AI データの活用(AI 活用の基本 2.0)は、現代マーケティングの基盤を支える柱の一つであり、ファーストパーティ データを用いた信頼性の高い意思決定エンジンの構築が軸となります。CRM からサイトやアプリでの接点に至るまで、あらゆるデータソースを接続することによって、顧客の全体像を明確にし、AI を活用した効果的なマーケティングを実現すると、結果として投資収益率(ROI)が大幅に向上します。
だからこそ、データ マネージャーとその API を使って、あらゆるデータソースの接続とシグナルの最大活用を容易にし、Google のすべての広告プラットフォームで活用しやすくしましょう。データ マネージャーは、プライバシー強化技術を基盤に構築されたワンストップ ショップです。
データ測定と費用対効果の改善に向けた、有効な対策を次に示します。
1. データソースを接続する
お手持ちのすべてのデータを広告プラットフォームに接続することが、最初のステップです。それにより、測定の精度と安定性に不可欠な、重要なシグナルを効果的に収集できます。まずは、次の接続を確実に行ってください。 サイトワイドの万全なタグ設定: Google タグか Google タグ マネージャーを実装し、特に重要なデータ(サイト全域で発生する接点など)を収集します。そして、広告主様向け Google タグ ゲートウェイにアップグレードして、自社所有のウェブサイト インフラ上で運用します。 Google アナリティクスと Google 広告のアカウント: この 2 つのアカウントをリンクして、Google アナリティクスで設定されたコンバージョンとオーディエンスを入札対象にします。その際には、Firebase 向け Google アナリティクス SDK を使って、アプリ コンバージョン重視で最適化します。 その他のオフライン ソース: 顧客の全体像をより明確にするために、CRM やその他のオフライン ソースをデータ マネージャーに接続します。オフライン ソースの接続は、Data Manager API を使って、オンライン広告からオフライン販売までのカスタマー ジャーニーのデータを統合することでも可能です。 |
2. シグナルを最大限に活用する強固なデータ基盤を構築したら、顧客、顧客による購入、顧客と広告との接点に関するシグナルを使ってデータ基盤を補強することで、Google AI を強化してキャンペーンの成果を高めます。利用できるシグナルは、接続されているデータソースに応じて決まります。 顧客に関するシグナルを含める: これは、顧客(ユーザー)を表す情報を含めることを指します。たとえば、ユーザーが提供したメールアドレス、測定精度の向上に向けた拡張コンバージョンの設定、同意モードを使った同意シグナルの提供などが該当します。 購入とトランザクションに関するシグナルを追加する: コンバージョンに値を設定して広告費用対効果(ROAS)と利益を測定し、それらを重視してキャンペーンを最適化します。 |
3. Google AI を活用する
データソースと豊富なシグナルを結び付けることで、Google AI をパフォーマンス エンジンとしてフル活用できるようになります。万全のデータが予測分析の原動力となり、Google のチャネル全域で入札機能とオーディエンス機能が強化されます。 AI による入札を活用する: トランザクションに関するシグナルを追加したら、Google のスマート自動入札戦略(コンバージョン値の最大化や目標広告費用対効果などの入札戦略)を使用します。 顧客の獲得と維持を重視して最適化する: ファーストパーティ データのオーディエンスに基づく具体的なキャンペーン目標を設定し、新規顧客の獲得か、既存顧客の再エンゲージメント・維持のいずれかを優先します。 P-MAX キャンペーンを活用する: 1 種類のキャンペーンで Google の各種チャネルと AI を最大限に活用し、パフォーマンスを最大化します。 顧客に関するシグナルを利用する: ファーストパーティ データを使って、既存顧客に似た新規顧客の開拓に向けた類似セグメントを作成し、最適化されたターゲティングを強化して、コンバージョンに至る可能性の高い新規ユーザーにリーチを広げます。顧客に関するシグナルを活用すると、カスタマー マッチでユーザーにリーチして再アプローチすることもできます。 |
4. 費用対効果を実証する
Google のオープンソースのマーケティング ミックスモデルであるメリディアンと、Google アナリティクスの予算ツール(全世界で近日リリース予定)を使って、予算を最大限に活用します。 |
