Google Play Console でおすすめの購入フローを設定すると、購入手続き時にユーザーの行動に基づいておすすめするアプリ内アイテムを選択できます。
おすすめの購入フローの概要
おすすめの購入フローを設定することで、以下のようなことが可能になります。
- 購入の完了後に、ユーザーが興味を示しそうなアイテムをおすすめして購入後の注文を促進する。
- カートを放棄したユーザーに人気のアイテムをおすすめし、買い物の継続を促すことで放棄率を低減する。
- 指標を追跡し、おすすめの購入フローがパフォーマンスに及ぼす影響を分析する。
Google Play Console でおすすめの購入フローを設定する際には、どのアプリ内アイテムをおすすめするかを指定できます。また、それらのおすすめを表示する国 / 地域やオーディエンスを選択することもできます。おすすめの購入フローでおすすめできるのはアプリ内アイテムのみです。定期購入をおすすめすることはできません。
おすすめの購入フローをリリースすると、選択した国 / 地域の対象ユーザーが Google Play で買い物をしているときに、レコメンデーション エンジンからおすすめのアイテムが表示されます。たとえば、アプリ内アイテムを購入したユーザーに対して、他のユーザーが購入時に興味を示した別のアイテムがおすすめとして表示されることがあります。また、アイテム購入前にカートを放棄した場合に、そのユーザーが興味を示しそうな別の人気アイテムがおすすめとして表示されることもあります。
以下のセクションを展開すると、Google Play に表示されるおすすめの購入フローの例を確認できます。
購入後にユーザーに表示されるおすすめの例注: 画像は例であり、変更される場合があります。
注: 画像は例であり、変更される場合があります。
おすすめの購入フローをリリースすると、[おすすめの購入フロー] ページ([Google Play で収益化する] > [おすすめの購入フロー])でパフォーマンス分析のグラフを表示できるようになります。これらのグラフは、おすすめの購入フローのパフォーマンスを把握するのに役立ちます。既存のすべてのおすすめを確認することもできます。
おすすめの購入フローを設定、管理する
おすすめの購入フローは、Google Play Console の [おすすめの購入フロー] ページで設定できます。設定したおすすめの購入フローはいつでも編集できます。分析データを表示して、おすすめの購入フローのパフォーマンスとコンバージョンを把握することもできます。
前提条件
おすすめの購入フローを設定する前に、以下の点を確認してください。
- Google Play Billing Library をアプリに統合して、複数のアイテムを処理できるようにしておく必要があります。
- アプリに少なくとも 1 つのアプリ内アイテムを設定しておく必要があります。
おすすめの購入フローを設定する
おすすめの購入フローを設定する手順は次のとおりです。
- Google Play Console を開き、[おすすめの購入フロー] ページ([Google Play で収益化する] > [おすすめの購入フロー])に移動します。
- [設定] をタップします。
- おすすめの購入フローを表示する国を選択するには [+ 国 / 地域] をクリックします。
- おすすめの購入フローを表示する国 / 地域を選択して [適用] をクリックします。
- Google Play ストアでおすすめするアイテムを選択するには [+ アイテム] をクリックします。
- おすすめするアイテムを選択して [適用] をクリックします。アイテムは 1,000 個まで選択できます。
- 重要: SKU が
setIsOfferPersonalized()
でタグ付けされているアプリ内アイテムは、EEA のユーザーへのおすすめとしては表示されません。
- 重要: SKU が
- おすすめするアイテムを選択して [適用] をクリックします。アイテムは 1,000 個まで選択できます。
- [オーディエンスの選択] セクションで、おすすめの購入フローの対象とするユーザーを選択します。
- ライセンス テスターのみ(設定を検証する場合に推奨): このオプションを選択すると、明示的に招待したテスターにのみおすすめの購入フローが表示されます。このオプションは、おすすめの購入フローが正しく設定されていることをテストしたい場合に選択します。詳しくは、おすすめの購入フローをテストするをご覧ください。
- すべてのユーザー(ライセンス テスト後に選択): このオプションを選択すると、おすすめの購入フローの設定を完了すると同時に、対象となるすべてのユーザーにおすすめが表示されるようになります。おすすめの購入フローをすべてのユーザーにリリースする前に、ライセンス テスターによる設定のテストを実施することを強くおすすめします。
- [保存] をクリックします。
おすすめの購入フローを変更する必要がある場合は、いつでも変更できます。おすすめの購入フローをリリースすると、[おすすめの購入フロー] ページでパフォーマンスの分析データを確認できるようになります。
おすすめの購入フローをテストする(推奨)
おすすめの購入フローをすべてのユーザーにリリースする前に、テストを実施して想定どおり動作するか確認することを強く推奨します。ライセンス テスターにおすすめの購入フローをテストしてもらう手順は次のとおりです。
- おすすめの購入フローを設定する際、おすすめするアプリ内アイテムを選択したら、[オーディエンスの選択] セクションで [ライセンス テスターのみ] を選択します。これにより、指定されたテスターにのみおすすめが表示されます。
- ヒント: 購入フローのおすすめモデルでは、注文数が多いアプリ内アイテムほど表示される可能性が高くなります。
- ヒント: EEA 加盟国からテストする場合は、おすすめの購入フロー用に選択した SKU が setIsOfferPersonalized() でタグ付けされていないことを確認してください。このような SKU は、EEA のユーザーへのおすすめとしては表示されません。
- [保存] をクリックして、おすすめの購入フローをリリースします。
- 重要: Google Play ストア アプリのバージョンが 25.5 以降であることを確認してください。
- アプリを開き、以下のテストを行います。
- 購入後のおすすめ:
- アプリ内購入を行います。
- 購入が正常に完了した後に、おすすめのアプリ内アイテムが表示されることを確認します。表示されない場合は、ステップ 1 に戻ります。
- おすすめのアプリ内アイテムの [購入] をタップし、購入が正常に完了することを確認します。
- 購入したアイテムが両方とも正しく配信されることを確認します。
- 放棄後のおすすめ:
- アプリ内アイテムをカートに追加し、戻るボタンを押して購入を中止します。
- 購入を中止した後に、おすすめのアプリ内アイテムが表示されることを確認します。
- おすすめのアプリ内アイテムの [購入] ボタンをタップし、購入が正常に完了することを確認します。
- 購入したアイテムが正しく配信されることを確認します。
- 購入後のおすすめ:
注: 通常、おすすめには「スヌーズ」期間が設けられており、すぐには再表示されないようになっています。ただし、ライセンス テスター アカウントでは、テストをスムーズに実施できるようスヌーズ期間が無効化されています。
テストが完了したら、必要に応じてアイテムを変更し、オーディエンス セクションで [すべてのユーザー] を選択することですべてのユーザー向けにおすすめの購入フローをリリースできます。
おすすめの購入フローを編集する
おすすめの購入フローを設定した後は、いつでも設定を変更したり、一時停止して再開したりできます。おすすめの購入フローを編集する手順は次のとおりです。
- Google Play Console を開き、[おすすめの購入フロー] ページ([Google Play で収益化する] > [おすすめの購入フロー])に移動します。
- [おすすめの詳細] セクションまでスクロールし、表の中から編集するおすすめを見つけて選択します。アイテム名または ID で検索できます。
- おすすめを設定したときと同じ手順(上記の手順 3~5)で、おすすめの設定を変更します。
- [変更を保存] をクリックします。
分析データを表示する
[おすすめの購入フロー] ページでは、おすすめしたアイテムとおすすめしていないアイテムのパフォーマンスをグラフで比較できます。これらのグラフでは以下の情報を確認できます。
- 全体的なパフォーマンス: 選択した期間内に、おすすめによって増加した総収益や総注文数を確認できます。
- 日別の傾向: おすすめによる収益や注文数を日別に把握し、傾向や変動を特定できます。
- 比較: おすすめしたアイテムとおすすめしていないアイテムの収益や注文数を比較し、おすすめの効果を確認できます。
おすすめの購入フローの分析データを表示する手順は次のとおりです。
- Google Play Console を開き、[おすすめの購入フロー] ページ([Google Play で収益化する] > [おすすめの購入フロー])に移動します。
- 以下のグラフや表を表示できます。
- 注文: このグラフには、おすすめしたアイテムとおすすめしていないアイテムの取引数が、合計数と日別の傾向に分けて表示されます。また、おすすめが注文数にどう影響したかをわかりやすく比較したデータも表示されます。
- 収益: このグラフには、おすすめのアイテムとおすすめしていないアイテムの総収益の比較が、合計数と日別の傾向に分けて表示されます。おすすめしたアイテムとおすすめしていないアイテムの収益の差を視覚的に把握できます。
- おすすめの詳細: この表には、既存のおすすめの購入フローの詳細(アイテム名と ID、価格、ステータス、おすすめを通じた販売した合計数など)が表示されます。