アプリの新しいバージョンをリリースするときには、アップグレードするユーザーの数を計測し、エンゲージメントの状況を把握し、ユーザーベース全体でのリリースの安定度を確認することができます。最新リリース レポートは、アプリの普及率、エンゲージメント、および安定性に関する指標データの把握に役立ちます。
レポートにはほぼリアルタイムの最新データが表示され、わずか数分前のロールアウト状況を確認できます(レポート上部にタイムスタンプが表示されています)。ページを読み込み直せばレポートが更新され、さらに新しいデータを取得できます。
最新リリース レポートにアクセスするには、Firebase プロジェクト コンソールの左側のナビゲーションにある [アナリティクス] セクションの [最新リリース] をクリックします。
アプリのバージョン別普及率
アプリのバージョン別普及率グラフでは、選択された期間におけるアプリの各バージョンの普及率をグラフ化します。グラフ化された領域にカーソルを合わせると、表示された期間内の任意の時点におけるバージョン別の普及率の内訳(%)を確認できます。表示される期間を変更するには、メニューを使います。
リアルタイム カード
アプリのリリース後にリアルタイム カードを使うと、リリースに関するフィードバックをすぐに得ることができます。リアルタイム カードには、過去 30 分間における導入と安定性に関するデータが表示されます。
バージョン メニューでは、過去 30 分間に操作されたアプリのデータをバージョンごとにフィルタできます。
StreamView をクリックすると、アナリティクス イベントの動向に関するレポートが表示されます。詳しくは StreamView に関する記事をご覧ください。
リリース バージョン
アプリのバージョン別普及率カードの下には、リリース済みの各バージョンについての情報が表示されます。
- バージョン番号
- ロールアウトの状況を示すラベル(下の「ラベル」セクションを参照)
- リリースの日付とリリースからの日数
- 普及率カード
- アクティブ ユーザーの割合
- セッションあたりのエンゲージメント
- [クラッシュに遭遇していないユーザー] カード
- クラッシュに遭遇していないユーザーの割合(1 日のアクティブ ユーザー数に占める割合)
- クラッシュ数(1 万セッションあたり)
注: Firebase Crash Reporting のレポート API を使って Android に記録された例外は、障害としてカウントされます。障害レポートの精度を高めるには、Firebase Crashlytics に更新してください。
ラベル
各リリースには、次のラベルのいずれかが付与されます。
- 問題のないリリース: 動作が安定しており(クラッシュしたセッションの割合が 1% 未満)、普及率が 1 日あたりのアクティブ ユーザー数(DAU)* の 10% を上回っている
- 調査が必要(黄): 昨日と今日で全セッションの 1% がクラッシュしている(10,000 セッションならクラッシュ 100 件)
- 調査が必要(赤): 昨日と今日で全セッションの 10% がクラッシュしている(10,000 セッションならクラッシュ 1,000 件)
- 以前のリリース: 1 日のアクティブ ユーザー数(DAU)* に対する普及率が初めて 10% に達してから 16 日以上経過している
- 進行中のリリース: 1 日のアクティブ ユーザー数(DAU)* に対する普及率がリリース初日と比べて 2% 超上昇している
- 普及率が低い: 1 日のアクティブ ユーザー数(DAU)* に対する普及率がリリース初日から一度も 10% に達しておらず、2% を超える上昇を見せてもいない
* このレポートでは、アプリの各バージョンの 1 日のアクティブ ユーザー数(DAU)が、指定期間の各日について算出されます。パーセンテージは、アプリのすべてのバージョンのアクティブ ユーザー数に基づくものです。