DebugView でアナリティクスの設定を検証する
アナリティクスでは、モバイル デバイスのネットワーク データを抑制し、バッテリーの駆動時間を長くするため、使用状況のデータを定期的(通常は 1 時間おき)に調査しています。しかし開発中は、すぐにイベントを確認して、変更を適用できると便利です。DebugView を使用すると、アプリのイベントをリアルタイムでモニタリングできます。
ご利用方法
DebugView を使用するには、次の方法で最初にデバイスのデバッグモードを有効にする必要があります。
Android
エミュレートされた Android デバイスでアナリティクスのデバッグモードを有効にするには、次のコマンドラインを実行します。
adb shell setprop debug.firebase.analytics.app <package_name>
この動作は、次のコマンドラインを実行してデバッグモードを明示的に無効にするまで継続します。
adb shell setprop debug.firebase.analytics.app .none.
iOS
開発用のデバイスでアナリティクスのデバッグモードを有効にするには、Xcode で次のコマンドライン引数を指定します。
-FIRDebugEnabled
この動作は次のコマンドライン引数を指定して、デバッグモードを明示的に無効にするまで継続します。
-FIRDebugDisabled
レポート
開発用のデバイスでデバッグモードを有効にしたら、DebugView に移動し、アプリの使用を開始して、DebugView レポートにイベントが記録されていることを確認します。
Seconds ストリーム(中央の列)には、過去 60 秒間に記録されたイベントが表示されます。Minutes ストリーム(左側の列)には、過去 30 分間に発生した一連のイベントのアーカイブが表示されます。右側の列には、30 分間に記録された上位のイベントとともに、現在選択されている開発用デバイスの現在のユーザー プロパティも表示されます。
Seconds ストリーム
デフォルトでは、過去 60 秒間にログに記録されたイベントのリストが表示されます。イベントごとに、開発用デバイスで記録された時刻を示すタイムスタンプも表示されます。イベントをクリックすると、関連するパラメータのリストが表示されます。アプリを使用する過程でユーザー プロパティの値が変わると、ストリームにイベントが表示されます。最新のイベントが一番上に表示されます。
Minutes ストリーム
このストリームには、直近 30 分ごとに 1 つの円が表示されます。円内の数字はその分に受信したイベントの数です。円の 1 つをクリックすると、その分に記録されたイベントが Seconds ストリームに挿入されます。これにより、過去 30 分間に記録されたイベントを細分化して調査できるようになります。
上位のイベントと現在のユーザー プロパティ
上位のイベントの表には、30 分間に記録された上位のイベントが表示されます。現在のユーザー プロパティの表には、現在選択されている開発用デバイスのユーザー プロパティの最新の状態が表示されます。
デバイス選択ツール
さまざまな開発用デバイスでデバッグモードを使えるため、DebugView レポートでは対象とする特定のデバイスを選択ツールで選択できます。これにより、複数のデベロッパーが関わる場合でも、お互いに影響を与えることなく、それぞれの計測と検証に集中することができます。デバイス選択ツール([デバッグに使用するデバイス])のメニューはレポートの左上にあります。