キーワードのマッチタイプについて

キーワードとは、ユーザーが検索している語句と広告を一致させるために使用される単語やフレーズです。キーワードがユーザーの検索語句と一致すれば広告がオークションの候補に入りますが、その際にどの程度厳密な一致を求めるか指定するのが、キーワードのマッチタイプです。たとえば、多様な検索内容に対して広告を表示したい場合はインテント マッチを、特定の検索内容だけを対象にしたい場合は完全一致を使用します。

ヒント

2 つのマッチタイプを比較した場合、より広範囲のマッチタイプでキーワードを指定した場合に一致する検索には、より狭い範囲のマッチタイプで同じキーワードを指定した場合に一致する検索はすべて含まれます。つまり、あるキーワードをフレーズ一致で指定した場合に一致する検索には、同じキーワードを完全一致で指定した場合に一致する検索はすべて含まれます。同様に、あるキーワードをインテント マッチで指定した場合に一致する検索には、同じキーワードをフレーズ一致または完全一致、および関連キーワードで指定した場合に一致する検索がすべて含まれます。したがって、インテント マッチ 1 つを使用すれば、同じキーワードを繰り返し指定しなくても、複数のマッチタイプを使用した場合と同じメリットを得ることができます。

キーワードのマッチタイプ

This diagram explains the different keyword match types, including broad match, phrase match, and exact match keywords.

インテント マッチ(推奨)

指定したキーワードに関連する内容の検索が広告の表示対象となります。これには、キーワードの語句そのものは入っていない検索も含まれます。これにより、より多くのユーザーにウェブサイトをアピールできるほか、多様なキーワードを網羅するのにかかる時間を節約し、成果を上げているキーワードに重点的に投資できます。インテント マッチは、一致対象範囲が最も広いため、すべてのキーワードにデフォルトで割り当てられるマッチタイプです。つまり、インテント マッチを使用すると他のマッチタイプ(完全一致やフレーズ一致など)を指定する必要がなくなります。

インテント マッチを表す特殊な記法はなく、単純にキーワードを入力すればインテント マッチになります。以下はインテント マッチの仕組みを示した例です。

This diagram explains that a broad match keyword may allow your ads to show on searches that relate to your keyword.

このマッチタイプでは、的確な広告を表示するため、以下の情報も考慮される場合があります。

  • ユーザーの最近の検索アクティビティ
  • ランディング ページのコンテンツ
  • 広告グループ内の他のキーワード(キーワードの意図を詳しく把握するため)
注: スマート自動入札とインテント マッチは併用することが不可欠です。なぜなら検索語句は千差万別で、それぞれの入札単価にはオークション時の固有のコンテキスト シグナルを反映する必要があるからです。スマート自動入札はこうしたシグナルを使って、インテント マッチでリーチ可能な関連検索のすべてについて、広告主様にふさわしいオークションに限って、適切なユーザーに対して妥当な入札単価で入札するようにしています。インテント マッチでスマート自動入札キャンペーンを促進する方法の詳細

ヒント

  • 「赤 車」や「車 赤」などの非常によく似たキーワードを追加しても、両方の検索に一致するキーワードは 1 つだけです(費用や掲載結果に影響はありません)。たとえば、インテント マッチキーワード「赤 車」と「車 赤」が重複として認識され、広告ランクの高い方のキーワードが使用されます。すべての類似したキーワードが同じ検索で広告配信の対象となりますが、広告オークションで行われる入札は広告主様 1 名につき 1 件のみです。Google 広告アカウントの類似キーワードの詳細
  • 検索の自動化機能に関するテクニカル ガイド(英語)で、Google が使用するシグナル、検索語句とキーワードを一致させる仕組み、自動化によってキーワードのマッチタイプの効果を高める方法、パフォーマンスを向上させる方法についてご確認ください。
フレーズ一致

キーワードと同じ意味の内容を含む検索が広告の表示対象になります。文言に差があっても、同じ意味に解釈できる場合は一致と見なされます。また、キーワードよりも具体的な情報を追加した検索も一致します。フレーズ一致を使用すると、広告表示対象となる検索の数は完全一致の場合よりも多く、インテント マッチの場合よりも少なくなりますが、宣伝する商品やサービスに関する検索結果のみに広告を表示することができます。

フレーズ一致は、キーワードを二重引用符で囲むことによって表します(例: "テニス シューズ")。以下はフレーズ一致の仕組みを示した例です。

この図は、フレーズ一致キーワードを指定すると、キーワードと同じ意味内容を含む検索語句が広告の表示対象となることを示しています。

完全一致

キーワードとまったく同じ意味または意図の検索が、広告の表示対象となります。3 つのキーワード マッチタイプの中で、完全一致は広告の表示対象を最も絞り込むことができるものですが、広告表示対象となる検索の数はフレーズ一致とインテント マッチよりも少なくなります。

完全一致のキーワードには、角かっこを使います(例: [赤いシューズ])。以下は完全一致の仕組みを示した例です。

この図は、完全一致キーワードを指定すると、キーワードとまったく同じ意味の検索語句が広告の表示対象となることを示しています。

ヒント

どのマッチタイプも、スマート自動入札を使用することで、パフォーマンス目標に合わせた自動最適化が可能です。スマート自動入札と最も相性が良いのはインテント マッチです。幅広い検索が広告表示対象となるため、最も効果的な検索語句を特定できるためです。スマート自動入札の詳細

除外キーワード

除外キーワードを指定すると、その語句を含む検索を広告の表示対象から外すことができます。たとえば、野球帽を販売していない帽子店の場合は、野球帽に関連する語句を除外キーワードとして追加するとよいでしょう。

注: 除外キーワードのマッチタイプの動作は、通常のキーワードの場合と異なります。除外キーワードのマッチタイプの詳細

検索キャンペーンとキーワードにおける P-MAX の仕組み

P-MAX は目標ベースの新しいキャンペーン タイプです。キーワード ベースの検索キャンペーンを補完するもので、YouTube、ディスプレイ、検索、Discover、Gmail、マップなど Google のあらゆるチャネルでコンバージョンに至るユーザーを増やすのに役立ちます。インテント マッチを使用した検索キャンペーンと合わせて利用することでパフォーマンスの向上が期待できます。

P-MAX は既存の検索キャンペーンを補完するもので、キーワード ターゲティングを優先します。ユーザーの検索語句が、アカウントで指定したマッチタイプの検索キーワードと同一の場合は、P-MAX よりも検索キャンペーンが優先されます。ユーザーの検索語句が検索キーワードと同一でない場合(スペル修正された検索語句を含む)、広告ランクの最も高いキャンペーンまたは広告が、クリエイティブの関連性および掲載結果を考慮して選択されます。P-MAX キャンペーンについて

指定したキーワードが対象外であることが要因で、検索キャンペーンではなく P-MAX で、既存のキーワードによって広告が表示されることがあります。検索キーワードが広告表示につながらない理由としては、次のようなものがあります。

  • キャンペーンや広告グループの一部のターゲティング条件が満たされていない。
  • 広告グループのすべてのクリエイティブまたはランディング ページが不承認となった。
  • 検索ボリュームが少ない。
  • キャンペーンが予算により制限されている。

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