昨年、Google はユーザー選択型決済の試験運用を実施して Google Play での課金方法の拡大に関する調査を開始しました。この試験運用は、対象となるデベロッパーが、一部の市場のユーザー向けに、Google Play の課金システムと合わせて別の課金システムを提供できるようにするものです。この試験運用を通して、Google は世界中の市場におけるユーザー選択型決済のサポートに付随する複雑さについてデベロッパーとユーザーからインサイトを収集しています。
試験運用を引き続き拡大、展開するなかで、Google は代替の課金システムを利用可能にし、ユーザー自身で選択できるようにするいくつかのプログラムをデベロッパーに提供し始めました。各プログラムには、地域ごとの要件に基づく特定の参加条件があります。以下に、ユーザー選択型決済を提供する地域に基づいてどのプログラムに登録できるかを判断するためのガイドをご紹介します。
ユーザー選択型決済のユーザー エクスペリエンスの例
ユーザー選択型決済プログラムを確認する
以下のプログラムをご確認ください。プログラムは、地域での提供状況と要件に応じて異なります。1 つのアプリを複数のプログラムに登録することもできます。地域に複数のプログラム オプションがある場合は、地域ごとに一度に 1 つのプログラムにのみ登録可能です。アプリに適用するプログラムは、必要に応じて切り替えられます。
オンボーディング方法
ユーザー選択型決済プログラムのいずれかにオンボーディングするには、該当するプログラムの利用規約に同意し、オンボーディングを完了するための関連情報を提示する必要があります。詳しくは以下をご覧ください。
ステップ 1: 要件を確認する
関連するプログラムのページに記載されている各プログラムの要件に照らして、アプリが参加条件を満たしているかどうかを確認します。
ステップ 2: Google Play Console でオンボーディング手順を完了する
Google Play Console を開き、[代替の課金システム] ページ([設定] > [代替の課金システム])に移動し、該当するプログラムに登録するために必要なオンボーディング手順を行います(該当する利用規約に同意する、必要に応じてお支払いプロファイルを設定するなど)。
ステップ 3: オンボーディングを完了し、プログラムに参加する
該当するオンボーディング手順をすべて完了すると、オンボーディングが完了したことを確認するメールが Google Play から届きます。このメールには、アプリを登録する手順、API を実装する手順、プログラム要件に準拠する手順も記載されています。
代替の課金システムの API の移行期限
対象市場のユーザーに代替の課金システムを提供するには、移行期限(「手動操作のサポート終了日」)までに代替の課金システムの API が必要です。始めに、プログラムに関するページをご参照のうえ、代替の課金システムの API の統合および移行要件をご確認ください。
ユーザーにユーザー選択型決済を提供する国 / 地域: | API の提供開始日 | 手動操作のサポート終了日 |
---|---|---|
韓国 | 2023 年 4 月 6 日 | 2023 年 8 月 2 日 |
インド | 2023 年 11 月 14 日 | 未定 |
欧州経済領域、オーストラリア、ブラジル、インド、日本、南アフリカ、米国 | 2023 年 11 月 14 日 | 2024 年 3 月 13 日 |
ユーザーに代替の課金システムのみ(ユーザー選択型ではない)を提供する 国 / 地域: |
API の提供開始日 | 手動操作のサポート終了日 |
---|---|---|
欧州経済領域 | 2023 年 11 月 14 日 | 2024 年 3 月 13 日 |