指定したスプレッドシートからセルの範囲を読み込みます。
使用例
IMPORTRANGE("
https://docs.google.com/spreadsheets/d/abcd123abcd123
", "シート1!A1:C10")
IMPORTRANGE(A2,"B2")
構文
IMPORTRANGE(スプレッドシートの URL, 範囲の文字列)
-
スプレッドシートの URL
- データの読み込み元となるスプレッドシートの URL を指定します。スプレッドシートの URL
の値は二重引用符で囲むか、スプレッドシートの URL を含むセルへの参照にする必要があります。
-
範囲の文字列
- 読み込む範囲を指定する文字列で、"[シート名!]範囲"
の形式で指定します(例:"シート1!A2:B6"
、"A2:B6"
)。-
範囲の文字列
のシート名
の要素は省略可能です。デフォルトでは、IMPORTRANGE
関数は最初のシートの指定範囲から読み込みます。 -
範囲の文字列
の値は二重引用符で囲むか、適切なテキストを含むセルへの参照にする必要があります。
-
技術的な詳細とおすすめの方法
ソース ドキュメントが更新されると、開いているすべての読み込み先ドキュメントが IMPORTRANGE
によって更新され、読み込み中を示す緑色のバーが表示されます。IMPORTRANGE
は、読み込み元の範囲内に計算が含まれていない場合でも、ソース ドキュメントで計算が完了するのを待ってから、読み込み先のドキュメントに結果を返します。
おすすめの方法
- それぞれの読み込み先シートにソースシートから読み込む必要があるため、読み込み先シートの数を制限します。
- 更新頻度の高いシート(フォームの回答のドキュメントなど)から読み込む場合は再構成します。
IMPORTRANGE
に埋め込まれた揮発性計算の数を制限することはできません。
IMPORTRANGE
の更新は伝播される場合があります。シート B に IMPORTRANGE
(シート A) が含まれ、シート C に IMPORTRANGE
(シート B) が含まれている場合、シート A が更新されるとシート B とシート C が更新されます。
おすすめの方法
IMPORTRANGE
のチェーンを制限します。IMPORTRANGE
のサイクルを避けます。- ソースシートが変更されてから読み込み先のシートにその変更が反映されるまでには、タイムラグがあります。このため、一連の複数のドキュメントに対して
IMPORTRANGE
を何層にも適用すると、ソースシートが更新されてから読み込み先シートのチェーンの最後に結果が表示されるまでに、長い時間がかかることがあります。
過去 5 分以内にドキュメントが初めて誰かによって開かれた状態になると IMPORTRANGE
が更新されます。一連の更新と同様に、この処理では IMPORTRANGE
により、読み込み元の各ドキュメントとそれに関連するすべての読み込みを「復帰」させる必要があります。
おすすめの方法
- 更新されてドキュメントが有効になるまでには時間がかかることがあります。
IMPORTRANGE
のチェーンを制限することをご検討ください。
権限とアクセス権
IMPORTRANGE
関数を使用して他のスプレッドシートからデータを読み込む場合は、読み込み先のスプレッドシートに明示的に権限を許可する必要があります。ソースシートから読み込み先のスプレッドシートに最初にデータを読み込むときに、権限を許可するよう求められます。アクセスを許可すると、読み込み先のスプレッドシートの編集権限があるすべてのユーザーが IMPORTRANGE
を使用してソースシートのどの部分からでもデータを読み込めるようになります。このアクセス権は、アクセス権を許可したユーザーがソースから削除されるまで有効です。読み込み先のシートに許可されるアクセス権は、ソースシートの共有制限(600 ユーザー)にカウントされます。パフォーマンス
IMPORTRANGE
は、IMPORTXML
や GOOGLEFINANCE
と同様、外部データ関数です。つまり、機能するにはインターネット接続が必要です。スプレッドシートでは全範囲をパソコンにダウンロードする必要があり、ネットワークが低速だと影響が生じることがあります。読み込むデータの上限はリクエストごとに 10 MB となっています。IMPORTRANGE
を使用するとパフォーマンスが低下する場合は、読み込み範囲のサイズを制限することをご検討ください。あるいは、集計計算をソース ドキュメントに入力することで、ローカルのスプレッドシートに読み込む必要があるデータを減らし、より多くの計算をリモートで行えるようにしてください。
ヒント: 他のツールも使用できます。Apps Script は他のドキュメントからデータを読み取ることができ、編集時に事前定義されたスケジュールに沿ってトリガーできます。コネクテッド シートには更新スケジュールが設定されており、大規模なデータセットの読み込みとインポートにも適しています。
ご不明な点がございましたら、Google ドキュメント エディタのヘルプ コミュニティをご利用ください。
関連情報
IMPORTXML
: XML、HTML、CSV、TSV、RSS フィード、Atom XML フィードなど、さまざまな種類の構造化データからデータをインポートします。
IMPORTHTML
: HTML ページ内の表やリストからデータをインポートします。
IMPORTFEED
: RSS フィードや Atom フィードをインポートします。
IMPORTDATA
: 指定した URL のデータを、.csv(カンマ区切り値)形式または .tsv(タブ区切り値)形式でインポートします。