ブランドリフト調査では、商品やブランドに対するユーザーの認識に、広告がどのように影響しているかを確認できます。測定結果を参考にすれば、マーケティング目標の達成に向けてキャンペーンを調整したり改善したりできます。
この記事では、ブランドリフト調査を設定する方法、ブランドリフト調査で商品やブランドを定義する方法、ブランドリフト調査のデータを確認する方法を説明します。
このページの内容
- 始める前に
- 手順
- ブランド効果測定のコンテンツ ポリシー
- ブランド効果測定の編集基準と表現に関するポリシー
- アンケート回答の収集
- ブランドリフト調査の測定データを確認する
- 再測定機能を使用する
- 通知メールを受信する
始める前に
ブランドリフト調査を設定するには、動画キャンペーンかデマンド ジェネレーション キャンペーンが必要になります。ブランド効果測定の要件に関する詳細
商品やブランドを作成して定義する
- [目標] メニュー
の [リフト測定] に移動します。
- プラスボタン
をクリックし、キャンペーンで宣伝する商品名かブランド名を入力します。
- キャンペーンで宣伝する商品名かブランド名を入力します。
- 注: 使用する商品名やブランド名は具体的に表記し(例: 「Pixel」ではなく「Google Pixel 4」)、アンケートで期待する回答と一致させる必要があります。同じ商品またはブランドについて複数のブランドリフト調査を実施する予定がある場合は、各アンケートに固有識別子(「Product - Survey 1」、「Product - Survey 2」など)を追加して、商品やブランドを区別できるようにすることをご検討ください。
- [アンケートの言語] の横のプルダウン メニューをクリックし、アンケートの質問の言語([英語] など)を選択します。アンケートの質問の言語は、キャンペーンに関連付けられている動画広告の言語と一致させてください。複数の言語の動画広告がある場合は、言語ごとに 1 つずつ商品やブランドを作成して、対応する動画広告に関連付けることをおすすめします。
- 注: アンケートの質問の言語は、キャンペーンに関連付けられている動画広告の言語と一致させてください。複数の言語の動画広告がある場合は、言語ごとに 1 つずつ商品やブランドを作成して、対応する動画広告に関連付けることをおすすめします。
- [アンケートの質問] のプルダウン メニューで、広告を見ているユーザーに表示する質問の種類を指定します。
- 商品やブランドの種類: 商品やブランドの具体的な種類を選択します(例: [自動車 - 商品])。
- 最終目的のアクション: 商品またはブランドに対してユーザーに取って欲しい特定の行動を選択します(「購入」など)。
- アンケートで測定する指標を選択します。次の指標から最大 3 つを選択できます。
- 広告想起率
- 認知度
- 関連付け
- 比較検討
- 好意度
- 購入意向
- [アンケートの回答] で、お客様の商品名またはブランド名と、競合他社の商品名またはブランド名(最大 3 個)を入力します。お客様の商品名やブランド名を、アンケートで期待する回答としてください。
- 対象の商品やブランドを宣伝しているすべての動画キャンペーンを選択します。
- 注: ブランド効果測定で 1 つのキャンペーンに関連付けることができるのは 1 つの商品かブランドのみです。同じ商品またはブランドには、キャンペーンをいくつでも関連付けることができます。
- プレビュー ウィンドウでアンケートの質問を確認し、[保存] をクリックします。
アンケートの質問設定を選択すると、ページの右側にある [測定の要件] ボックスに、アンケート全体がブランド効果測定の要件を満たしているかどうかと、最小予算額の要件を満たしているかどうかが表示されます。キャンペーンの開始日が将来の日付に設定されている場合や、現在キャンペーンが一時停止されている場合は、該当の日付になるかキャンペーンを再開するまで(その時点でステータスが「適格」に変わります)、関連付けられているキャンペーンの予算は最小予算額の要件として考慮されません。
ブランドリフト調査は、承認されるまでに 48 時間程度かかります。回答の質に問題がある場合や(回答に誤字脱字がある場合など)、回答が Google の広告掲載のポリシーに違反している場合は、ブランドリフト調査が拒否されることがあります。承認されたブランドリフト調査は、キャンペーンの運用が始まるとすぐに自動的に始まります。
ブランド効果測定のコンテンツ ポリシー
すべてのブランドリフト調査は、Google の広告ポリシーとプログラム ポリシーに準拠している必要があります。ブランドリフト調査を使って個人情報を収集することはできません。これらのポリシーは、ブランドリフト調査に参加するすべての人に心地よい体験を提供し続けるうえで重要な役割を果たします。これらのポリシーは変更されることがありますので、随時ご確認ください。
また、以下に記載したセンシティブなトピックに関連する質問は、Google 独自の裁量において許可されません。
- ユーザー属性情報
- 性的指向
- 年齢
- 人種
- 不快感を与えるコンテンツ、またはアダルト コンテンツ
- ヘイトスピーチ、または寛容性に欠けるスピーチ
- 下品な言葉
- その他の不適切なコンテンツ
ブランドリフト調査のセンシティブ情報に適用される制限
ブランドリフト調査でセンシティブ情報を収集することはできません。これらのポリシーでは、センシティブ情報に次のものが含まれます。
- 成人向けのアクティビティ(成人向けのマッチング サービス、ポルノなど)への関心や参加
- 性行動や性的指向
- 人種や民族に関する情報
- 政治的思想
- 労働組合への加入状況
- 宗教や信仰
- 経済的なステータスや状況
- 健康や医療に関する情報
- 13 歳未満の子どもであること
また、YouTube における広告掲載のポリシーですでに禁止されている広告について、ブランドリフト調査を作成することはできません。
これらのポリシーに違反した場合
- 調査の無効化: これらのポリシーに準拠していないブランドリフト調査は強制停止されることがあります。強制停止された調査は広告キャンペーンで使用できなくなり、新しい調査も作成できなくなります。
- アカウントの停止: 複数回の違反や重大な違反があった場合、Google 広告アカウントが強制停止される場合があります。強制停止された場合、そのアカウントのすべての広告掲載が停止され、今後お客様の広告掲載が許可されなくなる可能性があります。場合によっては、関連するアカウントもすべて強制停止され、新規アカウントも開設時点で自動的に強制停止となります。
Google サービスの不正使用を報告する
プログラム ポリシーに違反すると思われる調査内容が表示された場合は、Google が調査のコンプライアンスを維持できるように、YouTube や Google 広告の動画チームにご報告ください。
報告フォームには、懸案の調査に関する詳しい情報をご入力ください。プログラムポリシーへの違反が確認された場合に限って、懸案の質問を削除します。なお、ご報告いただいたコンテンツの審査結果はお知らせできません。
ブランド効果測定の編集基準と表現に関するポリシー
アンケートは送信する前に必ず内容をご確認ください。スペル チェッカーや文法チェッカーを使って内容をプレビューしてから送信してください。商品のラベルや公式ウェブサイトをチェックして、商品の表記と同じ表記になっていることをご確認ください。具体的には、以下の項目を確認してください。
誤字脱字と文法
アンケートの内容は文法が明確で、誤字脱字がないようにします。
ブランド名と商品名に誤りがないかどうかは、ブランドの公式情報(ロゴ、パッケージのラベル、公式ウェブサイト、ウェブサイトの URL、ソーシャル メディアの公式アカウントなど)に基づいて判断します。
誤字脱字の例:
- 1 つ目の回答の選択肢で、「県」が「件」と誤って表記されている。
アンケートの質問
- 最近オンライン広告で見た旅行先を、次の中からお選びください。
アンケートの回答
- 北海道
- 香川県
- 長野件
- この中にはない
- ブランド名「BMW」が「BWM」と誤って表記されている。
アンケートの質問
- 最近オンライン動画広告で見た自動車ブランドを、次の中からお選びください。
アンケートの回答
- BWM
- アウディ
- レクサス
- メルセデス ベンツ
言語が不適切
質問と回答は、アンケートのターゲット言語と一致している必要があります。
アンケートの言語: 英語(米国)
質問の主題: 一般 - サービス
測定する指標: 認知度
アンケートの質問
- 聞いたことがあるサービスを、次の中からお選びください。
アンケートの回答
-
ウルトラサブスク
-
東映特撮ファンクラブ
-
dアニメ
-
Disney+
例: アンケートの回答の選択肢は日本語だが、アンケートのターゲティング言語が英語(米国)になっている。
ベスト プラクティス: 回答者がアンケートの内容を理解できるように、回答の選択肢を英語のアルファベットかローマ字を使って記述します。あるいは、回答の選択肢で使われている言語に合わせて、アンケートのターゲティング言語を変更します(この例の場合には、アンケートの言語を英語(米国)から日本語に変更します)。
「上記以外」の使用
「上記以外」の重複
「上記以外」の選択肢は、重複しないように 1 つだけ含めます。複数回答形式の質問にはデフォルトで「上記以外」の選択肢が表示されるため、同じ意味合いを持つ選択肢(「なし」や「該当なし」など)を手動で入力すると警告が表示されます。
アンケートの言語: 英語(米国)
質問
- 聞いたことがある慈善事業を、次の中からお選びください。
回答
-
Kiva
-
Amnesty International
-
ACLU
-
上記以外
-
上記以外(この選択肢は、ランダムな表示順ではなく必ず最後に自動的に追加される)
選択肢の表示順のランダム化: シャッフル
例: この例では、手動で入力した「上記以外」に警告が表示されます。「上記以外」の選択肢は、すでに自動的に追加されているからです。
ベスト プラクティス:
複数回答形式の質問では、自動的に挿入される「上記以外」の選択肢を使用し、同様の選択肢を手動で入力することはしません。
その他のベスト プラクティス
- 複数回答形式の質問を使う場合は、回答欄の一番下に「上記以外」の選択肢を配置する必要があります。
- 回答者が選択肢以外の回答を選ぶ可能性がある場合は、適切な除外選択肢(「上記以外」、「この中にはない」、「該当なし」など)を必ず含めます。
見当外れの回答
質問と回答が不整合
回答の選択肢は質問にふさわしく、つじつまの合うものである必要があります。たとえば、化粧品ブランドに関する質問であれば、回答の選択肢として化粧品ブランドのリストを表示すべきです。
アンケートの言語: 英語(オーストラリア)
質問の主題: 日用品 - ランドリー ブランド
最終目的のアクション: 購入 測定指標: 比較検討
アンケートの質問
-
洗濯用品を購入するとしたら、次のどのブランドの商品を検討しますか。
アンケートの回答
-
Intel Evo
-
Lenovo Yoga
-
Dell XPS
-
HP Spectre
例: 洗濯用品ブランドについて尋ねるアンケートのはずなのに、回答の選択肢がノートパソコンのブランドになっている
ベスト プラクティス: アンケート作成ページで、アンケートの対象とする商品やブランドの種類(カテゴリやサブカテゴリ)を、キーワードの最初の数文字だけを使って検索すると、誤クリックにつながる可能性がある複数の検索結果が見つかります。正確なキーワードで検索すると、検索結果が絞り込まれます。
アンケートの言語: 英語(米国)
質問の主題: 自動車 - オイル
最終目的のアクション: 購入
測定する指標: 広告想起、好意度、購入意向
アンケートの質問
-
最近オンライン動画広告で見たオイルブランドは次のうちどれですか。
-
印象の良いオイルブランドは次のうちどれですか。
-
オイルを購入するとしたら、次のどのオイルブランドの商品を購入する可能性が最も高いですか。
アンケートの回答
-
Saffola Gold Oil
-
Fortune Rice Bran Oil
-
Nature Fresh Acti Heart Oil
例: アンケートで使われている商品やブランドの種類(カテゴリやサブカテゴリ)は自動車用オイルであるにもかかわらず、回答の選択肢が食用油になっている。
ベスト プラクティス: 検索語句として使ったキーワードのカテゴリやサブカテゴリをチェックして、回答の選択肢のカテゴリに合っているか確かめます。
アンケートの言語: 英語(米国)
質問の主題: 一般 - ブランド
最終目的のアクション: 購入
測定指標: 比較検討
アンケートの質問
-
商品やサービスを購入するとしたら、次のどのブランドのものを検討しますか。
アンケートの回答
-
米国海軍
-
米国海兵隊
-
米国陸軍
-
空軍
例: 最終目的のアクションは、ブランドが提供している商品やサービスにふさわしいものである必要があります。これらの軍事商品部門は商品を販売していません。
ベスト プラクティス: [最終目的のアクション] 項目をチェックして、アンケートの質問に対して回答の選択肢が妥当なものであることを確認します。
意味のない文
キーボードのキーをランダムに入力した意味のない数字や絵文字、文字、記号は、アンケートの品質に影響する可能性があるため許可されません。
アンケート
アンケートの言語: 英語(米国)
質問
-
商品やサービスを購入するとしたら、次のどのブランドのものを検討しますか。
回答
-
das
-
dasda
-
上記以外(この選択肢は、ランダムな表示順ではなく必ず最後に自動的に追加される)
例: 回答の選択肢が、キーボードのキーをランダムに入力した文字で構成され、意味をなしていません。
アンケートの質問
-
最近オンライン動画広告で見たブランドは次のうちどれですか。
-
聞いたことがあるブランドは次のうちどれですか。
アンケートの回答
-
1
-
2
-
3
例: 回答の選択肢がランダムな数字で構成され、意味をなしていません。
ベスト プラクティス: すべての回答の選択肢が実際のブランド名であるか、調査目的にかなった意味のある文言であることを確認します。ブランドリフト調査の予算設定
対象の動画キャンペーンで得られたブランド効果を検出するには、「商品」単位または「ブランド」単位での最小予算額の要件を満たしている必要があります。また、商品またはブランドに関するデータを測定している有効なすべてのキャンペーンの予算の合計額が、次のような最小予算額の要件を満たしている必要があります。
| 10 日間の最小予算額の要件 | |||
| 測定した質問数 | 国 A | 国 B | 国 C |
| 1 個の質問 | $5,000 USD | $10,000 USD | $15,000 USD |
| 2 個の質問 | $10,000 USD | $20,000 USD | $30,000 USD |
| 3 個の質問 | $20,000 USD | $60,000 USD | $60,000 USD |
必要な予算(国別)
ブランドリフト調査に必要な最小予算は国によって異なります。上記の「ブランド効果測定の予算設定」表の [国] 列には、それぞれの国の掲載結果を測定するために必要な最小予算が表示されています。下のセクションをクリックすると、「ブランド効果測定の予算設定」表の「国 A」、「国 B」、「国 C」に該当する国が表示されます。
国 A
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|
|
国 B
- クロアチア
- フランス
- ギリシャ
- アイルランド
- イスラエル
- ニュージーランド
- スペイン
- スウェーデン
- 台湾
- イギリス
- アメリカ合衆国
国 C
- オーストラリア
- オーストリア
- ベルギー
- カナダ
- デンマーク
- フィンランド
- ドイツ
- イタリア
- 日本
- オランダ
- ノルウェー
- カタール
- 韓国
- スイス
調査の適格性
測定の適格性は、キャンペーンの 10 日間の合計最小予算額に基づいて判定されます。
ブランドリフト調査を設定する際にページ右側の [測定の要件] ボックスをチェックすると、現在選択しているキャンペーンが測定の対象として適格かどうかどうかを予算に基づいて確認できます。
対象の商品またはブランドのページの [ステータス] 列に、測定の適格性に関する現在のステータスが表示されます。このステータスは、現在の適格性を示すものにすぎません。ステータスは数時間遅れて表示されることがあります。
[ブランドリフト調査: 適格] または [ブランドリフト調査: 不適格]
適格性メッセージでは、ブランドリフト調査が 10 日間の最小予算額の要件を満たしているかどうかがわかります。キャンペーンがブランドリフト調査の対象として適格でない場合は、適格にするための方法についてヒントが示されます。
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ヒント |
説明 |
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アンケートの指標数を減らしてみてください |
予算の最低額は、質問数に応じて増減します。質問を削除することで、必要とされる予算の最低額を減らすことができます。 |
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キャンペーンを有効にする |
キャンペーンを一時停止、または完了した場合、計算ツールの [予算] セクションの予算が $0 と表示されます。キャンペーンを再開すると、予算に有効な予算額が反映されます。 |
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キャンペーンの予算を増やしてみてください |
対象キャンペーン全体の 10 日間の累計予算が、予算要件を上回っているか確認してください。上回っていない場合は、キャンペーンの予算を増やしてください。 |
[必要な予算]
これは、調査開始日後 10 日間に投じる必要がある金額です。もっと短期間に必要な予算を消化して、十分な量の回答が得られれば、その時点ですぐに調査結果を受け取ることも可能です。
必要な合計予算額は、尋ねる質問の数(最大 3 個)とキャンペーンの対象国によって異なります。各予算バケットに該当する国については、次の表で確認できます。
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調査で使う質問数 |
国 A |
国 B |
国 C |
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1 個の質問 |
$5,000 USD |
$10,000 USD |
$15,000 USD |
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2 個の質問 |
$10,000 USD |
$20,000 USD |
$30,000 USD |
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3 個の質問 |
$20,000 USD |
$60,000 USD |
$60,000 USD |
- 表示される予算の要件は米ドルで計算されます。Google 広告アカウントで米ドル以外の通貨を使用している場合は、為替レートとアカウントの通貨に基づいてアカウントの予算の要件が調整されます。予算の要件はリアルタイムでは更新されないため、別のツールの為替レートで計算した金額は、Google 広告に表示される予算の要件の金額と一致しない場合があります。
- 異なる予算バケットが適用される複数の国を対象とする場合は、最も高額な予算バケットが適用される国を使用して必要な予算が決定されます。ここに記載されていない国を対象にするか、特定の国を対象に設定していない場合は、最も高額な予算バケットがデフォルトで設定されます。
「[date]までに消化」
予算要件を満たす期間の最終日です。この日付は開始日を含む 10 日後になります。たとえば、開始日が 1 月 1 日の場合、終了日は 1 月 10 日になります。10 日未満で予算を消化する予定であっても、この日付は常に「開始日」の 10 日後になります。終了日を過ぎても数日間は、引き続き回答を収集できます。
[お客様の予算]
お客様の予算は、お客様が調査対象の 10 日間の予算として設定した累計額に基づいて算出されます。次の例で、お客様の予算を算出する仕組みを説明します。下記の例では、必要な予算が 10 米ドルであると仮定し、キャンペーン A とキャンペーン B の 2 つのキャンペーンがあるとします。
|
現在までの費用(またはこれまでに調査に使用された費用)は、「測定の要件」の計算では考慮されません。キャンペーンの予算と調査期間のみが考慮されます。 |
例 1
- キャンペーン A の期間が 10 日間を超えています。
- キャンペーン A は 1 日の予算が $1 で、20 日間実施されます。
- 全体の予算額は、キャンペーンの 1 日の予算に 10 を掛けた額です(キャンペーンが 10 日以上実行されているため)。この場合、$1 × 10 日間 = $10 となります。
- このキャンペーンは、ブランドリフト調査の対象として適格です。
例 2
- キャンペーン A は運用期間が 1 日間のみです。
- キャンペーン A の 1 日の予算は $10 で、その日だけ実施されます。
- キャンペーンが 10 日間未満の場合、全体の予算を算出するには、1 日の予算にキャンペーンが実施される日数を掛けます。この場合、$10 × 1 日 = $10 となります。
- このキャンペーンは、ブランドリフト調査の対象として適格です。
例 3
- キャンペーン A の 1 日の予算は $1 で、期間は 5 日間です。
- キャンペーン B の 1 日の予算は $1 で、期間は 5 日間です。
- 全体の予算は、1 日の予算に両方のキャンペーンの調査期間の日数を掛けた額となります。この場合、2($1 × 5 日)= $10 になります。両方のキャンペーンの予算を合計します(どちらのキャンペーンも運用する 5 日間全体が 10 日間のブランドリフト調査の期間内であるとします)。
- これらのキャンペーンは、ブランドリフト調査の対象として適格です。
例 4
- キャンペーン A の 1 日の予算は $1 で、期間は 5 日間です。
- キャンペーン B の 1 日の予算も $1 ですが、キャンペーンの開始日はブランドリフト調査の 8 日目で、終了日はブランドリフト調査の期間外です。
- 全体の予算は、両方のキャンペーンの 1 日の予算に調査期間に該当する日数を掛けた金額になります。キャンペーン A は 5 日間実施され、調査期間内になるため、予算は $1 × 5 日 = $5 となります。ただし、キャンペーン B は調査の最後の 3 日間(8 日目から)のみ実施されるため、予算は $1 × 3 日 = $3 となります。キャンペーン A の予算($5)に、キャンペーン B の予算($3)を足すと、合計 $8 になります。
- これらのキャンペーンはブランドリフト調査の対象として不適格です。ブランドリフト調査期間外の日数は、予算要件の対象としてカウントされません。
- 注: キャンペーン B(または A)の 1 日の予算が $1 より多い場合は、ブランドリフト調査の対象として適格となる可能性があります。たとえば、キャンペーン B の 1 日の予算が $2 の場合、$2 × 3 = $6 となります。キャンペーン A の予算($5)とキャンペーン B の予算($6)を追加すると、合計額は $11 となり、予算の要件を満たします。
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注: キャンペーンの合計予算を使用している場合、キャンペーンの終了日を延長すると調査対象として不適格となることがあります。 キャンペーン設定において、キャンペーンの合計予算(1 日の予算ではなく)を使用してブランドリフト調査の 1 日の予算を計算する場合は、キャンペーンの合計予算をキャンペーンの日数で割ります。ブランドリフト調査を設定する際には、その 1 日の予算(例: $1 USD)が、キャンペーンを選択する表の [予算] 列に反映されます。 たとえば、キャンペーンの合計予算が $50 で、キャンペーンの期間が 10 日間である場合、1 日の予算は $5 になります。 キャンペーンの合計予算を使用している場合、キャンペーンの終了日を延長すると、1 日の予算が低くなり、キャンペーンがブランドリフト調査の対象として適格でなくなることがありますのでご注意ください。 終了日の延長と 1 日の予算の再調整の例 キャンペーンの合計予算が $50 で、キャンペーンの期間が 10 日間だとします。このキャンペーンの終了日を延長して運用期間を 50 日にすると、1 日の予算は $1($50 ÷ 50 日)となり、キャンペーンはブランドリフト調査の対象として適格でなくなります。 |
Google 広告のブランド効果測定における拡張リフトについて
Google 広告のブランド効果測定では、動画キャンペーンの効果を測定する際に 2 つのオプション(標準的なリフトと新しい拡張リフト)をご利用いただけるようになりました。
| 特徴 | ブランド効果測定の標準的なリフト | 拡張リフト |
|---|---|---|
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概要 |
ブランド効果測定のデフォルトのオプション | 「標準的なリフト」よりも多くのアンケートの回答を収集できる新しいオプション |
| 調査期間 | 3~14 日以内に完了(アンケートの回答の収集速度によって異なります) | 9~14 日間(3 倍のアンケートの回答を収集するため、期間は長くなります) |
| 予算の要件 | 対象国と指標の数に基づいて、標準の最小予算額を満たす必要があります(詳しくは、ブランドリフト調査を設定するの「ブランドリフト調査の予算設定」をご覧ください) | 最小予算額は標準的なリフトの 3 倍になります |
拡張リフトの仕組み
拡張リフトは、プラスのリフトをより高い精度で検出したい広告主様にとって最適なオプションです。拡張リフトでは、標準的なリフトより多くの回答を収集できます。質問の数に基づいて国ごとに設定されている最小予算額の 3 倍の予算を指定すると、拡張リフトの対象となります。
拡張リフトの使用が適しているケース
- ブランドリフトの検出の信頼度を高めたい場合。
- 類似したキャンペーンで実施した過去のブランド効果測定で、多額の投資を行ったにもかかわらず「ブランドリフトの検出なし」または「データ不足」という結果が出た場合。
- 3 倍の最小予算額を満たす十分なキャンペーン予算がある場合。
注: 拡張リフトではリフトを検出できる可能性は大幅に高まりますが、必ずしも良好な結果が得られるわけではありません。詳しくは、Google 広告のリフト測定のステータスと指標についての「ステータス」セクションをご覧ください。
拡張リフトを使用する際のベスト プラクティス
拡張リフトに必要な追加の回答を収集するために、キャンペーンは少なくとも 9~14 日間実施します。予算を減額するなど、なんらかの変更によって調査の利用資格を満たさなくなると、調査は一時停止され、十分なデータが収集できなくなります。
[測定の要件] パネルでは、キャンペーンが測定の対象として適格かどうかを確認することができます。詳しくは、ブランドリフト調査を設定するの「調査の適格性」セクションをご覧ください。
[測定の要件] 計算ツールを使用して、ブランドリフト調査を加速する
ブランドリフト調査を作成すると、ページの右側に[測定の要件] 計算ツールが表示され、お客様の調査が最小予算額の要件を満たしているか、ブランドリフト調査の対象として適格かどうかを確認できます。
[測定の要件] 計算ツールについて
[測定の要件] 計算ツールを使うと、ブランドリフト調査が最小予算額の要件を満たしているかどうかに加え、要件を満たすためにキャンペーンにどのような変更を加えるべきかを確認できます。また、計算ツールの左側には [アンケート回答の収集] 欄が表示されます。この欄の情報に応じて [測定の要件] 計算ツールに表示される情報の一部が決まります。
[アンケート回答の収集] 欄と [測定の要件] 計算ツールに表示される情報の詳細については、以下の各セクションを開いてご覧ください。
ブランドリフト調査の質問
対象の商品かブランドを選択したら、YouTube でユーザーに表示するアンケートの質問を定義します。質問の文言をカスタマイズするには、[商品またはブランドタイプ] プルダウン メニューと、[最終目的のアクション] プルダウン メニューを使用します。
回答の選択肢に誤字脱字がないことを確認してください。誤字脱字があると、Google によってアンケートが拒否される場合があります。
例
アンケート回答の収集
開始日
この日付は、調査の開始日を表します。
ブランドリフト調査の測定を開始して 1 件以上の回答を受け取ると、最初の回答を受けた日付が [開始日] として固定されます。この日付は、キャンペーンの追加や削除、同じキャンペーンの一時停止や再開を行っても変わりません。
ブランドリフト調査の測定が開始されていない場合、[開始日] はブランドリフト調査にリンクされているすべてのキャンペーンの開始日に基づいて決まります。
- すべてのキャンペーンの開始日が後日である場合: 表示される日付は、調査対象キャンペーンに設定された開始日の中で最も早い日付になります。
- すべてのキャンペーンがすでに終了している場合: 表示される日付は、キャンペーンが終了していても当日の日付になります。この日付は、既存のキャンペーンの終了日を調整したり新しいキャンペーンを追加したりすると、そのキャンペーンの新しい開始日に更新されます。
- キャンペーンが実施中の場合: 表示される日付は当日の日付です。
調査期間
[調査期間: 通常 14 日未満]
予算は最初の 10 日間に消化する必要がありますが、回答の収集は最初の 10 日間が過ぎた後も継続できます。確約はできませんが、(最初の 10 日間に最小費用の要件を満たせば)ほとんどの調査はこの期間内に結果を出すことができます。
アンケートの回答の処理方法
調査が完了すると、その調査の作成者に回答の集計結果だけが知らされます。つまり、アンケートに回答したユーザーが特定されたり、ユーザーと回答が関連付けられたりすることはありません。詳しくは Google プライバシー ポリシーをご覧ください。
視聴者にアンケートが表示される頻度
視聴者に表示されるアンケートは、最大で 1 日 1 件、1 週間に 3 件です。視聴者は 14 日間に 1 つの商品かブランドについて回答できます。複数の質問や複数の指標を測定する場合、視聴者に表示されるのは、その中からランダムに選ばれた 1 つの質問になります。
ブランドリフト調査の測定データを確認する
ブランド効果測定データは、Google 広告のほとんどの表(「キャンペーン」、「広告グループ」、「ユーザー属性」など)に表示されます。また、[リフト測定] 表で、[商品] 単位や [ブランド] 単位で結果を確認することもできます。
- 表示項目アイコン
を選択します。
- [表示項目を変更] を選択します。
- [ブランド効果測定] を選択し、[適用] を選択します。
ブランド効果測定の種類別に測定データを分割表示する
特定の指標([広告想起]、[認知度]、[比較検討]、[好意度]、[購入意向] など)を基準として測定データを分割するには、分割アイコン をクリックして [ブランド効果測定の種類] を選択し、指定した指標の測定データを確認します。
再測定機能を使用する
ブランドリフト調査の終了後は、新しい調査を追加して商品やブランドを再測定できます。再測定では、アンケートの回答をオンデマンドで収集し、ブランドリフト調査の推移を確認することができます。再測定機能は、キャンペーンに新しいクリエイティブを追加する際や、メディアの大幅な変更や最適化を行った後など、大きな変化がある期間に限って使うことをおすすめします。
- [目標] メニュー
の [リフト測定] に移動します。
- 再測定する商品かブランドを選択します。
- 注: 既存の調査が完了し、追加の測定が実施されていないことが必要です。商品やブランドが未設定の場合は、次の手順に沿って商品またはブランドを作成して定義してください。
- 対象の商品またはブランドの [ブランドリフト調査表] の中で、プラスボタン
を選択して別の調査を作成し、必要に応じてアンケートの質問に変更を加えます。
- [保存] を選択します。
- ブランドリフト調査を開始すると、対象の商品またはブランド内の [ブランドリフト調査表] でステータスを確認できます。
メール通知を受け取る
メール通知は、ブランドリフト調査が完了した場合や、調査が不適格となって回答を収集できなくなった場合に送られます。キャンペーンに加えられた変更によって調査予算が最小値の要件を下回る額になると、回答を収集できなくなる可能性があります。
メール通知は、対象の Google 広告アカウントへのアクセス権を持つユーザーのメールアドレスに送られます。ただし、[パフォーマンス レポート] オプションが無効になっているメールアドレスには送られません。詳しくは、メール通知の概要をご覧ください。