Google 広告では、さまざまな動画広告フォーマットを使って魅力的な動画キャンペーンを作成し、YouTube と動画パートナー サイトで多角的にユーザーにアプローチできます。利用可能な動画広告フォーマットは次のとおりです。
スキップ可能なインストリーム | インフィード | スキップ不可のインストリーム | バンパー | YouTube ショート | アウトストリームと付随するコンテンツ | |
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セールス ポイント | ユーザーはスキップできますが、注意は喚起される | 情報収集や検索の段階で関心の高いユーザーに広告を表示できる | ユーザーが広告をスキップできないため、メッセージ全体を視聴してもらえる | スキップできない短いメッセージであるため、認知度を高めたり、他の広告を強化したりできる | モバイル向けに最適化されたエクスペリエンスで、関心の高いユーザーに広告を表示できる | Google 以外のお気に入りのサイトをブラウジングしているユーザーに認知してもらえる |
配信先 | YouTube 動画、GVP インストリーム*、GVP アプリ* | YouTube ホームフィード、YouTube 検索 | YouTube 動画、GVP インストリーム*、GVP アプリ* | YouTube 動画、GVP インストリーム*、GVP アプリ* | YouTube ショート | GVP* |
動画の長さの上限 | 長さの上限なし(3 分未満を推奨) | 長さの上限なし | 15 秒 | 6 秒 | 60 秒未満を推奨 | 長さの上限なし |
Google 広告で視聴回数がレポートされるか? | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ |
公開動画の視聴回数をカウントできるか? | ○(10 秒未満の動画を除く) | ○ | × | × | ○ | ○ |
視聴者に対してリマーケティングが可能か? | ○ | ○ | × | × | × | ○ |
対応している動画キャンペーン タイプ |
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*Google 動画パートナー(GVP)を有効にしている場合
広告用の動画コンテンツは YouTube 上でホストされている必要がありますが、動画広告自体は YouTube だけでなく、Google 動画パートナー上のウェブサイトやアプリにも表示されます(広告フォーマットとキャンペーン設定によります)。
この記事では、動画広告のメリットと、各動画広告フォーマットの違いについて解説します。各フォーマットの詳細は以下でご確認いただけます。詳しくは、Google 広告掲載のポリシーと要件に関する記事をご覧ください。Google 広告で動画を作成する方法については、アセット ライブラリを使用して動画を作成するをご覧ください。動画にボイスオーバーを追加する方法については、動画キャンペーンにボイスオーバーを追加する方法に関する記事をご覧ください。
スキップ可能なインストリーム広告
この広告フォーマットを使用すべき場面
スキップ可能なインストリーム広告は、YouTube および Google 動画パートナー上のウェブサイトやアプリで配信される動画の再生前後または再生中に動画コンテンツを表示するときに使用します。
この広告フォーマットの仕組み
スキップ可能なインストリーム広告は、他の動画の前後、または途中に再生されるか、ユーザーがモバイルアプリを続行する前に再生される全画面インタースティシャル広告です。再生開始から 5 秒が経過すると、ユーザーは広告をスキップできるようになります。
広告フォーマットの表示場所
スキップ可能なインストリーム広告は、YouTube 動画再生ページまたは Google 動画パートナー上のウェブサイトやアプリに表示されます。
料金
広告視聴単価制では、ユーザーが動画を 30 秒間(30 秒未満の広告の場合は最後まで)視聴したか、30 秒経つ前に動画を操作した場合に料金が発生します。
目標インプレッション単価、目標コンバージョン単価、「コンバージョン数の最大化」入札戦略では、インプレッション数に基づいて料金が発生します。
この広告フォーマットを使用する際に選択するキャンペーン目標
- 販売促進
- 見込み顧客の獲得
- ウェブサイトのトラフィック
- ブランド認知度と比較検討
注: この広告フォーマットは、Google 広告で [目標を設定せずにキャンペーンを作成する] を選択した場合にも使用できます。
スキップ不可のインストリーム広告
この広告フォーマットを使用すべき場面
スキップ不可のインストリーム広告は、YouTube および Google 動画パートナー上のウェブサイトやアプリで配信されている動画の再生前後もしくは再生中に動画コンテンツを表示するとき、または視聴者に動画を最後まで表示してメッセージ全体を伝えるときに使用します。
この広告フォーマットの仕組み
スキップ不可のインストリーム広告は、他の動画の再生前、再生中、または再生後に再生される 30 秒以下の動画広告です。この広告をスキップすることはできません。
注: スキップ不可のインストリーム広告の一部は、条件を満たすと YouTube TV にも表示される場合があります。詳しくは、YouTube TV 広告についてをご覧ください。
広告フォーマットの表示場所
スキップ不可のインストリーム広告は、YouTube 動画と、Google 動画パートナー上のウェブサイトやアプリに表示されます。
料金
スキップ不可のインストリーム広告では目標インプレッション単価制が採用されており、広告の表示回数に基づいて課金されます。
この広告フォーマットを使用する際に選択するキャンペーン目標
- ブランド認知度と比較検討
注: この広告フォーマットは、Google 広告で [目標を設定せずにキャンペーンを作成する] を選択した場合にも使用できます。
縦向きに適した動画広告
クリエイティブ アセットに縦向き動画を追加して、アプリ キャンペーン、P-MAX キャンペーン、動画キャンペーンを最適化することをおすすめします。モバイル フレンドリーな縦向き動画のフルスクリーン エクスペリエンスは、モバイル視聴者のキャンペーン エンゲージメントを高めるのに役立ちます。
YouTube の場合、縦向き動画はすべての動画対応キャンペーンでサポートされており、YouTube 検索と YouTube ショートのインフィード、インストリームのプレースメントが可能です。場合によっては、動画アクション キャンペーンに縦向き動画アセットを追加すると、YouTube ショートの横向き動画のみを使用した場合と比べて、コンバージョン数が 10~20% 増加する可能性があります。
YouTube 以外の Google 動画パートナーでも広告が掲載されます。Google 動画パートナーの広告枠のほとんどは、縦向き動画とスクエア動画のアセットをさらに活用するために、ゲームや動画アプリなど、縦向きを重視しています。
縦向き動画アセットの作成について詳しくは、Google 広告の動画作成ツールに関する動画をご覧ください。
インフィード動画広告
この広告フォーマットを使用すべき場面
インフィード動画広告は、ユーザーが動画コンテンツを見つける場所(YouTube の関連動画の横、YouTube 検索結果、YouTube モバイルのトップページなど)で動画をアピールするために使用します。
この広告フォーマットの仕組み
インフィード動画広告は、動画のサムネイル画像とテキストで構成されます。この広告のサイズと見え方は表示先によって変わりますが、インフィード動画広告はユーザーがクリックすることで動画が再生される仕組みです。広告がクリックされると、YouTube の動画再生ページかチャンネル ホームページで動画が再生されます。
広告フォーマットの表示場所
インフィード動画広告は次の場所に表示されます。
- YouTube 検索結果
- YouTube の関連動画の横
- YouTube モバイルのトップページ
料金
料金が発生するのは、ユーザーがクリックして広告を視聴した場合、または自動再生で 10 秒以上視聴した場合のみです。
この広告フォーマットを使用する際に選択するキャンペーン目標
- ブランド認知度と比較検討
注: この広告フォーマットは、Google 広告で [目標を設定せずにキャンペーンを作成する] を選択した場合にも使用できます。
バンパー広告
この広告フォーマットを使用すべき場面
バンパー広告は、短くて覚えやすいメッセージで幅広い視聴者にリーチするときに使用します。
この広告フォーマットの仕組み
動画の再生前、再生中、または再生後に 6 秒以内で再生されます。この広告をスキップすることはできません。
注: 一部のバンパー広告は、条件を満たすと YouTube TV にも表示される場合があります。詳しくは、YouTube TV 広告についてをご覧ください。
広告フォーマットの表示場所
バンパー広告は、YouTube 動画と、Google 動画パートナー上のウェブサイトやアプリに表示されます。
料金
バンパー広告では目標インプレッション単価制が採用されており、広告の表示回数に基づいて課金されます。
この広告フォーマットを使用する際に選択するキャンペーン目標
- ブランド認知度と比較検討
注: この広告フォーマットは、Google 広告で [目標を設定せずにキャンペーンを作成する] を選択した場合にも使用できます。
マストヘッド広告
この広告フォーマットを使用すべき場面
この形式は、新しい商品やサービスの認知度を高めたい場合や、短期間で大規模なオーディエンスにリーチしたい場合(販売イベントなど)に使用します。
マストヘッド広告は、Google の営業担当者を通じて予約ベースでのみ利用できます。
この広告フォーマットの仕組み
パソコン
- マストヘッド広告の注目動画は、YouTube ホームフィードの上部で最大 30 秒間音声なしで自動再生されます。マストヘッド広告はワイドスクリーンまたは 16:9 のアスペクト比の形式で表示できます。右側には情報パネルがあり、チャンネルのアセットが自動的に使用されます。オプションで、このパネルに最大 2 つのコンパニオン動画を含めることができます。ミュートアイコンをクリックすると、動画の音声を有効にできます。
- 自動再生が終わると、メインの動画はサムネイル表示になります。動画またはサムネイルをクリックすると、その動画の YouTube 再生ページに移動します。
モバイル
- マストヘッド広告の注目動画は、YouTube アプリまたは m.youtube.com のホームフィードの上部で音声なしで自動再生されます。動画の時間に制約はありません。
- モバイル ビデオ マストヘッド広告には、動画のサムネイル、カスタマイズ可能な広告見出しのテキストや説明文テキストのほか、カスタム外部リンク(Call to Action / CTA)のテキストが表示されます。また、チャンネル名とチャンネル アイコンは広告主様のチャンネルから自動的に取得され、モバイル ビデオ マストヘッド広告をクリックすると、YouTube 動画再生ページに遷移します。
テレビ画面
- マストヘッド広告の注目動画は、テレビ向け YouTube アプリのホームフィードの上部で音声なしで自動再生されます(サポートされている場合)。動画の時間に制約はありません。マストヘッド広告はワイドスクリーンまたは 16:9 のアスペクト比で表示できます。テレビのリモコンを使用して、マストヘッド広告を操作できます。自動再生が終わると、メインの動画はサムネイル表示になります。動画やサムネイルをクリックすると、動画再生ページに移動し、全画面で見ることができます。
- テレビ画面のマストヘッド広告に行動を促すフレーズを追加することはできません。
料金
マストヘッド広告は予約ベースでのみ利用できるため、インプレッション単価(CPM)制で課金されます。レートの見積もりとキャンペーンのインプレッション目標については、Google の広告チームにご相談ください。
YouTube ショートの広告
この広告フォーマットを使用すべき場面
YouTube ショート フィードのショート動画の間に宣伝したい動画コンテンツがある場合に、このフォーマットを使用して、モバイル向けに最適化されたエクスペリエンスでエンゲージメントの高い視聴者の幅広いオーディエンスにリーチします。
この広告フォーマットの仕組み
YouTube ショート広告は、オーガニックのショート動画と同様のエクスペリエンスを提供します。
- 広告はレンダリングされ、オーガニックなショート動画の合間にランダムに表示されます。
- ユーザーは、上または下にスワイプして広告をすぐにスキップできます。
- 広告動画は保持され、ユーザーがスクロールして戻ると再び表示されます。
- 行動を促すフレーズ ボタンをクリックすると、指定されたランディング ページに移動します
広告フォーマットの表示場所
YouTube ショート広告は、タブレット、モバイルアプリ、ストリーミング デバイス、ゲーム機、テレビなどのコネクテッド デバイスに配信されます。
料金
YouTube ショート広告では、インプレッション、視聴、エンゲージメントに対して料金が発生します。
視聴回数は、次のようにカウントされます。
- 10 秒間の自動再生後
- クリック後(クリエイティブがループする場合、課金は 1 回のみ、視聴回数は 1 回としてカウントされます)
- 広告の最小長さが 6 秒の場合: 10 秒未満の広告を 100% 視聴した後
YouTube ショート広告のクリックとは、行動を促すフレーズ(CTA)のクリックを意味します。広告の一時停止はクリックとしてカウントされません。
ショート動画のインプレッションは再生が開始されたとき、視認範囲のインプレッションは 2 秒間表示されたときと定義されます。目標インプレッション単価(CPM)入札を設定している場合は、インプレッション単位で課金されます。
YouTube ショートのエンゲージメントは、ユーザーが広告を 5 秒間視聴するか、CTA をクリックしたときに発生します。
アウトストリーム広告と付随するコンテンツ
この広告フォーマットを使用すべき場面
モバイルでの動画広告のリーチを拡大して、より多くのユーザーにリーチしたい場合は、アウトストリーム広告と付随するコンテンツを使用します。
この広告フォーマットの仕組み
アウトストリーム広告では、音声なしで再生が開始され、ユーザーがタップするとミュートが解除されます。アウトストリーム広告は、リーズナブルな費用で動画のリーチを拡大することを目的としています。
広告フォーマットの表示場所
アウトストリーム広告はモバイル専用広告で、Google 動画パートナー上のさまざまなプレースメントに表示されます。モバイルウェブでは、アウトストリーム広告はバナーに表示されます。モバイルアプリでは、アウトストリーム広告はバナー、インタースティシャル、インフィード、ネイティブ形式で表示され、縦向きモードと全画面表示モードの両方に対応しています。
付随コンテンツは、ウェブサイト、モバイルウェブ、アプリに表示されます。
アウトストリーム広告は、さまざまなモバイル プレースメントに配信できます。モバイルウェブ プレースメントの場合、アウトストリーム広告はバナーに表示されます。モバイルアプリでは、アウトストリーム広告はバナー、インタースティシャル、インフィード、ネイティブ形式で表示され、縦向きモードと全画面表示モードの両方に対応しています。
料金
アウトストリーム広告は視認範囲のインプレッション単価(vCPM)に基づいて請求が行われるため、動画が 2 秒以上再生された場合にのみ料金が発生します。