Firebase デモ プロジェクトは、フル機能のアナリティクス、Crash Reporting、Test Lab、Notifications、Google タグ マネージャー、Remote Config を使用できる標準の Firebase プロジェクトです。このプロジェクトにはすべての Google ユーザーがアクセスできます。実際のアプリのデータを表示し、Firebase の機能を試してみることができます。
この記事の内容:デモ プロジェクトの表示
デモ プロジェクトを開くには:
- Google アカウントを使って Firebase コンソールにログインします。
Google アカウントをお持ちでない場合は、アカウントを作成することができます。 - [デモ プロジェクトを見る] をクリックします。
データの入手先
Firebase デモ プロジェクトのデータは、アプリ内購入のあるゲーム Flood It! の Android アプリと iOS アプリから入手します。Flood It! は、指定された手数以内で盤面を一色に塗りつぶすパズルゲームです。つまり、デモ プロジェクトで使用するデータは、ゲームアプリから入手できる典型的なデータとなります。具体的には次のような情報が含まれています。
- アナリティクス: アトリビューション データ、主要なイベント、コホート、目標到達プロセスに関するレポート。これには、アプリの初回起動(インストールに相当)やアプリ内購入などについてのデータが含まれます。
- Remote Config: アプリの動作や外観を制御するパラメータと、各パラメータ値を配信するユーザー セグメントを定義した条件。
- Test Lab: テスト結果。Test Lab はアプリの品質保証に役立つ自動テスト機能で、さまざまなデバイスと OS の組み合わせで動作テストを実施できます。
- Crash Reporting: アプリ内で発生したさまざまなクラッシュの詳細(コールスタックや端末情報など)。
- Notifications: 再エンゲージメントのためにユーザーに配信された通知キャンペーンのデータ。これには、各キャンペーンのメッセージの送信件数、開封件数、貢献したコンバージョンの件数などのデータが含まれます。
- Google タグ マネージャー: アナリティクスのイベントを Google タグ マネージャーを使って追跡することが可能で、アプリを更新することなくパラメータを更新できます。
デモ プロジェクトの使用方法
デモ プロジェクトではゲームアプリから入手した実際のデータが表示されるため、Firebase の機能やレポートを試してみる場合に便利です。デモ プロジェクトでは次のことが可能です。
- Flood It! アプリから入手した実際のデータを使って、アナリティクスのすべての標準レポートを表示できます。
- アナリティクスの各種レポートにさまざまなフィルタを適用して詳しく分析できます。
- 価値の高いユーザーの獲得に貢献しているキャンペーンを特定できます。
- 発生したクラッシュとエンドユーザーへの影響を把握し、原因を調査できます。
- Firebase コンソールから配信された通知について、目標到達プロセスを全体的に確認できます。
- Remote Config のパラメータを参照して、ユーザー体験をリモートからどのようにカスタマイズできるか確認できます。
- Firebase の Test Lab を使用し、物理および仮想デバイスで実施したアプリのテストの結果を確認できます。
制限事項
すべてのユーザーに Firebase デモ プロジェクトの表示専用のアクセス権が付与されますが、管理者権限は付与されません。たとえば、アナリティクスのコンポーネントでレポートのデータを表示、操作できますが(フィルタの適用など)、ユーザーリストを作成することはできません。
Firebase デモ プロジェクトでは、現時点で次の機能は使用できません。
- Auth
- Database
- Storage
- Hosting
- Dynamic Links