配列とは、値を含む行と列からなるテーブルのことです。セルの値を特定の順序でグループ化する場合は、スプレッドシートで配列を使用します。
関数の中には配列を返すものがあります。たとえば、IMPORTRANGE
関数は、別のスプレッドシートから指定された範囲を読み込んで値の配列を返します。IMPORTRANGE
関数を使用して数式を記述すると、配列結果が右や下のセルに展開して表示されます。
入力パラメータとして A1:B6 などの範囲を指定する関数では、代わりに配列を指定することもできます。たとえば、SPARKLINE
関数では、最初のパラメータとして範囲を使用して、グラフ作成対象の値を指定します。SPARKLINE
関数の入力データとして IMPORTRANGE
関数の配列結果を使用できます。
=SPARKLINE(IMPORTRANGE(...))
配列を作成する
スプレッドシートの数式内に { } の括弧を使用して独自の配列を作成することもできます。この括弧で値をグループ化し、次の句読点を使用して値の表示順序を指定します。
- カンマ: 1 行のデータを配列内に記述するために列を分割します。たとえば、
={1, 2}
と記述すると、数値 1 が最初のセルに、数値 2 が右隣のセル(新しい列)に配置されます。 - セミコロン: 1 列のデータを配列内に記述するために行を分割します。たとえば、
={1; 2}
と記述すると、数値 1 が最初のセルに、数値 2 が下のセル(新しい行)に配置されます。
注: カンマを小数点として使用する国の場合(例: €1,00)、配列を作成する際はカンマをバックスラッシュ(\)に置き換えます。
同じ句読点を使用して、複数の範囲を単一の連続する範囲に結合できます。たとえば、A1〜A10 の値を D1〜D10 の値と統合するには、={A1:A10; D1:D10}
の数式を使って連続した列に範囲を作成します。
既存の数式に配列を追加する
括弧を使用して既存の数式と一緒に配列を使用すると、数式の戻り値を行または列に整理できます。
たとえば、={SUM(A1:A10), SUM(B1:B10)}
からは 2 つの値が生成され、最初のセルに A1~A10 の合計が、その右隣のセルに B1~B10 の合計が配置されます。