デマンド ジェネレーション キャンペーンで価値に基づく入札戦略を使用する

価値に基づく入札(VBB)を使用すると、デマンド ジェネレーション キャンペーンで得られるコンバージョンの合計値を最大化できます。

価値に基づく入札では、次の 2 つの入札戦略が使用されます。

  • コンバージョン値の最大化入札戦略では、指定した予算内でキャンペーンの合計コンバージョン値を最大化できます。アカウントでコンバージョン トラッキングを設定するときに、最大化したい値(収益や利益率など)を指定したり、特定のコンバージョン タイプに重みを割り当てたりできます。
  • 目標広告費用対効果(tROAS)入札戦略では、キャンペーンの目標広告費用対効果を設定することで、効率性を高め、価値に基づく入札をさらに有効に活用することができます。キャンペーンでは、指定した計測期間内に目標とする効果が得られる可能性の高いユーザーの獲得が目指されます。

メリット

  • 複数のコンバージョン アクションをターゲットに設定する場合や、ターゲットとするコンバージョン アクションの値が変動する場合でも、最終的な目標を達成できるように入札単価が最適化されます。たとえば、ページビューと購入の両方を促進したい場合や、地域、オーディエンス、デバイスなどに基づいて購入の価値が変化する場合などです。
  • 商品フィードの価格やショッピング カートのサイズが大幅に異なる場合、入札単価は特定のコンバージョンによって得られる価値に基づいて調整されます。

価値に基づく入札戦略を使用するとよいケース

価値に基づく入札戦略が効果的なのは、さまざまなコンバージョンがビジネスにもたらす価値が異なる場合や、獲得しようとしている広告費用対効果(ROAS)の目標が具体的に決まっている場合です。

以下の表を参考に、キャンペーンに最適な入札戦略をご確認ください。

  コンバージョン値の最大化 目標広告費用対効果 コンバージョン数の最大化 目標アクション単価
目標 予算内でコンバージョン値を最大化する(推奨される入札戦略。目標入札単価を設定する場合は除く) 「目標広告費用対効果」内でコンバージョン数を最大化する 予算内でコンバージョン数を最大化する 「目標アクション単価」内でコンバージョン数を最大化する
使用が適しているケース
  • 予算の消化を優先したい。
  • 最適化対象のコンバージョンによってビジネスにもたらされる価値がそれぞれ異なる。
  • 投資収益率の目標値が具体的に決まっていない。
  • 投資収益率の目標値が具体的に決まっている。
  • 最適化対象のコンバージョンによってビジネスにもたらされる価値がそれぞれ異なる。
  • 予算の消化を優先したい。
  • 投資収益率の目標値が具体的に決まっていない。
  • 最適化対象のコンバージョンはどれも同程度の価値をビジネスにもたらす。
  • 投資収益率の目標値が具体的に決まっている。
  • 最適化対象のコンバージョンはどれも同程度の価値をビジネスにもたらす。

始める前に

  • まずは、デマンド ジェネレーション キャンペーンで「コンバージョン数の最大化」または「目標アクション単価」入札戦略を使用して、値の設定されたコンバージョンを十分に獲得する必要があります。
  • 価値に基づく入札の対象となるには、次のいずれかの条件を満たす必要があります。
    • オプション 1: 過去 35 日間に 50 件以上のコンバージョン値を獲得している(過去 7 日間に獲得した、値の設定された 10 件以上のコンバージョンを含む)。
    • オプション 2: アカウント内のデマンド ジェネレーション キャンペーン全体で、値の設定されたコンバージョンが過去 35 日間に 100 件以上ある。

値が 0 または負の値であるコンバージョンは、「値の設定されたコンバージョン」には含まれません。

: 値の設定されたコンバージョンを過去 5 日間に 50 件獲得している場合は、「目標広告費用対効果」または「コンバージョン値の最大化」に切り替えることができます。1 年前に実施されたキャンペーンでコンバージョンが 50 件あっても、そのコンバージョンは対象外となります。
  • Google 広告のコンバージョン トラッキングを使用して、コンバージョン値をトラッキングします。詳しくは、トランザクション固有のコンバージョン値のトラッキングについてご覧ください。
  • Google AI のモデルのトレーニングを安定させるために、キャンペーンの最初の 14 日間は入札単価やクリエイティブを変更しないことをおすすめします。

ベスト プラクティス

  • 価値に基づく入札戦略に切り替えた後、最初の 14 日間はキャンペーンを変更しないでください。
  • 計測期間は適切に設定し、緊急に必要でなければ、キャンペーンのテスト中は変更しないでください。
  • 入札戦略レポートを使ってパフォーマンスを評価します。
  • 目標広告費用対効果をこれまでの平均広告費用対効果よりも 20% 低く設定し、キャンペーンを開始します。
ヒント:
設定する広告費用対効果を決めるには、前月のキャンペーンの広告費用対効果(コンバージョン値 ÷ 費用)を確認し、これをベンチマークとして使用します。キャンペーンに立ち上げ期間を与え、入札方法の変更に対応できるように、必要な広告費用対効果より低い値に設定することをおすすめします。
たとえば、キャンペーンの広告費用対効果が 500%(コンバージョン値 ÷ 費用 = 5)の場合、入札戦略の変化に対応できるよう、目標広告費用対効果を 400% に設定します。

手順

  1. 「目標アクション単価」または「コンバージョン数の最大化」入札戦略を使用している既存のデマンド ジェネレーション キャンペーンを選択します。価の設定されているコンバージョンを過去 35 日間に 50 件、過去 7 日間に 10 件獲得していることを確認します。
    • 既存のキャンペーンがない場合は、新しいデマンド ジェネレーション キャンペーンを作成し、まずは「目標アクション単価」または「コンバージョン数の最大化」入札戦略を使用して、価の設定されているコンバージョンを獲得します。
      : すべてのデマンド ジェネレーション キャンペーンにおいて、値の設定されたコンバージョンが過去 35 日間に 100 件以上ある場合は、この手順をスキップして、最初から価値に基づく入札戦略を使用するキャンペーンを設定できます。
  2. キャンペーンの目標として [コンバージョン値] を設定します。
  3. 「コンバージョン値の最大化」の予算を設定します。
    • 「コンバージョン値の最大化」では、目標広告費用対効果の目標値は必要ありません。最善の結果を得るには、キャンペーンで 1 日あたり 10 件のコンバージョンを獲得するのに十分な予算が必要です。過去の平均アクション単価を使用すると、正確な予算を設定できます。
      : 入札戦略として目標広告費用対効果を選択した場合は、希望する目標広告費用対効果を入力します。最初に設定する目標広告費用対効果の目標値は、指定されている計測期間内に達成された過去の広告費用対効果よりも高く設定しないでください。キャンペーンを開始するには、20% 低く設定することをおすすめします。目標値により、コンバージョン数またはキャンペーンの投資収益率が最適化されます。
  4. パフォーマンスを正しく評価します。キャンペーンを設定したら、[コンバージョン] に移動して [コンバージョン値 / 費用] のチェックボックスをオンにすることで、キャンペーンのパフォーマンスを評価できます。
: 正確なデータを取得するため、キャンペーンは少なくとも 3 週間運用することをおすすめします。キャンペーンを評価する際は、コンバージョン達成までの平均所要時間を考慮してください。たとえば、ほとんどのコンバージョンが 4 日後に発生している場合は、キャンペーンのパフォーマンスを評価する際に過去 4 日間(レポートから除外された日付)を確認しないようにします。

関連リンク

この情報は役に立ちましたか?

改善できる点がありましたらお聞かせください。
検索
検索をクリア
検索を終了
Google アプリ
メインメニュー