2 つのデータ範囲をもとにポアソンのカイ二乗検定に関連する確率を返します。検証対象のカテゴリデータが予想される分布から引き出される確率を判定します。
使用例
CHITEST(A1:A5, B1:B5)
CHITEST(A1:D3, A5:D7)
構文
CHITEST(実測値範囲, 期待値範囲)
-
実測値範囲
- データの各カテゴリに対するカウント数です。 -
期待値範囲
- 帰無仮説における各カテゴリの期待されるカウント数です。
メモ
-
実測値範囲
と期待値範囲
には、同じ行数と列数の範囲を指定する必要があります。 -
いずれかの範囲内のセルに数値以外の値が入力されている場合、そのセルともう一方の範囲の対応するセルは計算上無視されます。
関連項目
CHIDIST
: カイ二乗分布の右側確率を計算します。仮説検定でよく使用されます。
CHIINV
: カイ二乗分布の右側確率から逆関数を計算します。
CHISQ.DIST
: カイ二乗分布の左側確率を計算します。仮説検定でよく使用されます。
CHISQ.DIST.RT
: カイ二乗分布の右側確率を計算します。仮説検定でよく使用されます。
FTEST
: 分散が等しいかどうかの F 検定に関連する確率を返します。2 つの標本が同じ分散を含む母集団から取り出されたものかどうかを判定します。
TTEST
: t 検定に関連する確率を返します。2 つの標本が平均値の等しい 2 つの母集団から取り出されたものかどうかを決定します。
サンプル
6 面体サイコロの公平性を検証するとします。60 回サイコロを転がしたときの各面が出る回数を数え、各面が 10 回ずつ出るという期待分布と数えた回数を比較します。その結果、サイコロが公平である確率は 5.1% だけであることがわかります。
A | B | |
---|---|---|
1 | 実測値 | 期待値 |
2 | 11 | 10 |
3 | 15 | 10 |
4 | 8 | 10 |
5 | 10 | 10 |
6 | 2 | 10 |
7 | 14 | 10 |
8 | 結果 | 数式 |
9 | 0.05137998348 | =CHITEST(A1:A6, B1:B6) |