 近くの店舗を探す、写真にタグを付けるといった簡単なタスクでは、煩わしい実行時の権限ダイアログが不要になります。
位置情報ボタンが必須になるケース
Android 17 以降をターゲットとするアプリでは、正確な位置情報を一時的にのみ必要とするトランザクションのユースケースでボタンが必須です。たとえば次のような場合が考えられます。
- 周辺検索: ユーザーの近くにある店舗、ATM、レストランを検索する。
- 1 回限りの共有: メッセージ アプリで友だちに現在地を送信する。
- 位置情報のタグ付け: 写真やソーシャル投稿などのユーザー作成コンテンツに位置情報を追加する。
- 住所選択ツール: ユーザーが配送先住所を自動入力できるようにする。
実装例(マニフェスト)
位置情報ボタンを使った正確な位置情報のみを必要とするアプリでは、onlyForLocationButton 属性を使用して AndroidManifest.xml で宣言する必要があります。
XML
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_FINE_LOCATION" android:onlyForLocationButton="true" /> |
技術的な詳細については、API ドキュメントをご参照ください。
正確なフォアグラウンド位置情報の利用許可に関する要件
ACCESS_FINE_LOCATION への正確かつ継続的なアクセスを必要とするアプリ(位置情報ボタンが必須ではないアプリ)は、次の条件を満たす必要があります。
- コア機能: アクセスは、ストアの掲載情報に記載されているアプリの主な目的または主要機能を提供するために必要不可欠です。
- 具体的なポリシーの禁止事項: 広告や分析のみを目的として位置情報の利用許可をリクエストすることはできません。また、デバイスの位置情報を販売することも一切認められません。
Google Play Console での申告
正確な位置情報(ACCESS_FINE_LOCATION)をリクエストするアプリはすべて、Google Play Console で申告を完了し、アクセスが必要な理由と、位置情報ボタンまたはおおよその位置情報では不十分な理由を説明する必要があります。
次のステップとおすすめの方法
- コードを確認する: アプリが Android 17 以降を対象としていて、1 回限りのタスクに正確な位置情報を使用しているかどうかを見直します。
- フラグを設定する: ボタンが必要な場合は、マニフェストで onlyForLocationButton フラグを使用します。
- UI を確認する: ボタンが Android のデザイン ガイドラインに準拠しているか見直します。
よくある質問(FAQ)
位置情報ボタンの要件はいつから適用されますか?
既存のアプリはこれらの要件の対象外ですか?または、アップデートのリリースまで延長できますか?
標準の ACCESS_FINE_LOCATION 権限は引き続き使用できますか?
位置情報ボタンと正確な位置情報の権限の主なユースケースは何ですか?
位置情報ボタンは、バックグラウンドでの位置情報でも機能しますか?
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