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この記事では、Looker Studio について説明します。Looker のドキュメントについては、https://cloud.google.com/looker/docs/intro をご覧ください。

グラフにドリルダウンを追加する

グラフにドリルダウンを設定し、レポートユーザーがデータ階層と関連コンテンツを探索できるようにします。

ドリルダウンを使用すると、よりインタラクティブなグラフを作成できるほか、レポート内のグラフの数が減って、データに関する追加のコンテキストを簡単に見つけられるようになります。

たとえば、セッション データを国別と都市別に表示するとします。この場合、レポートに 2 つのグラフを含める代わりに、ドリルダウンを有効にした単一のグラフを含めることができます。

この記事では、Looker Studio のさまざまな種類のドリルダウンと、それらをグラフに実装する方法について説明します。

レポートを表示する際にドリルダウンを使用する方法について詳しくは、「データをドリルダウンする」チュートリアル ページをご覧ください。

このページの内容:

Looker Studio のドリルダウン

ドリルダウンを使用すると、データの詳細レベルと追加のコンテキストをグラフで確認できます。

以下のように、ドリルダウンにはさまざまな種類があります。

  • [ドリルダウン] は、詳細レベルを上位から下位にドリルダウン(例: から都市)し、下位から上位にドリルアップ(例: 都市から)します。

    [ドリルダウン] 設定では、レポートのディメンションを変更または入れ替えることもできます。たとえば、ドリル フィールドとして都市が使用可能な場合、グラフでこれらのフィールドを入れ替えて、ドリルアップやドリルダウンせずに指標を異なる詳細レベルで分類できます。
     
  • [ドリルスルー] を使用すると、事前設定された URL の関連コンテンツに移動できます。
[ドリルスルー] は、表グラフのディメンションでのみ使用できます。

表グラフのドリルダウンの例

表グラフでは、グラフ内のデータポイントにカーソルを合わせると表れるツールチップにドリルダウンが表示されます。

たとえば、FAA の目的地別のフライト数を示す表グラフで「California」州にカーソルを合わせるとします。表示された [ドリルダウン] オプションをクリックすると、データのドリルダウンで使用可能なオプションを確認できます。

「カリフォルニア」のツールチップの [ドリルダウン] には、[カリフォルニアでフィルタ] スイッチ、[DestStateName]、[DestCityName]、[Dest] のドリル フィールド、[州別の Google 検索] ドリルスルー リンクが表示されます。

その後、いずれかの操作を実行できます。次に例を示します。

  • [DestStateName] ディメンションを [DestCityName] または [Dest] と入れ替えると、州の代わりに都市または空港の [記録数] の集計が表示されます。

  • [Filter on "California"(カリフォルニアでフィルタ)] スイッチをオンにすると、グラフの結果が「California」に限定されます。

  • [ドリルダウン] メニュー ヘッダーにある上下の矢印をクリックすると、グラフの詳細レベルが切り替わります。

  • [Filter on "California"(カリフォルニアでフィルタ)] スイッチをオンにすると、「California」の [DestCityName] または [Dest] のより詳細な記録数が表示されます。

  • [State Google search(州別の Google 検索)] をクリックすると、Google 検索に移動して州に関するより詳細なコンテキストを確認できます。

縦棒グラフのドリルダウンの例

その他の種類のグラフ(縦棒グラフなど)では、次のいずれかのオプションを使用してドリルアップまたはドリルダウンできます。

  1. グラフにカーソルを合わせたときにグラフのヘッダーに表示される [ドリルアップ] と [ドリルダウン] の矢印
  2. グラフにカーソルを合わせたときにグラフのヘッダーに表示される [その他] メニューの [ドリルアップ] または [ドリルダウン] のオプション

または、グラフを右クリックして [ドリルアップ] または [ドリルダウン] のオプションを選択することもできます。

たとえば、FAA の目的地の州別のフライト数を示す縦棒グラフで [ドリルダウン] 矢印をクリックした場合、ドリルの階層で定義されている次のディメンション([DestCityName])のデータがグラフに表示されます。

ドリルダウン矢印をクリックすると、[DistStateName] から [DestCityName] までドリルダウンするテキストが表示されます。

ドリルダウンの要件

グラフにドリルダウン機能を追加するには、ディメンションの階層を定義する必要があります。階層では、ドリルダウン時やドリルアップ時にグラフに表示される詳細レベルを指定します。階層の例は以下のとおりです。

  • 日付(年、月、日)
  • 地域(国、地域、都市)
  • 商品(部門、カテゴリ、SKU)
  • Google アナリティクスのイベント(イベント カテゴリ、イベント アクション、イベントラベル)
ディメンションを階層内で表示する順序は重要な意味を持ち、最も一般的な階層から最も具体的な階層に推移するように定義することをおすすめします。たとえば、地域の階層を「国、都市、地域」と定義した場合、一般的な単位からより細かい単位に移動した後、より一般的な単位に戻るため、望ましくない結果がもたらされることがあります。

表グラフにドリルダウンを追加する

表グラフと他の種類のグラフではドリルダウンの追加方法が異なります。

表グラフにドリルダウンを追加する

表グラフにドリルダウンを追加する手順は次のとおりです。

  1. レポートを編集します
  2. 新しいグラフを追加するか、既存のグラフを選択します。 
  3. [プロパティ] パネルで、[設定] タブをクリックします。 
  4. [ディメンション] で、フィールドのデータ型アイコンをクリックしてフィールドを編集します。 
  5. [ドリル アクションを追加] をクリックして、[ドリル アクションを追加] メニューを開きます。
  6. [ドリルダウン] で、[データ] パネルからディメンションをドラッグ&ドロップするか、[+ フィールドを追加] をクリックしてディメンションを追加します。追加するディメンションごとにさらに掘り下げて調査したり、グラフで入れ替えたりできるようになります。ディメンションの順序を変更するには、[ドリルダウン] に記載されているディメンションをドラッグ&ドロップして、ドリルの階層を設定します。
  7. [ドリル アクションを追加] メニューの下にある [適用] ボタンをクリックします。
表グラフの複数のディメンションに [ドリルダウン] を追加できます。

表グラフから [ドリルダウン] フィールドを編集または削除する

表グラフからドリルダウン フィールドを編集または削除する手順は次のとおりです。

  1. レポートを編集します

  2. 編集するグラフを選択します。

  3. [プロパティ] パネルで、[設定] タブをクリックします。

  4. [ディメンション] で、フィールドのデータ型アイコンをクリックしてフィールドを編集します。

  5. [ドリル アクションを追加] をクリックして、[ドリル アクションを追加] メニューを開きます。
  6. [ドリルダウン] で、ドリル フィールドを編集または削除できます。
    1. フィールドを編集するには、[データ] パネルからディメンションをドラッグ&ドロップするか、[+ フィールドを追加] をクリックして、必要に応じてディメンションを追加します。[ドリルダウン] に記載されているディメンションをドラッグ&ドロップして、ディメンションの順序を変更することもできます。

    2. フィールドを削除するには、フィールド名にカーソルを合わせ、表示されるインラインの [X] アイコンをクリックします。

  7. [ドリル アクションを追加] メニューの下にある [適用] ボタンをクリックします。

表グラフに [ドリルスルー] リンクを追加する

表グラフで [ドリルスルー] を有効にする手順は次のとおりです。

  1. レポートを編集します。  
  2. 新しいグラフを追加するか、既存のグラフを選択します。 
  3. [プロパティ] パネルで、[設定] タブをクリックします。

  4. [ディメンション] で、フィールドのデータ型アイコンをクリックしてフィールドを編集します。

  5. [ドリル アクションを追加] をクリックして、[ドリル アクションを追加] メニューを開きます。

  6. [ドリルスルー リンク] の横にある [ドリルスルー] で、[+ URL を追加] をクリックしてドリルスルー リンクのカスタマイズ オプションを開きます。

  7. [表示名] テキスト ボックスに、グラフのツールチップの [ドリルダウン] メニューに表示する説明テキストを入力します。たとえば、関連する Salesforce ページにリンクする場合は、表示テキストに「Salesforce に移動」と指定します。

  8. [URL] テキスト ボックスにウェブページの URL を入力します。

  9. [保存] ボタンをクリックして設定を保存します。または、[キャンセル] をクリックして、ドリルスルー リンクのカスタマイズ オプションを閉じることもできます。

  10. ドリルスルー リンクをさらに追加するには、6~9 の手順を繰り返します。

  11. [ドリル アクションを追加] メニューの下にある [適用] ボタンをクリックします。

1 つのディメンションに複数の [ドリルスルー] リンクを追加できます。

表グラフから [ドリルスルー] リンクを編集または削除する

表グラフからドリルスルー リンクを編集または削除する手順は次のとおりです。

  1. レポートを編集します

  2. 編集するグラフを選択します。

  3. [プロパティ] パネルで、[設定] タブをクリックします。

  4. [ディメンション] で、フィールドのデータ型アイコンをクリックしてフィールドを編集します。

  5. [ドリル アクションを追加] をクリックして、[ドリル アクションを追加] メニューを開きます。

  6. [ドリルスルー] で、リンクを編集または削除できます。

    1. リンクを編集するには、リンク名を選択してドリルスルー リンクのカスタマイズ オプションを開きます。[表示名] または [URL] のフィールドに必要な変更を加えます。

    2. URL を削除するには、リンク名を選択してドリルスルー リンクのカスタマイズ オプションを開き、ゴミ箱アイコンをクリックします。

  7. [ドリル アクションを追加] メニューの下にある [適用] ボタンをクリックします。

他の種類のグラフにドリルダウンを追加する

他のグラフにドリルダウンを追加する手順は次のとおりです。

  1. レポートを編集します

  2. 新しいグラフを追加するか、既存のグラフを選択します。

  3. [プロパティ] パネルで、[設定] タブをクリックします。

  4. [ディメンション] で、[ドリルダウン] スイッチをオンにして、ドリル オプションを開きます。

  5. [データ] パネルからディメンションをドラッグ&ドロップするか、[+ フィールドを追加] をクリックして [ディメンション] にディメンションを追加します。追加するディメンションごとにさらに掘り下げて調査できます。

    ディメンションの順序を変更するには、[ディメンション] に記載されているディメンションをドラッグ&ドロップして、ドリルの階層を設定します。

  6. [デフォルトのドリルダウンのレベル] プルダウン メニューでディメンションを選択して、グラフのデフォルトのディメンションを設定します。
ドリルダウンは、スコアカードやブレットグラフなど、ディメンションがないグラフでは使用できません。

他の種類のグラフからドリルダウンを編集または削除する

他のグラフからドリルダウンを無効にする手順は次のとおりです。

  1. レポートを編集します

  2. 編集するグラフを選択します。

  3. [プロパティ] パネルの [設定] タブをクリックします。

  4. [ディメンション] で、ドリル フィールドを編集または削除したり、ドリルダウンを無効にしたりできます。

    1. ドリルダウンを編集するには、[データ] パネルからディメンションをドラッグ&ドロップするか、[+ フィールドを追加] をクリックして、必要に応じてディメンションを追加します。[ディメンション] に記載されているディメンションをドラッグ&ドロップして、ディメンションの順序を変更することもできます。

      さらに、[デフォルトのドリルダウンのレベル] プルダウン メニューで別のディメンションを選択して、グラフのデフォルトのディメンションを変更できます。
    2. フィールドを削除するには、フィールド名にカーソルを合わせ、表示されるインラインの [X] アイコンをクリックします。
    3. ドリルダウンを無効にするには、[ドリルダウン] スイッチをオフにします。

ドリルダウンの制限事項と考慮事項

  • コミュニティ ビジュアリゼーションでは、ドリルダウンはサポートされていません。

  • ドリルダウンは、スコアカードやブレットグラフなど、ディメンションがないグラフでは使用できません。

  • ピボット テーブルでより詳しい情報を表示するには、[展開する - 折りたたむ] をオンにします。そうすると、列ヘッダーの [+] や [–] をクリックして、ピボット テーブルでディメンション階層のデータを表示したり、非表示にしたりできるようになります。詳しくは、ピボット テーブルに関する記事をご覧ください。

  • マップチャートでは、すべてのズームエリア内の地理フィールド タイプがすべてサポートされているわけではありません。詳しくは、マップチャートのリファレンスをご覧ください。

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