オーディエンスの作成、編集、アーカイブ

この機能は、Google アナリティクス 4 プロパティでも使用できます。詳細

オーディエンスを使用すると、ビジネスの目的に合わせてユーザーをセグメント化できます。イベント(session_startlevel_up など)やユーザー プロパティ((年齢、性別、言語など)に基づいてセグメント化し、イベント、パラメータ、プロパティを組み合わせることで、実質的にどのようなユーザー グループでも登録することが可能です。

オーディエンスには次のような用途があります。

Firebase がユーザーに関する新しいデータを取得すると、オーディエンス メンバーシップの評価見直しが行われ、そのユーザーが引き続きオーディエンスの条件を満たしているかどうか確認されます。最新のデータによって条件を満たさなくなったユーザーは、オーディエンスから削除されます。

プロジェクトを Google 広告にリンクする[プロジェクトの設定] > [連携])と、Google 広告の共有ライブラリにオーディエンスが表示され、キャンペーンで使用できるようになります。ここでは、既存のユーザーや以前のユーザーへのリマーケティングを設定したり、類似ユーザーリストを作成して新しいユーザーを開拓したりすることが可能です。

オーディエンスに対応する広告のユーザーリストには、当該データが使用できるようになった時点で、最長 30 日分のデータが自動で入力されます。

Cloud Messaging または Remote Config でオーディエンスを対象にする場合は、事前にリストのユーザー数が想定に見合うかどうかをチェックしてください。

なお、オーディエンスは通常、リマーケティング リストとは異なるサイズになります。これは、Google 広告アカウントがリンクされるまで、Google 広告のリマーケティング リストにトラッキング ID を送信できないためです。

この記事の内容:

管理表

管理表には、事前に定義されたオーディエンスとご自身でカスタマイズしたオーディエンスが表示されます。次のオーディエンスは事前に定義されたものです。

  • すべてのユーザー: アプリを起動したことのあるユーザー
  • 購入者: アプリ内購入または e コマースでの購入を行ったことがあるユーザー

表内のオーディエンスをクリックすると、そのリストの詳細レポートが表示されます。このレポートでは、レポートの対象期間中にアクティブだったユーザーの人数をユーザーに関する指標としています。

複製、編集、アーカイブ、ダッシュボードへの適用

右端にある 操作メニュー をクリックすると、オーディエンスの複製、編集、アーカイブを行えるほか、そのオーディエンスをダッシュボードに適用することもできます。

オーディエンスを作成する

オーディエンスは、プロジェクトごとに最大 100 個作成できます。

年齢や性別、インタレストのデータを含むオーディエンスは、Firebase ターゲティングでは使用できません。

オーディエンスを作成するには、ディメンション、指標、プロパティから収集されるイベントデータに基づいて条件を設定します。オーディエンスを作成すると、それ以降は条件を満たしているユーザーがリストに追加されていきます。

適用範囲

条件を設定する際は、その条件をどの程度の範囲で満たせばよいか(すべてのセッション、または単一のセッションや単一のイベント)を設定します。

静的な評価と動的な評価

条件設定における評価は、静的にも動的にも行うことができます。静的な評価では、その条件を一度でも満たしたことがあるユーザーが対象となります。動的な評価では、条件を満たしているユーザーが対象となり、条件を満たさなくなったユーザーは除外されます。

期間付きの指標

指標に関する条件を期間付きで指定することも可能です。ライフタイムのいずれかの時点で指標に関する条件を満たしたユーザーをリストに追加するよう指定したり、特定の日数で条件を満たしたユーザーを追加するように設定したりできます(例: 7 日間の期間内で 5 件を上回っている)。

シーケンス

シーケンスを使用すると、次の間接的ステップ(前のステップよりも後のいずれかの時点)、次の直接的ステップ(前のステップの直後)、特定の期間内のうち、どの順序で条件を満たしたユーザーをリストに追加するかを指定できます。シーケンス全体またはシーケンス内の個々のステップについて、適用範囲を指定することも可能です。

オーディエンスの作成後

オーディエンスを作成すると、それ以降は条件を満たしているユーザーがリストに追加されていきます。オーディエンスにユーザーが追加されるまでには、24~48 時間かかることがあります。

Google 広告や Firebase にエクスポートされるオーディエンスを作成すると、(拡張オーディエンスの統合が有効になっている場合)オーディエンスの条件を過去 30 日間に満たしたユーザーがすべて追加されます(30 日分以上のデータがある場合)。

オーディエンスを定義していくと、概要カードの内容も更新され、過去 30 日間に現在の条件を満たしたユーザーの数が表示されるため、オーディエンスの規模の見当を付けることができます。

作成

オーディエンスを作成するには:

  1. アナリティクスで自分のアプリに移動します。
  2. [オーディエンス] をクリックします。
  3. 次のいずれかの方法でオーディエンスを作成します。

オーディエンス作成ツールの機能

新しいオーディエンスを作成する

  1. [新しいオーディエンス] をクリックします。
  2. [カスタム オーディエンスを作成する] をクリックします。
  3. オーディエンスの名前と説明を入力します。入力した名前と説明は、管理表でオーディエンスを識別する手がかりとなります。
  4. [新しい条件を追加] をクリックして、リストに登録するユーザーの条件を、ディメンション、指標、イベントによって指定します。たとえば、「年齢」、「次のいずれか」、「18-24、25-34」のように指定することができます。
    • 条件の適用範囲を設定します。右上のメニューで次のいずれかを選択します。
      • 全セッション: 対象ユーザーのライフタイム内にすべての条件が満たされた場合に一致と見なします。
      • 同じセッション内: 単一セッション内ですべての条件が満たされた場合に一致と見なします(セッションの計算方法の詳細)。
      • 同じイベント内: 単一イベント内ですべての条件が満たされた場合に一致と見なします。
    • ディメンション
      • 条件設定によってディメンションを静的にも動的にも評価することができます。[指定なし] を選択すると、一度でも条件を満たしたことのあるユーザーがすべてリストに追加されます(静的評価)。このオプションを選択しなかった場合は動的評価となり、条件を満たすユーザーがリストに追加され、条件を満たさなくなるとリストから削除されます。
    • 指標
      • 指標に関する条件を期間付きで指定することも可能です。たとえば「7 日間の期間内で LTV の件数が 5 より大きい」のように指定します。
      • ライフタイム(全期間)の件数ではなく、一定期間内の件数を指定する場合は、[___ 日間の期間内] オプションを選択します。
    • イベント
      • 条件のスコープを [全セッション] に設定し、event_count パラメータを選択した場合、イベント数の動的ルックバックが可能です。
      • 演算子(現時点では「>」のみ使用可能)を選択して値を入力します。
      • [期間] のスイッチをオンにします。
        次のいずれかを選択します。
        任意の時点event_count が一度でも一致したことがある場合、条件は true となる)
        または
        直近の期間(指定した過去の日数の間に event_count が一致した場合、条件は true となる)。
        期間の日数を入力します。
    • 必要に応じて OR 条件や AND 条件を追加します。
  5. 別の条件を追加するには、[条件グループを追加] をクリックします。
  6. 特定の順序で発生する複数の条件を満たしたユーザーをリストに追加する場合は、[シーケンスを追加] をクリックします(シーケンス完了までの制限時間を設定することも可能です)。たとえば「ステップ 1: first_open、ステップ 2: in_app_purchase」のように指定します。
    • シーケンスの範囲を [全セッション]、[同じセッション内]、[継承](条件の範囲を継承)のいずれかに設定します。
    • [時間の制約] を [オン] にして、シーケンス全体を完了するまでの制限時間(30 分など)を設定します。
    • ステップ 1 の範囲を [継承](条件の範囲を継承)、[同じイベント内]、[全セッション] のいずれかに設定します。
    • ステップ 1 の条件を設定します。
    • 必要なだけ [ステップを追加] をクリックして、シーケンスを構成するステップを追加していきます。
      • 追加するステップの発生タイミングが元のステップよりも後であればよい(直後でなくてもよい)場合は、[次の間接的ステップ] を選択します。
      • 追加するステップの発生タイミングを元のステップの直後に限定する場合は、[次の直接的ステップ] を選択します。
      • ステップ間の経過時間に上限を設ける場合は [以内] を選択します。
      • そのステップの範囲を設定します。
  7. 特定のユーザーを除外する条件を設定するには、[除外するグループを追加] をクリックします。

    その条件を満たしている期間中に該当ユーザーをリストから除外したい場合は、[次の条件に当てはまるユーザーを一時的に除外する] を選択します。

    その条件を一度でも満たしたユーザーをリストから除外したい場合は、[次の条件に当てはまるユーザーを完全に除外する] を選択します。

    ユーザーはまず追加条件によって評価され、次に除外条件で評価されます。除外条件を満たしているユーザーは、オーディエンスに追加されません。
  8. 有効期間: ユーザーをオーディエンスに登録しておく日数を入力します(1〜540)。

    540 日を超える日数を設定できるシステム(Google アナリティクス、Firebase Cloud Messaging など)で期間をできるだけ長く設定するには、[上限に設定する] を選択します。

    ユーザーが、オーディエンスに追加されるための条件を満たす行動を取るたびに、そのユーザーの有効期間はこのオプションの最大値にリセットされます。
  9. [保存] をクリックして条件を保存し、オーディエンスを作成します。

テンプレートを使用する

オーディエンスのテンプレートとは、部分的に構成済みのオーディエンスで、アプリベースおよびウェブベースのビジネスで幅広く利用可能なオーディエンスの基本となるディメンションと指標があらかじめ指定されています。

たとえば「ユーザー属性」テンプレートには、年齢、性別、言語、インタレスト カテゴリ ID、地域といったディメンションが含まれており、関心のあるユーザー層を手軽にオーディエンスとして定義できるようになっています。このテンプレートを使用する場合は、目的のユーザー層に合致する演算子とディメンションの値を指定します。たとえば次のように指定できます。

  • 年齢が 18-24 と完全に一致
  • 性別が Female と完全に一致
  • その他

オーディエンスの定義が完成したら、名前を入力して [保存] をクリックします。

提案されたオーディエンスの中から選択する

アナリティクスには完全に構成済みのオーディエンスもあらかじめ用意されており、そのままでも適宜変更を加えても使用できます。

たとえば、「トランザクションを完了したユーザー」というオーディエンスは、次のように定義されます。

  • 次の条件に当てはまるユーザーを含める: トランザクション数 > 0

こうしたオーディエンスはそのまま使用できるほか、必要に応じて条件やシーケンスを追加したり、有効期間を変更したりできます。

デフォルトの名前を使用するか新しい名前を入力して [保存] をクリックします。

オーディエンスを編集する

オーディエンスの作成後は、名前と説明のみを編集できます。

オーディエンスを編集するには:

  1. アナリティクスで、Google アナリティクス 4 プロパティのレポートに移動します。
  2. [オーディエンス] をクリックします。
  3. オーディエンスの行で、その他 > [編集] をクリックします。
  4. 名前または説明を編集します。
  5. [保存] をクリックします。

オーディエンスをアーカイブする

オーディエンスが上限の 100 件に達している状態で、さらにオーディエンスを作成する必要がある場合は、関連性がなくなったオーディエンスをアーカイブすると、48 時間後に新しいオーディエンスを作成できるようになります。

オーディエンスをアーカイブするには:

  1. アナリティクスで、Google アナリティクス 4 プロパティのレポートに移動します。
  2. [オーディエンス] をクリックします。
  3. そのオーディエンスの行で、その他 > [アーカイブ] をクリックします。

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