広告枠に投資する前に、さまざまなキャンペーンのアイデアを試したいとお考えの広告主様もおられることでしょう。
ディスプレイ&ビデオ 360 の予測機能では、予算とターゲティングを指定してキャンペーン内にプランを作成し、プログラマティック購入で達成可能な目標と重要業績評価指標(KPI)についてインサイトを取得できます。
ディスプレイ&ビデオ 360 でプラン作成中に表示される予測について
ディスプレイ&ビデオ 360 では、ユニークリーチ予測を使用して、キャンペーンのパフォーマンスを見積もることができます。その際は、リーチに影響する次のような要素が考慮されます。
- 予算
- 購入する広告枠のタイプ
- キャンペーンの期間
- フリークエンシー キャップ
- ブランド保護設定
- 平均 CPM などのオークションの動向
- ユーザー属性ターゲティング
- オーディエンス リスト ターゲティング
- 視認性ターゲティング
- 地域ターゲティング
- クリエイティブのサイズ(ディスプレイ広告枠)
予測機能では、広告市場の傾向(同様のキャンペーンの過去の掲載結果など)に基づき、パフォーマンスがモデル化されます。傾向の把握には、キャンペーンと同じ期間(最大 92 日間)の利用可能な最も新しいデータが使用されます。
例:
キャンペーンを 14 日間掲載するよう設定した場合は、その日から過去 14 日間のデータが予測機能で使用されます。
注: YouTube インストリーム広告申込情報と公開オークション広告申込情報の予測費用が以前と異なる場合があります。予測機能では、祝日など国ごとの季節性の傾向も考慮されるようになりました。
予測の対象となる広告枠
ディスプレイ&ビデオ 360 の予測機能では、グラフを使用してターゲティングに一致する広告枠と予算の関係を分析することができます。
予測曲線の右端から伸びる点線は、予測グラフに表示されているもの以外のターゲティングに一致する広告枠を表します。こうした広告枠は比較的割高なことが多いため、キャンペーンの予算の効率的な使用には適していません。
ディスプレイ&ビデオ 360 の予測ツールとプランニング ツールを使用すると、共視聴(複数の視聴者がコネクテッド テレビ デバイスで一緒に広告を見ること)による追加のインプレッションとリーチのデータを得ることができます。
予測に含まれる共視聴の指標
共視聴のリーチ指標は次のとおりです。
- 追加のインプレッション数: 共視聴(複数の視聴者がコネクテッド テレビ デバイスで一緒に広告を見ること)による追加のインプレッション数の推定値。
- 追加のリーチ: 共視聴(複数の視聴者がコネクテッド テレビ デバイスで一緒に広告を見ること)による追加のリーチの推定値。
- GRP(延べ視聴率): リーチしたユーザーの推定割合 × 平均フリークエンシー。共視聴(複数の視聴者がコネクテッド テレビ デバイスで一緒に広告を見ること)の影響を加味した値で算出されます。
- 頻度([ターゲット以外のリーチを表示] を選択した場合): ユーザーが広告を見た推定回数(合計リーチを総リーチで割った値)。共視聴(複数の視聴者がコネクテッド テレビ デバイスで一緒に広告を見ること)の影響を加味した値で算出されます。
プランを作成する
プランに自動的に適用されるキャンペーン設定
デジタル チャネルのプランは以下の手順で作成します。デジタル チャネルにはディスプレイ、動画(YouTube、第三者、コネクテッド テレビ)、オーディオ(YouTube、第三者)、保証型取引が含まれます。地上波 TV を含めたプランを作成する場合は、テレビを含めたデジタル メディア プランを作成するをご覧ください。
-
広告主の画面の左側のメニューで [広告枠] [プラン] に移動します。
-
[新しいプラン] をクリックします。
-
[名前] にプラン名を入力します。
- [地域] に、広告の表示先ユーザーが所在するか関心を示している地域を入力します。通貨はパートナーまたは広告主が設定した通貨に基づいて自動的に設定されます。
- メディアプランのチャネルには [デジタル] を選択します。
- デジタル チャネルにはディスプレイ、動画(YouTube、第三者、コネクテッド テレビ)、オーディオ(YouTube、第三者)、保証型取引が含まれます。地上波 TV とは、Nielsen のデータによる従来のテレビを指します。
- キャンペーンの日付を入力します。テレビを含めたデジタル メディア プランでは、デジタルの予測と地上波 TV の測定データの両方に同じ期間が使用されます。そのため、できるだけデジタル キャンペーンとテレビ キャンペーンの期間が一致するよう設定してください。
- [ユーザー属性] でターゲット ユーザーに想定する年齢と性別を選択するか、すべてのユーザーをターゲットに設定します。プランのオンターゲット リーチは、ターゲットのユーザー属性に基づいて測定されます。
- (省略可)[下位の地域] で地域を追加します。
- 続けるには [次へ: 商品を追加] をクリックします。
プランに商品を追加する
上記の手順が終わると、プランに商品を追加できるようになります。プランに商品を追加すると、キャンペーンのリーチが広がります。
- キャンペーンの左側のメニューで [広告枠] [プラン] に移動します。
- [商品を追加] をクリックします。
商品について
次のタイプの広告枠から 1 つ以上の商品を追加できます。
パブリッシャーと取引の広告枠
プレミアム広告枠を探すには、[パブリッシャー] を選択します。表示されるプレミアム広告枠は、ディスプレイ&ビデオ 360 の広告枠モジュールと同じものです。既存の取引を追加することもできます。
ディスプレイと動画の広告枠
ディスプレイと動画の商品をプランに追加してリーチを予測するには:
-
[ディスプレイと動画] を選択します。
-
YouTube(および Google 動画パートナー)の費用を予測するには、YouTube の広告枠フォーマットを選択します。公開オークションのディスプレイ広告枠と動画広告枠の費用を予測するには、公開オークションの広告枠フォーマットを選択します。
-
ターゲットとする地域を選択します。
-
掲載期間を選択します。
-
ご希望の予算を入力します。
-
設定と予算の別の組み合わせを追加する場合は、[追加] をクリックして行を追加します。
-
完了したら、[完了] [プランに保存して閉じる] をクリックします。
ディスプレイ広告枠の予測をクリエイティブ サイズでフィルタする
- プランで公開オークションのディスプレイ商品を 1 つ以上選択し、画面右側のメニューで [クリエイティブ] に移動します。
- [サイズを指定] を選択し、予測に含めるサイズを選択します。
- 設定が終わったら、[適用] をクリックします。
最初は平均 CPM が予想よりも低い場合があります
ディスプレイ&ビデオ 360 でプラン作成中に予測される CPM は、その時点で指定されているターゲティングと設定で有効な価格であり、設定に伴い変動する可能性があります。視認性やオーディエンス リストのターゲティングなど、より具体的なターゲティングを追加すると、平均費用は多くの場合高くなります。ターゲティングを変更するとプランの予測が自動的に更新され、新しいターゲティングで有効な平均費用(CPM)と予算が表示されます。
特定の CPM で予測を行うには、プランの各商品の予測費用を変更します。これには、表の商品の [平均費用] 列にある編集アイコンをクリックして、新しい目標 CPM を入力します。[全般設定] [CPM] の画面右側に表示されるダイアログで商品を編集するときに、[カスタム CPM] を入力することもできます。
プランを共有する
共有するプランを作成したら、[ダウンロード] をクリックして、予測されるリーチや視認可能 CPM(利用できる場合)など、プランの詳細を記載した CSV ファイルを作成できます。
プラン設定を編集する
プラン設定はプランから直接編集できます。プラン設定を変更してもキャンペーンには反映されません。なお、一部の設定は、広告主の設定に基づいて事前入力されます。
- プランを開き、右側の をクリックします。
- 次の設定を編集できます。
- 予算
- キャンペーンの期間
- 広告枠ソース
- ユーザー属性ターゲティング
- 地域ターゲティング
- ブランド保護設定
- 視認性ターゲティング
- 設定の編集が終わったら、[保存] をクリックします。
プラン設定を更新すると、プランに含まれる商品の予測とリーチに影響します。リーチ予測を更新するには、[キャンペーン] > [プラン] > [商品] を選択して、各商品の画面に移動します。
よくある質問
予算が変更される理由
留意事項
-
次のタイプのオーディエンス リストについては予測を行えません。プランに適用された場合は自動的に削除されます。
- メンバーシップ有効期間が 30 日未満のリスト
- 1 週間のアクティブな Cookie が 10,000 未満のリスト
- 過去 29 日以内に作成されたリスト
- 1 週間のアクティブな Cookie が 7 億を超えるリスト
- カスタマー マッチのリスト
- 次の制限により、一部の取引はプランに追加できません。
- プログラマティック保証型の CPD スポンサーシップ取引はサポートされない
- プランで指定できるのはディスプレイと動画の取引フォーマットのみ
- プランで指定できるのは同じ国をターゲットとする取引のみ
- 次の要件を満たしていない取引:
- 取引で過去 40 日以内にアクティビティが発生し、開始してから 7 日以上経過している
- 取引で月あたり 400 万回以上のインプレッションが発生している
-
ディスプレイ&ビデオ 360 でキャンペーンを配信する際、フリークエンシー キャップは Cookie ごとに適用されます。一方、予測とレポートでは、「平均フリークエンシー」の指標はユニーク ユーザーごとに計算されます。1 人のユニーク ユーザーが複数のデバイスやブラウザを使用する場合、Cookie はそれぞれ異なるため、多くの場合、プランの「平均フリークエンシー」は広告掲載オーダーや広告申込情報で設定されたフリークエンシー キャップより高くなります。たとえば、あるユーザーが使用する 3 つすべてのデバイスに同じキャンペーンの広告が表示された場合、プランに表示される平均フリークエンシーは 3 になります。これは、キャンペーン(または広告掲載オーダーや広告申込情報)のフリークエンシー キャップが 1 に設定されている場合でも同様です。
-
ターゲティングによって、選択したオーディエンス以外のユーザーに広告を表示しないようにできますが、絶対に表示されないわけではありません。
-
リーチ予測は一部の国についてのみ行うことができます。リーチ予測の対象外の国をターゲットに設定した場合、プランには代わりに予測インプレッション数が表示されます。
-
Cookie とデバイス ID の設定の違いが原因で、Cookie またはデバイス ID が利用できない場合、広告主に対して表示される配信とパフォーマンスに変動が見られることがあります。
サポート対象国一覧
- アルゼンチン
- オーストラリア
- オーストリア
- バーレーン
- ベルギー
- ブラジル
- ブルガリア
- カナダ
- チリ
- コロンビア
- コスタリカ
- チェコ(チェコ共和国)
- デンマーク
- ドミニカ共和国
- エクアドル
- エジプト
- エルサルバドル
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ギリシャ
- グアテマラ
- ホンジュラス
- 香港
- ハンガリー
- インド
- インドネシア
- アイルランド
- イスラエル
- イタリア
- 日本
- クウェート
- マレーシア
- メキシコ
- モロッコ
- オランダ
- ニュージーランド
- ニカラグア
- ノルウェー
- オマーン
- パキスタン
- パナマ
- ペルー
- フィリピン
- ポーランド
- ポルトガル
- プエルトリコ
- カタール
- ルーマニア
- ロシア
- サウジアラビア
- シンガポール
- 南アフリカ
- 韓国
- スペイン
- スウェーデン
- スイス
- 台湾
- タイ
- トルコ
- ウクライナ
- アラブ首長国連邦
- 英国
- 米国
- ウルグアイ
- ベトナム