Google Play Points は、Google Play を利用したユーザーにポイントを付与するプログラムです。一部のデベロッパーは、招待を受けたうえで、アプリ固有の Play Points のキャンペーンを提供することができます。これは、より優れた特典を提供することで、ユーザー維持率と、アプリでのポイントの再投資を高めることを目的としたプロモーションです。
Google Play Points ポイント プログラムとは
Google Play Points プログラムに登録したユーザーは、アプリ内アイテム、映画、書籍(一部の国のみ)、定期購入など、Google Play での購入によってポイントを獲得します。また、おすすめの無料のアプリやゲームをダウンロードして Play ポイントを獲得することもできます。ウィークリー ポイント イベントでは、映画、書籍(一部の国のみ)、特定のゲームでのポイント獲得率をアップさせることができます。
貯まった Play ポイントは、特別なアプリ内アイテム、アプリ固有の割引クーポン、Google Play クレジット、または Play を通じた寄付(一部の国のみ)に利用できます。
ユーザーは、ポイントを貯めるにつれてステータスを上げることができます。ステータスが上がると、ポイント獲得率がアップし、ウィークリー リワードなどの特典を獲得できるようになります。
Google Play Points のキャンペーンとは
一部のデベロッパーは、Google Play Points のキャンペーンを提供できます。このキャンペーンで、ユーザーはアプリ固有の特典に Play ポイントを使用することができます。Google Play Points のキャンペーンには 2 つのタイプがあります。
- アプリ内アイテム: ポイントをゲーム内アイテムと交換します。このアイテムは、プログラムの利用を推進する特別なインセンティブとして、Play Points のユーザーしか獲得できないものにすることをおすすめします。
- クーポン プロモーション: ポイントをクーポンと交換します。アプリまたはゲーム内でのクーポン額を超える購入で割引を受けることができます。たとえば、1,000 円の購入で 200 円のクーポンを使用した場合、ユーザーの支払い額は 800 円となります。
プロモーションは Play ストアの [Play Points] にある [使う] タブに表示され、アプリの露出度を高めてポイントの再投資をユーザーに促すことができます。アプリで Play Points のキャンペーンを提供すると、一般に、収益をもたらすユーザーの維持率が上がります。
アプリ内アイテムとプロモーションを作成する
アプリ内アイテムとプロモーションを作成する際は、以下の要件を満たす必要があります。
名前
- ユーザーと Play Points メンバーにとってわかりやすい名前を使用します。明確な名前を使用して、ゲームでの機能が異なる類似アイテム(有料アイテムと無料アイテムなど)を区別します。
- アプリ内アイテムが Google Play Console に表示されるときと、Play ポイントでの購入後にアプリ内に表示されるときとで、異なるアイテム名を使用することを検討してください。
- Google Play Console でアプリ内アイテムを設定するときは、名前に「Google」、「Play」、「Play Points」を使用しないでください。同様に、アプリの名前も使用しないでください。アプリ内アイテム プロモーションは、Play Points プログラムの対象となるアプリの見出しの下に自動的に表示されます。
- アプリでは、ユーザーがアイテムの提供元を簡単に確認できるようにするために、名前で Google Play Points に言及することをおすすめします。たとえば、アプリ内アイテムが宝石 50 個の場合、次のような名前にします。
- Google Play Console と Play Points の場合: 「宝石 50 個」
- アプリ内の場合: 「宝石 50 個 - Play Points より」
- 表示名は最大 55 文字です。ただし、20 文字以下にすると Google Play アプリで 1 行で表示されるので、こちらをおすすめします。
- アプリ内アイテムとプロモーションの名前に「Google Play Points」を含めないでください。
- 「[]」、「()」、「*」、「<>」、「{}」、「_」などの不要な文字は使用しないでください。
説明
- アイテムの説明では、そのアイテムのメリットと価値を具体的に示します。
- 説明文は半角 200 文字(スペースを含む)まで入力できます。
アイコン
- アプリ内アイテムとプロモーションには、その内容をよく表す固有のアイコンが必要です。
- アイテムがゲーム内に登場している場合は、アイコンの見た目もゲームで使用されているものと同じにする必要があります。
- アートワークは、ユーザーがそれぞれのアイテムをすぐに認識できるよう、はっきり区別できるものにします。これは、デベロッパーが 1 つのゲーム用に複数のアイテムを送信する場合は特に重要です。
アイコンのアップロード
アイコンは Google Play Console でアップロードできます。
アップロード後にアイコンのプレビューを確認してから、Play Points のキャンペーンに送信することができます。プロモーション用のアートワークは、Google による公開前チェック時に審査されます。アートワークがアプリ内アイテムの要件を満たしていない場合、プロモーションは不承認となります。注: クーポン プロモーションのアイコンは、Google によって自動的に生成されます。
アートワークが承認されると、1x ミニカード、2x ミニカード、六角形のアイコンが生成されます。
画像の要件:
- 画像サイズ: 512 x 512 ピクセル(最小)~1,080 x 1,080 ピクセル(最大)
- アスペクト比: 1:1
- メインのアートワークは中央に配置し、そのサイズは約 255 x 約 255 ピクセル(最小)~約 537 x 約 537 ピクセル(最大)にする必要があります。
- ファイル形式: 32 ビット PNG
- 解像度: 72 PPI
- 色空間: sRGB
- 最大ファイルサイズ: 8 MB
アイコンの要件
メインのアートワーク
- 約 255 x 約 255(最小)~約 537 x 約 537(最大)
- セーフゾーンとは、アイコンのメインのアートワークが配置される場所です。アートワークが不必要にトリミングされないようにするため、推奨範囲内に収まるようにしてください。
背景
- 512 x 512(最小)~1,080 x 1,080(最大)
- アイコンが見やすくなるよう、背景にはシンプルなパターンや単色を使うことをおすすめします。
アイコンに関するヒント
アートワークのサイズに対して推奨されるセーフゾーン(255 以下 x 255)を使用します。トリミングされる部分が 10% を超えるアートワークは使用しないでください。アートワークをトリミングすることは可能ですが、10% を超えないようにする必要があります。
アイコンの例アートワークを引き立たせる背景を使用します。背景が雑然とするパターンや、背景にアイコンと同じ色を使うことは避けましょう。
アイコンの例色やトーンがアイコンと対照的な背景を使用します。白い枠線や背景は見えないので避けましょう。
アイコンの例アイコンが目立つよう、シンプルなパターンを使用します。パターンが複雑だと、アイコンから視線がそれてしまいます。
アイコンの例テキストと数字、宣伝用のコールアウト、ブランディングを使わないようにします。
アイコンの例低解像度の画像コンテンツは使用しないでください。小さすぎる画像も使わないようにします。
アイコンの例Google が生成したアイコンの例
1x ミニカードGoogle Play Points のキャンペーンを設定する
現在、Google Play Points プログラムへの登録は、アプリごとに行う招待制です。招待されると、左側のメニューに [Play Points] ページ([収益化] > [商品] > [Play Points])が表示され、ここでプロモーションを設定することができます。
注:
- プロモーションを設定するには、デベロッパー アカウント所有者が Google Play Points の利用規約に同意する必要があります。利用規約への同意が必要となるのは、デベロッパー アカウントごとに 1 回のみです。
- プロモーションを管理するには、ストアでの表示の管理権限が必要です。
- 送信済みまたは公開中の 1 つの Play Points のキャンペーンに対して設定できるアプリ内アイテムは、1 つの国あたり 1 つのみです。
- 国ごとに同時に最大 10 件の特典(無制限のアプリ内アイテム プロモーション、制限ありのアプリ内アイテム プロモーション、クーポン プロモーション)を実施できます。この上限を超えて特典を作成しようとしても、作成できません。
- アプリ内アイテム プロモーションはユーザー維持率に大きな効果をもたらすことが多いため、このプロモーションを少なくとも 1 つ提供することをおすすめします。
作成を始める前に、以下の点に注意してください。
- プロモーションには、制限ありと無制限の 2 つの種類があります。制限ありのプロモーションは、1 人のユーザーおよび 1 つの国 / 地域で利用できる回数が限られます。無制限の場合は、指定された終了日まで何度でも利用できます。
- 制限ありのプロモーションでは、1 地域あたりの上限数と、1 ユーザーあたりの上限数を定義する必要があります。デフォルト値を使用することも、これらの数値をカスタマイズすることもできます。たとえば、1 ユーザーあたりのデフォルトの上限数は 1 ですが、1~5 の任意の数値を選択できます。
- 制限ありのプロモーションは Google Play に「数量限定」と表示され、設定された上限数に近づくと「残りわずか」と表示されます。
- 不承認となった特典を編集し、制限ありまたは無制限にすることができます。
クーポン プロモーションを作成するには:
- Play Console を開き、[Play Points] ページ([収益化] > [商品] > [Play Points])に移動します。
- [プロモーション] で、以下の操作を行います。
- クーポン プロモーションを作成するには、[プロモーションを作成] > [クーポン] を選択します。
- アプリ内アイテム プロモーションを作成するには、[プロモーションを作成] > [アプリ内アイテム] を選択します。
- [制限あり] または [無制限] を選択してアプリ内アイテム プロモーションの種類を選択し、プロモーションの詳細を定義します。
- [+ 国 / 地域] をクリックして、プロモーションを実施する場所を選択し、[適用] をクリックします。
- 管理するプロモーションの数を減らすため、プロモーションの対象を複数の国 / 地域に設定することをおすすめします。
- 同じクーポン額またはアプリ内アイテムで、同じ国 / 地域を対象とする 2 つのプロモーションを設定することはできません。
- 選択できる国 / 地域は、プロモーションを作成しているアプリが(製品版またはオープンテストのいずれかで)配信されている場所のみに限られます。
- アプリ内アイテム プロモーションのみ: [商品] セレクタを使用して、ユーザーがポイントを交換できるアイテムを指定します。
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アプリ内アイテム プロモーションは、ユーザーエクスペリエンスに関するガイドラインを遵守する必要があり、審査で承認されてから Google Play で利用できるようになります。
- 実施中のプロモーションでアイテムが使用されている間は、そのアイテムの価格情報を編集することはできません。
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- プロモーションの開始日と終了日を選択します。
- 無制限のプロモーションの実施期間は 180 日以上にする必要があります。
- 制限ありのプロモーションの実施期間は 1~180 日に設定します。終了日を延長することはできません。
- プロモーションは、ユーザーが拠点とする国 / 地域のタイムゾーンに基づき、開始日の 0:00 に開始し、終了日の 23:59 に終了します。
- プロモーションの割引率を選択します。
- この割引率は、プログラムへの参加を推進するため、クーポン額またはアプリ内アイテムの価格に適用されます。
- 必要な割引は、選択した国 / 地域に応じて異なる場合があります。
- クーポン プロモーションのみ: クーポンの額を選択します。
- 価格階層は、各対象国でクーポン プロモーションの額を超えるアプリ内アイテムが少なくとも 1 つなければ、無効になります。
- プロモーションの設定を確認したら、[送信] をクリックします。送信後に編集することはできません。
- 180 日間以上実施しているプロモーションは Play Console で停止できます。実施期間が 180 日に満たないプロモーションを停止するには、[Play Points] ページに記載されているサポート アドレスにご連絡ください。
注: アプリ内アイテム プロモーションは、審査、承認が完了して Google Play に表示されるまで 10 日ほどかかる場合があります。送信から開始日までの日数が 10 日を超えている場合、プロモーションは開始日まで表示されません。
実施中のプロモーションの詳細を確認できます。
- Play Console を開き、[Play Points] ページ([収益化] > [商品] > [Play Points])に移動します。
- [プロモーション] で、表示するプロモーションをクリックします。
- [プロモーションの詳細] ページで情報を確認します。これには、アイテムの情報、アイテム プロモーションの種類、1 つの国 / 地域あたりの利用上限数、1 ユーザーあたりの利用上限数、終了日、割引率、プロモーションの見積もり額が含まれます。
[Play Points] ページの [過去のプロモーション] で、過去のプロモーションの詳細を確認することもできます。
プロモーションで交換する必要のある Google Play ポイントの額は、以下に基づいて計算されます。
- 特典の額
- アプリ内アイテム プロモーションの場合、これはアプリ内アイテムの現地価格です
- クーポン プロモーションの場合、これは選択された価格階層に対する国固有のクーポン額です
- 割引率
- 端数処理ルール
- 選択した国 / 地域でのポイント価値
各国のプロモーションのポイント費用は、プロモーションを設定する際に [クーポン額] または [ポイント価値] で確認できます。
複数の国に適用するクーポン プロモーションを設定しやすくするには、すべての国に対し額を定義する価格階層を選択すると、クーポン額が設定されます。価格階層は、各対象国でクーポン プロモーションの額を超えるアプリ内アイテムが少なくとも 1 つなければ、無効になります。
Google は、価格階層ごとに各国の額をいつでも更新する可能性があります。この更新は、既存のクーポン プロモーションの額には影響しません。
ユーザーがアプリ内アイテム プロモーションでポイントを交換した後でスムーズなユーザー エクスペリエンスを提供できるよう、審査のためにプロモーションを送信する前に、アプリは下記のガイドラインを遵守する必要があります。
これらのガイドラインを遵守していないプロモーションは、承認されない可能性があります。この場合は、受信トレイに通知が届き、プロモーションを再び送信する前に問題をすべて解決する必要があります。
アプリ内アイテムが製品版で利用可能であることを確認する
アプリ内アイテムの利用エクスペリエンスを評価するためには、アプリの最新の製品版リリース、またはオープンテスト版リリース(アプリがまだ製品版として配信されていない場合)で、そのアイテムが利用可能である必要があります。
再起動せずに利用できるようにする
ユーザーは、Google Play でアプリ内アイテムとポイントを交換する前にすでにアプリを起動している可能性がありますが、アプリは再起動を必要とすることなく、新しいアプリ内アイテムを確認する必要があります。アプリ内アイテムをフェッチする方法について詳しくは、Android デベロッパー サイトをご覧ください。
アプリ内アイテムの利用を明確に伝える
ユーザーは、Google Play でアプリ内アイテムとポイントを交換する前にすでにアプリを起動している可能性がありますが、アプリは再起動を必要とすることなく、新しいアプリ内アイテムを確認する必要があります。アプリ外で行われた購入を伝える方法について詳しくは、Android デベロッパー サイトをご覧ください。
アイテムがよくわかるメタデータを提供する
アイテムのタイトルと説明は、プロモーションを実施する国 / 地域で翻訳する必要があります。タイトルは 20 文字以内にすることをおすすめします。
アイテム アイコンの要件は、以下のとおりです。
- アプリやゲームでアイテムを表す場合に使用されるグラフィックと一致させる
- 各アプリ内アイテムに固有である
- 説明文、プロモーション バッジ、ブランドバッジを含めない
よくある質問
Google Play Points のキャンペーンの払い戻しはどのように処理されますか?Google Play ポイントの払い戻しに関するポリシーをご覧ください。
Play Console 以外で Google Play Points プロモーションをすでに設定している場合は、Play Console でそれらのプロモーションを表示、管理することはできません。既存のプロモーションの終了日から、Play Console で新しいプロモーションを作成、管理、表示できるようになります。
Play Points のキャンペーンのレポート情報は、ダウンロード可能な予想販売レポートと収益レポートで、プロモーションが適用された注文に関する項目を見て確認できます。
予想販売レポートには次の列が表示されます。
- プロモーション ID
- クーポン額
- 割引率
収益レポートには次の列が表示されます。
- プロモーション ID
月次レポートのダウンロードとエクスポートについて詳しくは、ヘルプセンターのこちらのページをご覧ください。