コンバージョン値

その他の設定を行う

コンバージョン値の設定が完了したら、次を行うことができます。

コンバージョン値を調整する

コンバージョン値は、次の方法で調整できます。

  • コンバージョン値のルール: コンバージョン値のルールを使って、価値の高いタイプのユーザー、デバイス、場所を対象にコンバージョン値に乗算係数を適用します。
  • 「新規顧客の獲得」目標: 「新規顧客の獲得」目標を使用すると、Google 広告の広告キャンペーンで新規顧客を効率的に獲得できます。

レポートでコンバージョン値を確認する

コンバージョン トラッキングを設定すると、コンバージョン値に関するデータ(コンバージョン全体におけるコンバージョン値の合計など)を確認できるようになります。コンバージョン値に関するすべてのデータを一目で確認するには、関連する表示項目を掲載結果の表に追加する必要があります。

コンバージョン値の表示項目を追加する方法については、掲載結果の表の列についてをご覧ください。

使用できる列については、コンバージョン トラッキング データについてをご確認ください。


値と入札戦略を選択する

コンバージョン値を設定する際、「コンバージョン値の最大化」または「目標広告費用対効果」自動入札戦略を使用できるようになります。自動入札戦略では、目標に応じて入札単価が自動的に設定されます。掲載結果を改善するため、これらの戦略では、デバイス、ブラウザ、地域、時間帯などのリアルタイム データを組み込んで、オークションごとに入札単価が調整されます。

「目標広告費用対効果」入札戦略では、設定された平均広告費用対効果の達成を目指しつつ、コンバージョン値の最大化を図ります。目標広告費用対効果とは、広告に投じた費用に対して獲得したいと考えるコンバージョンの平均価値(販売収益、利益率など)です。

「コンバージョン値の最大化」入札戦略では、1 日の予算内でコンバージョン値を最大にするため、広告が表示候補になるたびに最適な入札単価が自動的に算出されます。


通貨を選択する

通常、コンバージョン値は Google 広告のお支払い通貨でレポートに表示されます。ただし、お支払い通貨と異なる通貨で測定している場合は、Google アナリティクスのコンバージョンに別の通貨を割り当てることができます。割り当てられた通貨で Google アナリティクス コンバージョンがインポートされ、お支払い通貨に換算されます。

例: Google 広告のお支払いで通貨をユーロに設定したものの、Google アナリティクスでは米ドルでコンバージョンを記録しているとします。Google アナリティクスのコンバージョンの通貨を米ドルとして設定していても、Google 広告レポートではその値がユーロに換算されます。これは、Google 広告の請求先アカウントで通貨をユーロに設定しているためです。

クロスアカウント コンバージョン トラッキングで使用するコンバージョン値の通貨

クライアント センター(MCC)アカウントで管理している複数の Google 広告アカウントでクロスアカウント コンバージョン トラッキングを使用している場合、別の通貨をデフォルト値に指定したり、コンバージョン タグで通貨コードを指定したりしない限り、コンバージョン値には MCC アカウントの通貨が使用されます。ただし、コンバージョンにつながったクリックの発生元である Google 広告アカウントで別のお支払い通貨が設定されている場合、コンバージョン値は為替レートのその日の平均値に基づいてそのアカウントの通貨に換算されます。

例: MCC アカウントの既定の通貨が英国ポンドの場合を考えてみましょう。£10 相当のコンバージョン アクションを作成したとします。次に、通貨がユーロに設定されている子アカウントの広告をクリックしたユーザーが、コンバージョンを達成したとします。その時点の為替レートは £1 GBP = €1.19 EUR です。この場合、子アカウントでは €11.90 というコンバージョン値が表示されます。ただし、MCC アカウントでは元の通貨のまま £10 と表示されます。

金銭的価値を設定しないコンバージョン トラッキング

実際の金銭的価値を設定せずにコンバージョンをトラッキングしているものの、複数のコンバージョンの相対的な価値を測定したいという場合は、通貨を割り当てないことも可能です。一般的には、このような値は「重要業績評価指標(KPI)」と呼ばれます。そのコンバージョン アクションのデフォルト値で通貨を選択していない場合、タグに通貨コードが含まれていても、その通貨コードは無視されます。こうすることで、コンバージョン タグに変更を加えることなく、金銭的価値と KPI のどちらをコンバージョン値として測定するかコントロールすることができます。

例: ウェブサイトに申し込みフォームがある場合を考えてみましょう。この申し込みに金銭的価値ではなく、なんらかの数値を割り当てたいとします。この場合は、まずコンバージョン アクションを作成し、各申し込みに 2 という値を割り当ててから、[通貨を設定しない] を選択してください。レポートには、アカウントのお支払い通貨またはタグで送信される通貨コードに関係なく、「2」という値が表示されます。

MCC アカウントで設定したコンバージョン アクションの値に通貨が割り当てられていない場合、そのコンバージョンに貢献した Google 広告アカウントの通貨に関係なく、為替レートによる換算は行われません。

値の通貨が異なるコンバージョンをトラッキングする

クロスアカウント コンバージョン トラッキングを使用せず、Google アナリティクスからインポートしていないコンバージョンをトラッキングする場合は、コンバージョン値に通貨を割り当てることが重要になります。Google タグ マネージャーのコンバージョン タグでは、通貨パラメータ(固定または変数)を設定する必要があります。この設定により、正確なレポートを作成し、広告費用対効果などの指標の有意な分析が可能になります。

コンバージョン値の通貨は、コンバージョン アクションの設定で、または新しいコンバージョン アクションの作成時に割り当てることができます。コンバージョン アクションの値を設定する際に、使用する通貨をメニューから選択できます。

コンバージョン トラッキング タグでトランザクション固有のコンバージョン値を使用している場合は、google_conversion_currency 変数を使用して通貨を指定することもできます。この場合は、適切な 3 文字の ISO 4217 通貨コードを使用してください。

:
var google_conversion_currency = “EUR”;

タグの IMG 行にも同じコードを追加してください。

:
¤cy_code=EUR

コンバージョン値にアカウントのデフォルトの通貨以外の通貨を割り当てている場合、レポートでは為替レートのその日の平均値に基づいてその値がアカウントのデフォルトの通貨に換算されます。これにより、レポートの整合性が保たれ、広告費用対効果などの指標を使用して費用とコンバージョン値の有意な比較を行うことができます。

: コンバージョン タグで通貨コードを指定していない場合、または 3 文字の ISO 4217 通貨コードを使用していない場合、タグで指定した通貨は無視され、コンバージョン アクションのデフォルト値で指定した通貨が使用されます。

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