価値に基づく入札戦略（VBB）を使用すると、動画アクション キャンペーンで得られるコンバージョンの合計の価値を最大化できます。価値に基づく入札戦略には「コンバージョン値の最大化」と「目標広告費用対効果（tROAS）」の 2 つの入札戦略があります。
- コンバージョン値の最大化入札戦略に基づく動画アクション キャンペーンでは、指定した予算内でキャンペーンの合計コンバージョン値を最大化できます。アカウントでコンバージョン トラッキングを設定するときに、最大化したい値（収益や利益率など）を指定できます。
- 目標広告費用対効果（tROAS）を設定した入札戦略に基づく動画アクション キャンペーンでは、価値に基づく入札戦略を活用できます。動画アクション キャンペーンでは、指定された計測期間内にこの効果が得られる可能性の高いユーザーの獲得が目指されます。
メリット
- コンバージョンを増やすのではなく、より高い価値を得られるように入札単価が最適化されます。
- 販売コンバージョン イベントを直接最適化できます。
- 大幅に異なる価格やショッピング カートのサイズが設定されている商品フィードの場合、入札単価は特定のコンバージョンによって得られる価値に基づいて調整されます。
価値に基づく入札戦略を使用するとよいケース
価値に基づく入札戦略が効果的なのは、さまざまなコンバージョンがビジネスにもたらす価値が異なる場合や、獲得しようとしている広告費用対効果（ROAS）の目標が具体的に決まっている場合です。
以下の表を参考に、キャンペーンに最適な入札戦略をご確認ください。
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目標 |
予算内でコンバージョン数を最大化する |
「目標コンバージョン単価」内でコンバージョン数を最大化する |
予算内でコンバージョン値を最大化する |
「目標広告費用対効果」内でコンバージョン数を最大化する |
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使用が適しているケース |
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始める前に
- 動画アクション キャンペーンは、目標コンバージョン単価（tCPA）または「コンバージョン数の最大化」で開始してから、「目標広告費用対効果」または「コンバージョン値の最大化」にアップグレードする必要があります。「目標広告費用対効果」入札戦略を使用したい場合は、まず「目標コンバージョン単価」入札戦略で始めます。「コンバージョン値の最大化」を使用したい場合は、まず「コンバージョン数の最大化」でキャンペーンで始めます。
- 過去 30 日間に 30 件以上のコンバージョンを獲得している必要があります。
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例: 過去 5 日間に 30 件以上のコンバージョンを獲得している場合は、目標広告費用対効果または「コンバージョン値の最大化」に切り替えることができます。1 年前に実施されたキャンペーンでコンバージョンが 30 件あっても、そのコンバージョンは対象外となります。 |
- Google 広告のコンバージョン トラッキングを使用して、コンバージョン値をトラッキングします。詳しくは、トランザクション固有のコンバージョン値のトラッキングについてご覧ください
- Google AI のトレーニングが安定するために、キャンペーンの最初の 14 日間は入札単価やクリエイティブを変更しないことをおすすめします。
ベスト プラクティス
- 価値に基づく入札戦略に切り替えた後、最初の 14 日間はキャンペーンを変更しないでください。
- コンバージョンの種類を複数にすると広告費用対効果の評価が複雑になり、学習データの扱いが難しくなります。
- 計測期間は適切に設定し、緊急に必要でなければ、キャンペーンのテスト中は変更しないでください。
- 入札戦略レポートを使ってパフォーマンスを評価します。
- 目標広告費用対効果をこれまでの平均広告費用対効果よりも 20% 低く設定し、まずキャンペーンに勢いをもたせます。
- 動画アクション キャンペーンを設定するためのおすすめの方法に沿って設定します。
ヒント:
設定する広告費用対効果を決めるには、前月のキャンペーンの広告費用対効果（コンバージョン値 ÷ 費用）を確認し、これをベンチマークとして使用します。キャンペーンに立ち上げ期間を与え、入札方法の変更に対応できるように、必要な広告費用対効果より低い値に設定することをおすすめします。
たとえば、キャンペーンの広告費用対効果が 500%（コンバージョン値 ÷ 費用 = 5）の場合、入札戦略の変化に対応できるよう、目標広告費用対効果を 400% に設定します。
手順
- 目標コンバージョン単価またはコンバージョン数の最大化を使用する既存の動画アクション キャンペーンを選択します。過去 30 日間に 30 件のコンバージョンが収集されていることを確認します。
- 既存のキャンペーンがない場合は、目標コンバージョン単価またはコンバージョン数の最大化の入札戦略を使用する新しい動画アクション キャンペーンを作成します。
- [入札単価] ページで入札戦略を選択します。
- 入札戦略として目標広告費用対効果を選択した場合は、希望する目標広告費用対効果を入力します。
- 注: 最初の目標広告費用対効果の目標値は、設定されている計測期間内に達成された過去の広告費用対効果よりも高く設定しないでください（キャンペーンを開始するには、実際には 20% 低く設定し、まずキャンペーンに勢いをもたせます）。目標値により、コンバージョン数またはキャンペーンの ROI が最適化されます。
- コンバージョン値の最大化の予算を設定します。
- 注: コンバージョン値の最大化に目標広告費用対効果は必要ありません。最善の結果を得るには、キャンペーンで 1 日あたり 10 件のコンバージョンを獲得するのに十分な予算が必要です。過去の平均 CPA を使用すると、正確な予算を設定できます。
- パフォーマンスを正しく評価します。キャンペーンを設定したら、[コンバージョン] に移動して [コンバージョン値 / 費用] のチェックボックスをオンにすることで、キャンペーンのパフォーマンスを評価できます。
注: 正確なデータを提供するには、キャンペーンを少なくとも 3 週間運用することをおすすめします。キャンペーンを評価する際は、コンバージョン達成までの平均所要時間を考慮してください。たとえば、ほとんどのコンバージョンが 4 日後に発生している場合は、キャンペーンのパフォーマンスを評価する際に過去 4 日間（レポートから除外された日付）を確認しないようにします。
