AND(...)、OR(...)、NOT(...) の各関数は、複数のフィルタ条件を組み合わせて詳細な検索を行う際に、調整役として力を発揮します。
AND 関数と OR 関数の使用
複数のフィルタ条件を指定すると、デフォルトでは AND 検索の扱いとなります（つまり、指定したすべてのフィルタ条件を満たすアイテムのみが抽出されます）。これに対して OR 関数を使用した場合、複数の条件のうちいずれか 1 つ以上を満たすアイテムが、すべて抽出されます。
AND 関数は、すべての条件との一致を求める場合に使用します。これはデフォルトの動作と同じですので、通常は使う必要がありません。AND 関数が必要となるのは、OR 関数を使った条件指定に AND 扱いの条件を組み合わせる場合です。たとえば、配信方法が「標準」であるか、または（OR）予算が 10 ドル～20 ドルであるキャンペーンをすべて抽出する場合、フィルタ条件は次のように記述します。
OR( 配信方法 = 標準 AND(予算 >= 10 予算 <= 20) )
このフィルタでは、次の条件のうちいずれか 1 つ以上を満たすアイテムがすべて抽出されます。
- 配信方法が「標準」である
- 予算が 10 ドル以上かつ（AND）20 ドル以下である
NOT 関数の使用
NOT 関数は、フィルタ条件の働きを逆転させる効果を持ちます。あるアイテムに一致するフィルタ条件を NOT 関数の中に入れると、そのアイテムは逆に除外されるようになります。同様に、あるアイテムを除外するフィルタ条件を NOT 関数の中に入れれば、そのアイテムが一致するようになります。NOT 関数の中に複数の条件を入れた場合、デフォルトで AND 扱いとなります。よって、「NOT(ステータス = 有効 拡張cpc = enabled)」は「NOT(AND(ステータス = 有効 拡張cpc = enabled))」と同じ意味です。どちらにおいても、ステータスが「有効」かつ拡張 CPC が有効化されているキャンペーンがすべて除外され、それ以外のアイテムが表示されます。
構文
AND(フィルタ)
フィルタ-- ここで指定したすべてのフィルタ条件を満たすアイテムだけが抽出されます。
OR(フィルタ)
フィルタ-- ここで指定したフィルタ条件のいずれか 1 つ以上を満たすアイテムがすべて抽出されます。
NOT(フィルタ)
フィルタ-- ここで指定したすべてのフィルタ条件を満たすアイテム以外のアイテムが、すべて抽出されます。
例
OR( ステータス -= 有効 承認状況 = (不承認, サイト強制停止中) )
ステータスが「有効」、または承認状況が「不承認」のアイテムをすべて抽出します。
OR( 入札戦略の種類 = コンバージョン数を最大化 NOT(予算 >= 10 予算 <= 20) )
入札戦略の種類が「コンバージョン数を最大化」であるか、または予算が 10 ドル以上 20 ドル以下ではないキャンペーンが、すべて抽出されます。
OR( ステータス = 一時停止 AND(インタレストとリマーケティング = ターゲティング EXIST(ユーザーリスト)) )
一時停止中であるか、または配下にユーザーリストが 1 件以上かつ柔軟なリーチの「インタレストとリマーケティング」が「ターゲティング」に設定されているアイテム（キャンペーンまたは広告グループ）が、すべて抽出されます。