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この記事では、Looker Studio について説明します。Looker のドキュメントについては、https://cloud.google.com/looker/docs/intro をご覧ください。

Looker Studio で条件付き書式ルールを使用する

論理条件に基づいてデータに色を付けます。

データに基づいて、グラフで使用するフォントと背景の色を設定できます。たとえば、表内で「サマーセール」キャンペーンに該当する行全体を緑色のフォントで表示したり、クリック数が 100 回未満の場合に、スコアカードの背景を赤色で表示したりできます。

条件付き書式ルールを適用できるのは、表グラフピボット テーブル グラフスコアカード グラフのみです。

ユーザーが、[ブラウザ] 列の「Chrome」という単語が含まれる行がオレンジ色でハイライト表示されるよう、表グラフに条件付き書式ルールを追加しています。

この記事の内容:

単一色の条件付き書式

単一色の条件付き書式では、データに特定のフォントの色と背景の色を適用します。単一色の条件には、次が含まれます。

  • ディメンション
  • 指標
  • AND/OR 論理演算を使用する複数の条件

表で単一色の書式を使用する

  1. レポートを編集します
  2. 表を選択します。
  3. 画面右側で [スタイル] をクリックします。
  4. 上部の [条件付き書式] セクションで、[+ 追加] をクリックします。
  5. [色のタイプ] で [単一色] を選択します。
  6. [書式ルール] で以下の比較オプションを選択します。
    • ディメンション: ディメンションの値と比較します。
    • 指標: 指標の値と比較します。
    • 任意の項目を選択: グラフ内の任意の値と比較します(以下を参照)。
  7. 比較条件を定義します。
    • たとえば、「次の値を含む」、「次の値に等しい」、「空」などがあります。
  8. 値を入力します。
    • 指標については、グラフ内のリテラル値などの指標と比較します。
    • たとえば、[サマーセール] や [予想売上額] などです。
  9. 書式ルールが満たされたときに適用するを指定します。
  10. [保存] をクリックします。

ピボット テーブルで単一色の書式を使用する

ピボット テーブルでは単一色の書式のみがサポートされます。

  1. レポートを編集します
  2. ピボット テーブルを選択します。
  3. 画面右側で [スタイル] をクリックします。
  4. 上部の [条件付き書式] セクションで、[+ 追加] をクリックします。
  5. [書式ルール] で以下の比較オプションを選択します。
    • 行: 行ディメンションの値と比較します。
    • 列: 列のディメンション値と比較します。
    • 指標: 指標の値と比較します。
    • 任意の項目を選択: グラフ内の任意の値と比較します(以下を参照)。
  6. 比較条件を定義します。
    • たとえば、「次の値を含む」、「次の値に等しい」、「空」、「次の値より大きい」などがあります。
  7. 値を入力します。
    • 指標については、グラフ内のリテラル値などの指標と比較します。
  8. 書式ルールが満たされたときに適用するを指定します。
  9. [保存] をクリックします。

スコアカードで単一色の書式を使用する

  1. レポートを編集します
  2. スコアカードを選択します。
  3. 画面右側で [スタイル] をクリックします。
  4. 上部の [条件付き書式] セクションで、[+ 追加] をクリックします。
  5. [色のタイプ] で [単一色] を選択します。
  6. [書式ルール] では [] オプションが選択されているため、変更できません。このオプションでは、書式ルールのベースとして現在のスコアカード指標が自動的に使用されます。
  7. 比較条件を定義します。
    • たとえば、「次の値に等しい」、「が真(TRUE)」、「次の値より大きい」などがあります。
  8. 値を入力します。
  9. 書式ルールが満たされたときに適用するを指定します。
  10. [保存] をクリックします。

任意の項目を選択する

[任意の項目を選択] オプションを使用すると、グラフ内の任意の項目に基づいて、単一色の書式ルールを定義できます。

[条件付き書式ルールを作成] パネルの [書式ルール] フィールド セレクタに、[任意の項目を選択] オプションなど、使用可能なフィールドが表示されています。

  1. 任意の項目を選択します。

カラースケールの条件付き書式

カラースケール条件を使うと、1 つの指標を、そのパーセンテージまたは絶対数値に照らして評価できます。

表またはピボット テーブルでカラースケール書式を使用する

  1. レポートを編集します
  2. 表またはピボット テーブルを選択します。
  3. 画面右側で [スタイル] をクリックします。
  4. 上部の [条件付き書式] セクションで、[+ 追加] をクリックします。
  5. [色のタイプ] で [カラースケール] を選択します。
  6. [以下に基づいた形式] で、グラフ内の項目を選択します。カラースケールの基準として選択できるのは、1 つの指標のみです。
  7. 書式を設定するグラフの部分を選択します。
    1. 表の場合、個々のフィールドまたは行全体に書式を設定できます。
    2. ピボット テーブルの場合、グラフ内の 1 つの指標にのみ書式を設定できます。
  8. 書式ルールが満たされたときに適用するを指定します。
  9. [保存] をクリックします。

ユーザーが、カラー グラデーションに沿って [ページビュー] 列のセル値を色付けするよう、表グラフに条件付き書式ルールを追加しています。

スコアカードでカラースケール書式を使用する

  1. レポートを編集します
  2. スコアカードを選択します。
  3. 画面右側で [スタイル] をクリックします。
  4. 上部の [条件付き書式] セクションで、[+ 追加] をクリックします。
  5. [色のタイプ] で [カラースケール] を選択します。
  6. [書式ルール] では [] オプションが選択されているため、変更できません。このオプションでは、書式ルールのベースとして現在のスコアカード指標が自動的に使用されます。
  7. 書式ルールが満たされたときに適用するを指定します。
  8. [保存] をクリックします。

複合書式のルール

条件付き書式ルールには、OR または AND 論理演算を使用して複数の条件を含めることができます。

例:

[ルールの作成] パネルの [書式ルール] セクションに、[参照元が(direct)またはセッションが 2000 回以上] という条件が表示されています。
参照元が「(direct)」、またはセッションが 2000 回以上の場合、いずれかの条件に合う行の書式を設定します。

[ルールの作成] パネルの [書式ルール] セクションに、[参照元が(direct)かつセッションが 2000 回以上] という条件が表示されています。

参照元が「(direct)」、およびセッションが 2000 回以上の場合、両方の条件に合う行の書式を設定します。

最大 5 個の AND 句を設定でき、それぞれの句には最大 5 個の OR 条件を設定できます。

書式ルールの順序

書式ルールを指定する順序は重要な意味を持ち、グラフに複数のルールを設定した場合は降順で評価され、最後に一致した一連のルールが適用されます。たとえば、表に 3 つのルールがあるとします。

  • ルール 1 では、フォントの色と背景色の両方を設定します。
  • ルール 2 ではフォントの色を設定します。
  • ルール 3 では背景色を設定します。

3 つのルールがすべて true の場合、ルール 2 のフォントの色とルール 3 の背景色が設定され、ルール 1 は以下のように無視されます。

条件付き書式ルールメニューで、特定の条件が満たされた場合にテキストと背景色を変更する 3 つのルールが定義されています。

左側のドラッグバーを使用してルールの順序を変更できます。ルール 3 を表の一番上に移動すると、以下のようになります。

ルール 3 がルールの最初の位置に再配置された条件付き書式ルールメニュー。

この例では、ルール 1 の背景色が後に続くルールとともに表に適用されます。

書式を適用できるもの

条件付き書式は、グラフの以下の部分に適用できます。

行全体に書式を適用する

[行全体] を選択すると、表内で、条件に一致するすべての行に選択した色が適用されます。

特定の項目に書式を適用する

表内の特定の項目に書式を適用するには、メニューからその項目を選択します。

[任意の項目を選択] が使用されているスコアカードや表の場合、[セル] と表示され、これが唯一の選択肢となります。

表グラフの [条件付き書式ルールを作成] パネルの [色とスタイル] セクションに、フィールドとスタイルのオプションが表示されています。

ドリルダウンのディメンションとオプションの指標

ドリルダウンのディメンションとオプションの指標に書式ルールを適用できます。ただし、ルールが有効になるのは、これらの項目がグラフまたは表に表示されている場合のみです。

色を選択する方法

この記事の冒頭で述べたように、単一色またはカラースケールを使ってグラフの書式を設定することができます。

単一色

カラー選択ツールを使って、各条件のターゲット値に対してフォントの色と背景の色を選択します。右側にサンプルが表示されます。

カラースケール

データポイントによって、カラースケールの最小値、中間値、最大値が決まります。デフォルトでは、新しいカラースケールで、3 つのデータポイントがパーセンテージに基づいてプリセット色(赤、黄、緑)で定義されます。絶対数に基づいてスケールを設定し、データポイントごとに異なる色を選択できます。

最小 2 つ、最大 5 つのデータポイントを指定できます。

  • データポイントをさらに追加するには、既存のデータポイントにカーソルを合わせて追加アイコン 追加アイコン をクリックします。
  • データポイントを削除するには、削除するデータポイントにカーソルを合わせて削除アイコン 削除 をクリックします。

[ルールの作成] の [条件付き書式] パネルに、3 つのデータポイントのデフォルトの書式ルールが表示されています。

現在のテーマに基づいてプリセット色を使用する

カラースケール プレビューの右にある下矢印をクリックして、プリセットのカラースケールを選択します。これらのプリセット スケールはレポートのテーマに基づいているため、レポートの視覚的な一貫性を保つのに役立ちます。最下部の 2 つのカラースケールは、視覚障がいのあるユーザー向けに最適化されています。
ユーザーが [ルールの作成] パネルの [色とスタイル] セクションでカラースケールのプルダウン メニューを選択して、プリセットのカラースケール オプションを表示しています。
 

カラースケールを反転させる

最小値と最大値の色の順序を入れ替えるには、[カラースケールを反転させる 最終ページから印刷] をクリックします。

書式ルール、パーセンテージ、数値精度

数値を比較するルールを作成するときは、グラフに表示される値ではなく、実際のデータ値を使用してください。たとえば、「51.2% より大きい値」を選択する書式ルールを作成する場合は、次のように小数値を使用します。
 
直帰率 > .512
 
同様に、グラフに表示される数値は、切り上げまたは切り捨てられる可能性があります。必要な桁数でルールを作成し、実際のデータ値が正確に照合されるようにしてください。たとえば、実際のデータ値が「.5119」の場合、グラフに(小数第 3 位にまるめて)「.512」と表示されるとしても、「直帰率 = .512」というルールは適用されません。
指標の数値精度は、グラフの [スタイル] タブで調整できます。

条件付き書式ルールを編集、削除する

  1. レポートを編集します
  2. ルールを編集するグラフを選択します。
  3. 画面右側で [スタイル] をクリックします。
  4. 上部の [条件付き書式] で、編集アイコン 編集 をクリックします。次に、変更するルールで編集アイコン 編集 または削除アイコン 削除 をクリックします。

条件付き書式ルールをコピーする

条件付き書式ルールをコピーするには 2 つの方法があります。

  • 既存の書式ルールを使用して新しいグラフを作成する場合は、目的の条件付き書式が適用されているグラフをコピーして貼り付けます。
  • 既存のグラフに、別のグラフの条件付き書式を適用するには、目的の条件付き書式が適用されているグラフをコピーし、[編集] > [特殊貼り付け] > [スタイルのみ貼り付け] を選択します。

条件付き書式の制約

  • 現在、単一色の条件付き書式は表、ピボット テーブル、スコアカードで使用できます。
  • 現在、カラースケールの条件付き書式は表とスコアカードで使用できます。
  • 展開 / 折りたたみを使用するピボット テーブルで条件付き書式を使用できるのは、ルールが [任意値] に基づく場合に限られます。
  • ピボット テーブル内のディメンションベースの複合条件では、各 OR 条件で同じ項目を使用する必要があります。
  • 現在のところ、書式ルールで使用できるのは、グラフに含まれている項目のみです。
  • 1 つのグラフにつき、最大 20 件の書式ルールを設定できます。
  • グラフのビジュアリゼーションの種類を切り替える(たとえば、表をスコアカードへ切り替える、ピボット テーブルを表に切り替えるなど)には、グラフの種類とルールで使用される項目に応じて、条件付き書式ルールの更新が必要な場合があります。

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