各行のデータを列の合計値と比較する指標を追加できます。グラフ内のデータに関数を適用することもできます。
比較指標をグラフに追加する
- レポートを編集します。
- グラフを選択します。
- 右側のプロパティ パネルで [設定] タブを選択します。
- 指標を選択し、編集(鉛筆)アイコン をクリックします。
- [比較計算] メニューをクリックして、目的の比較方法を選択します。以下をご覧ください。
- 指標のネイティブ値を表示するには、[比較計算] の選択を [なし] に変更します。
合計値との比較
各行のデータをフィールドの合計値と比較できます。
- 全体に対する割合は、現在の行の値をフィールドの合計値で割った値です。
- 合計との差異は、フィールドの合計値から現在の行の値を引いた値です。
- 合計に対する割合は、フィールドの合計値から現在の行の値を引き、フィールドの合計値で割った値です。
例
以下の表は、[注文値] フィールドに 3 種類の「合計値との比較」オプションを適用した結果を示しています。これにより、総売上に対する各注文の貢献度を評価できます。
最大値との比較
各行のデータをフィールドの最大値と比較できます。
- 最大値に対する割合は、現在の行の値をフィールドの最大値で割った値です。
- 最大値との差異は、現在の行の値からフィールドの最大値を引いた値です。
- 最大値との差異の割合は、現在の行の値からフィールドの最大値を引き、フィールドの合計値で割った値です。
例
以下の表は、[注文値] フィールドに 3 種類の「最大値との比較」オプションを適用した結果を示しています。これにより、注文の最大値と各注文の値を比較できます。
相対比較
グラフに比較期間が含まれている場合は、比較関数を基本データまたは対応する比較期間のデータに適用することができます。
たとえば、次の時系列グラフでは、直近の 28 日間とその前の 28 日間を比較しています。最初の 2 つのグラフは、元のデータを表示しています。直近の期間の「セッション」の最大値は、6 月 26 日の 1,947 です。一方、前の期間の「セッション」の最大値は、6 月 4 日の 1,571 です。
元のデータ
次のグラフでは、基本データを基準とする「最大値に対する割合」関数を適用しています。前の期間のすべてのデータポイントを、直近の期間の最大値(1,947)で割ります。たとえば 6 月 4 日のデータポイントでは、最大値に対する割合は 1571 ÷ 1947 = 80.69% になります。
基本データを基準とする、最大値に対する割合
最後のグラフでは、対応する期間のデータを基準とする「最大値に対する割合」関数を適用しています。前の期間のすべてのデータポイントを、前の期間の最大値(1,571)で割ります。この場合、6 月 4 日のデータポイントの最大値に対する割合は 1571 ÷ 1571 = 100% になります。
対応するデータを基準とする、最大値に対する割合
関数を適用する
関数は、複数の値に対して演算を行い、その結果を求めます。関数は入力行ごとに 1 つの値を返します。この値は、その行と全体との関係を表しています。
次の例では、アナリティクスの「ユーザー数」指標に 2 つの関数を適用しています。
- 実行中の合計
- 実行中の差分
例
サンプル レポートをご確認ください。
これにより、それぞれの日までに獲得した累積ユーザー数と、ユーザー数の日々の増減状況がわかります。
Looker Studio では次の関数を使用できます。
- 実行中の合計
- 実行中の平均
- 実行中の最小
- 実行中の最大
- 実行中の数
- 実行中の差分
- 実行中の差分率
関数を適用するには
- レポートを編集します。
- グラフを選択します。
- 右側のプロパティ パネルで [設定] タブを選択します。
- グラフに指標を追加して、指標の編集(鉛筆)アイコン をクリックします。
- [関数] メニューをクリックして、目的の関数を選択します。
- 関数を削除するには、[関数] オプションを [なし] に変更します。
関数と計算フィールドの違い
計算フィールドは、グラフのデータを行単位で処理します。関数は行をまたいでデータ処理するため、データセット内でカスタム SQL クエリを記述しなくても、複雑なデータの関連性を簡単に示すことができます。データソースの計算フィールドを使用する方法もありますが、このようなクエリを作成するのは簡単ではありません。
ただし、計算フィールドとは異なり、関数の数式は編集できません。