アプリは子供や年齢不明のユーザーから以下の情報を伝送してはなりません。
- Android 広告 ID(AAID)
- SIM のシリアル
- ビルドのシリアル
- BSSID
- MAC
- SSID
- IMEI
- IMSI
子供だけを対象としているアプリの場合は、これらの識別子を伝送してはなりません。子供とそれ以上の年齢層を対象とするアプリの場合は、18 歳以上であることがわかっているユーザーからのみ、これらの識別子を伝送できます。
伝送とは、ネットワーク経由でデバイス外の宛先(デベロッパーの独自のサーバーや、デベロッパーの管理下にない宛先など)にデータを送信することです。また、子供を対象とするアプリの場合は、TelephonyManager API からデバイスの電話番号をリクエストしてはなりません。
分析に必要な場合は、アプリセット ID を使用することをおすすめします。
SIM のシリアル、ビルドのシリアル、BSSID、MAC、SSID、IMEI、IMSI、電話番号に関するファミリー向けアプリでのデータの取り扱いを遵守する方法
SIM のシリアル、ビルドのシリアル、BSSID、MAC、SSID、IMEI、IMSI、電話番号に関するファミリー向けアプリでのデータの取り扱いを遵守するには、次のことに注意してください。
- 対象 API レベルを 29(Android 10)以上に設定することで、アプリからのこれらの識別子が伝送されないようにできます。
- すべてのアプリは、子供や年齢不明のユーザーからこれらの識別子を伝送したり、子供や年齢不明のユーザーからこれらの識別子を伝送する SDK を使用したりしてはなりません。
- すべてのアプリは、TelephonyManager API から電話番号をリクエストしたり収集したりしてはなりません。
Android 広告 ID(AAID)に関するファミリー向けアプリでのデータの取り扱いを遵守する方法
子供を対象とするアプリ
子供だけを対象としているアプリの場合、以下の方法で AAID に関するファミリー向けアプリでのデータの取り扱いを遵守できます。
- AAID を伝送しないよう、アプリのコードと SDK 呼び出しが正しく設定されていることを確認します。以下の 1 つ以上を行うことが必要になる場合があります。
- コードまたはアプリの構成ファイル内で SDK 構成の設定を変更する。
- ユーザーが同意年齢に満たないことを示すタグを広告リクエストに追加するなど、SDK の呼び出しを個別に変更する。
- SDK のウェブサイトまたは設定ポータルでグローバルなアプリの設定を更新する(SDK の設定ポータルでグローバルな子供向けの設定をオンにするなど)。
- AAID を伝送しなければ機能しない SDK の場合は、アプリからその SDK を削除してください。
なお、子供だけを対象としているアプリの場合、Google Play のファミリー向け広告プログラムの要件を遵守していることを自己認定した SDK のみを使用して広告を表示する必要があるため、子供向けサービスでの使用が承認されている SDK のみを使用してください。
子供と 18 歳以上のユーザーを対象とするアプリ
子供と 18 歳以上のユーザーを対象とするアプリの場合に、AAID に関するファミリー向けアプリでのデータの取り扱いを遵守するには、次のことに注意してください。
- ユーザーが 18 歳以上であることがわかっている場合のみ AAID が伝送されるようにする必要があります。
- デフォルトで、アプリのコードと SDK が AAID を伝送しないようにします。
- ユーザーが 18 歳以上であることを判断した後でのみ、AAID を伝送できるようコード、SDK の設定、SDK の呼び出しを調整します。たとえば、ユーザーが 18 歳以上であると判断したら、ユーザーが同意年齢に満たないことを示すタグを広告リクエストから削除できます。
以下の点にもご注意ください。
- 子供や年齢不明のユーザーに対し広告を表示する場合は、Google Play のファミリー向け広告プログラムの要件の遵守を自己認定している SDK のみを使用してください。
- 子供と 18 歳以上のユーザーの両方を対象としているアプリの場合、子供向けサービスでの使用が承認されていない API や SDK は、年齢詐称を予防する年齢確認後に使用するか、子供からのデータ収集につながらない方法で実装している場合を除き、実装することはできません(ファミリー ポリシー要件をご覧ください)。