Google Nest サーモスタットは、家に誰もいないと判断したときに自動的にエコ温度に切り替わるように設定できます。エコ温度が有効になっているかどうかは、サーモスタット本体や Nest アプリまたは Google Home アプリに [Eco] または [エコ] と表示されているかどうかでわかります。家に誰かいるときでも、エコ温度に設定して節電効果を高めることができます。
エコ温度は、Google Nest サーモスタットに用意されているいくつかの節電方法の 1 つです。 |
- Google Nest サーモスタットは、家に誰もいないと判断したときに自動的にエコ温度に切り替わるように設定できます。エコ温度が有効になっているかどうかは、サーモスタット本体や Nest アプリまたは Google Home アプリに [Eco] または [エコ] と表示されているかどうかでわかります。
- 家に誰かがいるときでも、サーモスタットを手動でエコ温度に切り替えることができます。手動での切り替えは、在宅時に普段より多少寒くても(または暑くても)いいので節電したい、という場合に役立ちます。
- Google Nest Learning Thermostat または Google Nest Thermostat E を手動でエコ温度に切り替えた場合は、その後手動で暖房または冷房モードに切り替えるまでエコ温度モードのままになります。自動的に暖房または冷房モードに戻ることはありません。手動で暖房または冷房に切り替えると、サーモスタットは再び家の人の外出や帰宅に応じて自動的に切り替わるようになります。
- 注: Google Nest Thermostat の場合は動作が異なり、次回のスケジュール設定により温度が変更されると、エコ温度は解除されます。ただし、サーモスタットを手動で設定し、エコ温度を最大 24 時間保持することもできます。
- サーモスタットは、Nest アプリまたは Google Home アプリを使用して家を手動で外出モードに切り替えた場合にも、自動的にエコ温度に切り替わります。
エコ温度がシステムの動作に与える影響:
サーモスタットがエコに切り替わっても、次のような場合にはシステムがオンになることがあります。
- 家の温度が [Cool to](冷房の設定温度)の値よりも高い場合、サーモスタットは、家の温度が所定のエコ温度に下がるまで冷房をオンにします。
- 家の温度が [Heat to](暖房の設定温度)の値よりも低い場合、サーモスタットは、家の温度が所定のエコ温度に上がるまで暖房をオンにします。
Google Nest サーモスタットでは、一定の温度範囲内からお好みのエコ温度を選んで設定できます。暖房モードでは 4~21°C、冷房モードでは 24~32°C という幅広い範囲からエコ温度を選べます。
住宅の構造、地域の気候、冷暖房システムの性能といった要因や、個人的な快適さの好みは大きく異なります。エコ温度について具体的な推奨値は設けておりませんが、ご自宅に合った温度を選ぶうえでの参考となるよう、一般的なガイドラインを以下にご紹介します。
クイックヒント
- エコ温度の選択時に表示される Nest リーフ は、選択している温度が節電につながるかどうかを示します。このリーフは全般的な目安にすぎないため、リーフの表示されないエコ温度を選択していても節電になる場合があります。
- [Heat to] または [Cool to] のいずれかをオフに設定した場合、サーモスタットがエコに切り替わると、家の温度が安全温度に達するまでシステムはオンになりません。
- エコ温度は、節電効果のあるレベルに設定するとともに、家の中の人間、ペット、植物にとって快適で、配管の凍結を防止できる適切な温度を選択してください。
- 快適さや節電効果が不十分な場合にはいつでも設定を変更できます。
温度の選択に関するその他のヒント
最初に以下の点について考えてみると、適切なエコ温度を選ぶうえで役立ちます。
以前のサーモスタットではどのくらいの温度に設定していましたか。
節電よりも快適さを重視する場合は、エコ温度の設定で、[Heat to] を以前のサーモスタットの設定温度よりも少し低めに、[Cool to] を少し高めに設定してみてください。
外出の際、節電を目的としてサーモスタットの温度を変更していますか。
外出時には、以前のサーモスタットの設定よりも暖房温度を少し低めに、冷房温度を少し高めに設定してみてください。Google Nest サーモスタットは、家に誰もいないときにのみエコ温度に切り替わるため、ユーザーは温度の違いに気づかないことがあります。
- ご自分がこれでよいと思える温度の上限と下限はどのくらいですか。
節電を最大限に重視する場合は、エコ温度の暖房と冷房を少し極端な値に設定してみます。ただし、自分や他の家族、ペットにとって快適な温度の範囲を外れないようにします。
ヒント: エコ温度の設定は、Google Nest サーモスタットに用意されているいくつかの節電方法の 1 つです。詳しくは、節電効果を高める方法についての説明をご覧ください。
エコ温度の選択の例
暖房専用のシステムを使用していて、在宅時に快適な温度が 21°C だとします。家の断熱性能が十分で、暖房システムによってすぐに暖かくなる場合は、エコ温度として 13.5°C を選択することをおすすめします。エコを解除した後、家が快適な温度に暖まるまでそれほど時間がかからなければ、快適さを維持しながらより効果的に節電できます。
一方で、家の断熱性能が十分ではなく、暖房システムによって暖かくなるまでに時間がかかる場合は、エコ温度を 16.5°C にするとよいでしょう。エコ温度の設定を好みの温度に近づけることで、サーモスタットのエコが解除されてから快適な温度になるまでの時間を短縮できます。
Google Nest Thermostat |
エコのプリセットを使用すると、簡単に省エネ温度に調整できます。手動で設定することも、温度スケジュールに基づいて設定することもできます。
温度スケジュールを変更せずにエコ温度を長時間使用したい場合は、エコのプリセットの温度を保持できます。 |
Google Nest Thermostat E、Google Nest Learning Thermostat |
エコに切り替える方法は、他の温度モードに切り替える方法と同じです。ただし、エコと他のモードでは、サーモスタットの動作が少し異なります。
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外出中はサーモスタットを自動でエコ温度に切り替え、誰かが帰宅したら自動でより快適な温度に切り替わるように設定できます。
Google Nest Thermostat をご利用の場合は、在宅と外出のルーティンをセットアップして自動切り替えを有効にする必要があります。
Google Nest Learning Thermostat または Google Nest Thermostat E をご利用の場合、自動切り替えを有効にするには在宅 / 外出アシストを設定する必要があります。
お使いの Google Nest サーモスタットのモデルがわからない場合
- Google Nest サーモスタットは独自のアクティビティ センサー、他の Google Nest 製品のセンサーデータ、スマートフォンの位置情報を使用して、全員が外出したことや誰かが帰宅したことを判断します。
- 全員が外出すると、サーモスタットはしばらく待って誰も戻らないことを確認してから、自動的にエコ温度に切り替わります。
- 注: 在宅確認にデバイス センサーを使用していて、家の全員が外出した時間の前後にそのセンサーがアクティビティを検出した場合、サーモスタットはエコ温度に切り替わる前に 1~2 時間ほど待つことがあります。こうした長い待ち時間は、在宅か外出中かの判断にスマートフォンの位置情報を併用している場合でも生じることがあります。このような状況を回避するには、家の在宅確認の設定で、在宅確認にスマートフォンの位置情報のみを使用し、他のデバイス センサーを無効にします。
- 自動でエコ温度に切り替わったサーモスタットは、誰かが帰宅すると通常の暖房または冷房スケジュールに戻ります。
- サーモスタットは、ユーザーが Nest または Google Home アプリを使用して家を手動で外出モードに切り替えた場合にも、エコ温度に切り替わります。
- ユーザーが Nest または Google Home アプリを使用して温度を変更した場合も、サーモスタットはエコ温度を終了して通常の暖房または冷房スケジュールを再開します。
エコ温度を長時間保持したい場合もあります。たとえば、休暇に出かけている間、サーモスタットをエコ温度のままにしておきたい場合です。
エコ温度を長時間保持するための設定方法は、サーモスタットによって異なります。
お使いの Google Nest サーモスタットのモデルがわからない場合
Google Nest Thermostat
Google Nest Thermostat の場合は、Google Home アプリ でエコ温度に保持されるように設定できます。
- Google Home アプリ を開きます。
- お気に入りアイコン またはデバイス アイコン をタップします。。
- サーモスタットのタイルを長押し [保持] [エコ] をタップします。
- 終了時間を選択して [開始] をタップします。
Google Nest Learning Thermostat、Google Nest Thermostat E
サーモスタットを手動でエコ温度に設定すると、変更するまではその温度に保持されます。
いつでも手動でエコ温度に切り替えることができます。Nest アプリ、Google Home アプリ、またはサーモスタットを使用して変更する場合は、画面上の [Eco] または [エコ] を選択してシステムのモードを切り替えます。Google アシスタントをセットアップ済みの場合は、サーモスタットをエコ温度に切り替えるように音声で指示することもできます。
手動でエコ温度を有効にすると、サーモスタットはすぐに切り替わります。
手動でエコ温度に切り替えた場合の動作
手動でエコ温度に切り替えた場合、サーモスタットやシステムの動作は、自動的に切り替わった場合と比較して次のように異なります。
- 誰かが帰宅してもエコ温度のままとなります。
- 手動で暖房または冷房モードに切り替えるまで、通常の温度スケジュールには戻りません。
- 家に複数台のサーモスタットがある場合、それぞれのサーモスタットを個別にエコ温度に切り替える必要があります。
- サーモスタットを手動でエコ温度に設定した場合、家の在宅モードと外出モードは切り替わりません。そのため、家にある他の製品への影響はありません。たとえば、カメラのオンとオフは切り替わりません。
- Nest のある家を手動で外出モードに設定した場合、サーモスタットはすべてエコ温度へ自動的に切り替わります。誰かが帰宅するか、サーモスタットが動きを検知すると、サーモスタットは暖房または冷房モードに戻ります。
- 家の外出モードは常に自動です。手動で家を外出モードに設定しても、サーモスタットが動きを検知したり、在宅確認用に設定されたスマートフォンを家の中に持ち込んだりすると、家は在宅モードに戻ります。
在宅時にサーモスタットを一時的にエコ温度に設定して節電することもできます。
一時的にエコ温度に設定する方法は、サーモスタットによって異なります。
お使いの Google Nest サーモスタットのモデルがわからない場合
いつでも手動でエコ温度に切り替えることができます。アプリまたはサーモスタットで、システムモードの切り替え画面を開いて [Eco] または [エコ] を選択します。Google アシスタントをセットアップ済みの場合は、サーモスタットをエコ温度に切り替えるように音声で指示することもできます。
Google Home アプリ
Google Home アプリ でサーモスタットをエコ温度に設定できます。
- Google Home アプリ を開きます。
- お気に入りアイコン またはデバイス アイコン をタップします。。
- サーモスタットのタイルを長押し [保持] [エコ] をタップします。
- 終了時間を選択して [開始] をタップします。
Google アシスタントの音声コマンドを使用することもできます。
注: Google Nest Thermostat では、次回のスケジュール設定により温度が変更されると、通常のスケジュールが再開されます。また、サーモスタットや Google Home アプリを使って、いつでも手動でより快適な温度に調整できます。
Google Nest 製品で Google アシスタントを使用する
サーモスタットのエコ温度を手動で有効にすると、遅延なく即座に切り替わります。
手動でエコ温度に切り替えた場合の動作
手動でエコ温度に切り替えた場合、サーモスタットやシステムの動作は、自動的に切り替わった場合と比較して次のように異なります。
- 誰かが帰宅してもエコ温度のままとなります。
- 手動で暖房または冷房モードに切り替えるまで、通常の温度スケジュールには戻りません。
- 家に複数台のサーモスタットがある場合、それぞれのサーモスタットを個別にエコ温度に切り替える必要があります。
- サーモスタットを手動でエコ温度に設定した場合、家の在宅モードと外出モードは切り替わりません。そのため、家にある他の製品への影響はありません。たとえば、カメラのオンとオフは切り替わりません。
- Nest のある家を手動で外出モードに設定した場合、サーモスタットはすべてエコ温度へ自動的に切り替わります。誰かが帰宅するか、サーモスタットが動きを検知すると、サーモスタットは暖房または冷房モードに戻ります。
- 家の外出モードは常に自動です。手動で家を外出モードに設定しても、サーモスタットが動きを検知したり、在宅確認用に設定されたスマートフォンを家の中に持ち込んだりすると、家は在宅モードに戻ります。
始める前に
Google Nest Learning Thermostat または Google Nest Thermostat E では、暖房を制御している場合は [Heat to]、冷房を制御している場合は [Cool to] と表示されます。Google Nest Thermostat の場合は、Google Home アプリの暖房設定がオレンジ色、冷房設定が青色で表示されます。
- Heat to: 家の温度がこれより低い場合、サーモスタットは暖房をオンにします。設定温度を低くすると家の中は寒くなりますが、より多く節電できます。[オフ] に設定した場合は、室温が安全温度に達しない限り、エコモードで暖房が自動的にオンになることはありません。
- Cool to: 家の温度がこれより高い場合、サーモスタットは冷房をオンにします。設定温度を高くすると家の中は暑くなりますが、より多く節電できます。[オフ] に設定した場合は、室温が安全温度に達しない限り、エコモードで冷房が自動的にオンになることはありません。
注: エコ温度が [オフ] に設定されている場合は、室温が安全温度に達しない限り、[Eco] に切り替わっている状態から冷暖房システムが自動的にオンになることはありません。サーモスタットは、ファンのスケジュールがあればそれに従い安全温度を保ちます。これにより、配管の凍結や過熱による家の損傷といった事態を防止できます。
Google Home アプリを使用する場合
お使いのサーモスタットのモデルによって手順は異なります。
Google Nest サーモスタット
- Google Home アプリ を開きます。
- お気に入りアイコン またはデバイス アイコン をタップします。。
- サーモスタットのタイルを長押しします。
- 設定アイコン をタップします。
- 目的の曜日を選択し、[エコ] をタップします。
- 調整する温度の横にあるプラス記号またはマイナス記号をタップします。
- 必要に応じて開始時間を変更します。
- [保存] をタップします。
Google Nest Learning Thermostat、Google Nest Thermostat E
- Google Home アプリ を開きます。
- お気に入りアイコン またはデバイス アイコン をタップします。。
- サーモスタットのタイルを長押しします。
- 設定アイコン をタップします。
- [温度設定] [エコ温度] をタップします。
- 調整する温度の横にあるプラス記号またはマイナス記号をタップします。
注: 在宅と外出のルーティンを設定している場合は、Google Home アプリを使用して、在宅時または外出中にサーモスタットでエコ温度を使用するかどうかを選択できます。
Nest アプリ
- Nest アプリのホーム画面でサーモスタットを選択します。
- 画面の右上にある設定アイコン をタップします。
- [Home/Away Assist] を選択します。
- 画面上部で、エコ温度への自動切り替えを無効にすることができます。
- 在宅時または外出中にサーモスタットでエコ温度を使用するかどうかも選択できます。
- [Eco Temperatures] をタップして温度範囲を設定します。
- 範囲を調整するには、スライダーをドラッグします。
ヒント: Nest リーフ は、節電になる温度が選択されていることを示します。
サーモスタットを使用する場合
- サーモスタットのリングを押してクイックビュー メニューを表示します。
- 設定アイコン [Eco] を選択します。
- 好みの温度を選択します。サーモスタットで暖房を制御している場合は [Heat to]、冷房を制御している場合は [Cool to] と表示されます。
- サーモスタットのリングを押して、変更する温度を選択します。リングを回して調整し、もう一度押すと設定できます。