プロパティ パネルは、コンポーネントを設定できるレポート エディタのセクションです。データパネルを使うと、Looker Studio のレポートに追加されているすべてのデータに簡単にアクセスできます。
この記事の内容:プロパティ パネル、データパネル、パネル マネージャー
プロパティ パネル、データパネル、パネル マネージャーがレポート エディタの右側に表示されます。
- プロパティ パネルを使うと、現在選択されているコンポーネントを設定できます。
- データパネルを使うと、レポートに追加されているすべてのデータソースとそのフィールドにアクセスできます。
- パネル マネージャーを使うと、プロパティ パネルとデータパネルを表示または非表示にすることができます。
プロパティ パネルは、コンテキストに依存します。つまり、1 つ以上のレポート コンポーネントを選択した場合は、それらのコンポーネントに設定できるプロパティが表示されます。
たとえば、編集モードでレポートの表を選択すると、次の要素が表示されます。
1)レポートのキャンバスで選択されている表。
2)選択されている表のプロパティ パネル。
3)データパネル。
4)選択されている表の [設定] タブ(グラフのプロパティ パネルの一部)。
5)データソースとフィールドのリスト(データパネルの一部)。
6)パネル マネージャー。
データ プロパティを含むコンポーネント(グラフ、コントロール、画像など)を選択または追加すると、プロパティ パネルに次の 2 つのタブが表示されます。
- [設定] タブのオプションを使用して、コンポーネントのデータを設定します。
- [スタイル] タブのオプションを使用して、コンポーネントのスタイルを設定します。
テキスト ボックス、図形、線などの静的コンポーネントに含まれるのは、スタイル プロパティのみです。複数のコンポーネントを選択した場合は、それらのコンポーネントに共通する設定のみが表示されます。
テーマを適用し、レイアウトを変更することで、レポート全体のスタイルを設定できます。
コンポーネントのデータを設定する
ここでは、すべてのコンポーネントに共通して構成できる設定と、実行できる操作について説明します。個々のコンポーネントに固有の設定と操作については、この記事の最後にある関連資料をご覧ください。
データソース
データソースはコンポーネントと基になるデータセットを接続します。
- グラフのデータソースを変更するには、現在のデータソース名をクリックします。
- データソースを表示または編集するには、 をクリックします(このアイコンを表示するには、閲覧権限以上の権限が必要です)。
- 複数のデータソースからのデータを 1 つのグラフに表示するには、[+ データの統合] をクリックします。データの統合機能の詳細
ディメンションと指標
ディメンションと指標(総称して「フィールド」)には、グラフに表示されるデータや、レポート内のコントロールで処理されるデータが含まれます。
ディメンションには未集計のデータが含まれます。ディメンションは、データの名前や、説明、色、サイズなどの特徴を示す、データのカテゴリと捉えることができます。グラフに追加するディメンションによって、グラフ内のデータをグループ化する方法が決まります。ディメンションはプロパティ パネルに緑色のフィールドで表示されます。
指標では、ディメンションに含まれるデータが測定され、グラフの目盛りの数値とデータ系列が指定されます。指標は、プロパティ パネルに青色のフィールドで表示されます。
ディメンションと指標を追加する
コンポーネントにデータを追加するには
- レポートを編集します。
- コンポーネントを選択します。
- コンポーネントの [設定] タブで、[+ ディメンションを追加] または [+ 指標を追加] をクリックして、リストからフィールドを選択します。
- グラフに計算フィールドを作成するには、[+ ディメンションを追加] または [+ 指標を追加] をクリックしてから、フィールド リストの下部にある [+ フィールドを追加] をクリックします。詳しくは、グラフ固有の計算フィールドをご覧ください。
- データパネルから、コンポーネントの設定パネルにある使用可能なスロットにフィールドをドラッグします。
- データパネルから、レポート キャンバス上のコンポーネントにフィールドを直接ドラッグします。
データ型
ディメンションのデータ型を示すアイコンが、設定パネルの各ディメンションの左側に表示されます。データ型は、そのフィールドの処理時に想定されるデータの種類を Looker Studio に指示します。
- : テキスト
- : 数値または通貨
- : 日付
- : 地域
- : 画像
- : URL
- : ブール値
集計方法
指標は、基盤となるデータセットから算出された集計値、または COUNT()
、SUM()
、AVG()
などの集計関数を暗黙的または明示的に適用した結果を示します。指標自体には定義済みの一連の値がないため、ディメンションの場合とは異なり、指標でグループ化することはできません。
フィールドの集計方法を示すアイコンが、設定パネルの各指標の左側に表示されます。
集計方法 | 略語 | 説明 |
---|---|---|
合計 | SUM | フィールド値はまとめて加算されます。 |
平均 | AVG | フィールド値が平均化されます。 |
カウント | CT | 各フィールドの値がカウントされます。 |
個別件数 | CTD | 一意のフィールド値のみカウントされます。 |
最小 | MIN | フィールドに最小値が表示されます。 |
最大 | MAX | フィールドに最大値が表示されます。 |
自動 | AUT | この方法を直接適用することはできません。集計方法は、基になるデータセットまたは計算フィールドの結果として指定されます。
自動集計方法は変更できません。 |
なし |
集計は適用されません。このフィールドは、数値データが含まれていてもディメンションとして扱われます。 注: この方法はデータソースにのみ表示されます。レポートの指標のデフォルトの集計は「Sum」です。
|
項目を編集する
フィールドの名前、データ型、集計を変更するには、型(ディメンションの場合)または集計(指標の場合)のアイコンをクリックします(カーソルを合わせると、アイコンが に変わります)。
期間のディメンション
このオプションは、データソースに有効な日付ディメンションがある場合に表示されます。
注: Google 広告または Google アナリティクスのデータソースでは、自動的にデータソースの日付型のディメンションが選択されるため、このオプションは表示されません。
「期間」ディメンションは、グラフの期間を指定する際の基準となります。グラフの期間のプロパティを設定する場合や、レポートの閲覧者が期間設定を使って期間を指定する場合などに使用されます。
ドリルダウン
このオプションは、ドリルダウンをサポートするグラフに表示されます。
グラフをドリルダウンすると、データをより詳しく把握することができます。[ドリルダウン] オプションを有効にすると、追加するディメンションごとにさらに掘り下げて調査できます。グラフのドリルダウンの詳細
オプションの指標
グラフや表で表示できる追加の指標のリストを定義します。オプションの指標の詳細
指標スライダー
レポート ユーザーは、指標の値でグラフまたは表をフィルタリングできます。指標スライダーの詳細
デフォルトの並べ替えを設定する
グラフの設定パネルの [並べ替え] オプションと [サブの並べ替え] オプションを使用して、デフォルトの並べ替え順を設定します。グラフのデータソースの指標や、グラフに現在表示されているディメンションを選択し、メインまたはサブの並べ替えフィールドとして使用できます。
デフォルトの期間
デフォルトの期間のプロパティでは、個々のグラフの期間を設定できます。
デフォルトの期間のオプション
自動 | グラフのデータソースで設定されているデフォルトの期間を使用します。 |
カスタム | カレンダー ウィジェットを使用して、グラフのカスタムの期間を選択できます。 |
データ比較タイプ | 選択した期間の比較データを表示します。 |
フィルタ
フィルタでは、追加または除外する値を指定することでコンポーネントに表示されるデータを制御できます。フィルタ プロパティの詳細
フィルタ オプション
フィルタ名 | 既存のフィルタをクリックして編集します。削除するには、フィルタ名にカーソルを合わせて X をクリックします。 |
+ フィルタを追加 | グラフのフィルタを新しく作成するには、このオプションをクリックします。 |
グラフ インタラクション
グラフで [クロス フィルタリング] オプションを有効にすると、そのグラフを介してフィルタ オプションを使用できます。レポートをフィルタリングするには、グラフ上でマウスをクリックまたはブラッシングします。クロス フィルタリングの詳細
コンポーネントのスタイルを設定する
グラフのスタイル プロパティは、グラフの全体的な表示方法や表示形式を設定します。すべてのコンポーネントでは、背景、枠線、グラフのヘッダーのオプションなど、いくつかの共通のスタイル設定が共有されます。個々のコンポーネント タイプに固有の設定については、グラフのリファレンスとコントロールのリファレンスをご覧ください。
データパネル
データパネルを使うと、レポートに追加されているデータソースのフィールドに簡単にアクセスできます。
フィールドを検索する
レポートに追加できるフィールドを見つけるには、データパネルの上部にある検索バーを使用します。フィールドの検索範囲は、コンポーネントの選択状況によって異なります。
- コンポーネントを選択していない場合は、レポートに追加されているすべてのデータソース内のフィールドを検索できます。
- コンポーネントを 1 つ選択している場合は、検索範囲はそのコンポーネントのデータソースに限られます。
- コンポーネントのグループを選択している場合は、検索範囲はそのグループのデータソースに限られます。
コンポーネントにフィールドを追加する
キャンバス上にある既存のコンポーネントにフィールドを追加するには、そのコンポーネントのデータソースからフィールドを選択し、そのフィールドをデータパネルからコンポーネントにドラッグ&ドロップします。
フィールドから新しいグラフを作成する
データパネルからツールバーやメニューを使用するためのショートカットとして、キャンバスにフィールドをドラッグ&ドロップして、新しいグラフを作成することができます。Looker Studio では、追加するフィールドに適した新しいグラフが作成されます。
- 指標または数値ディメンションの場合、Looker Studio では新しいスコアカードが作成されます。
- 地理フィールド タイプの場合、Looker Studio では新しい地図が作成されます。
- 日付フィールド タイプの場合、Looker Studio では新しい時系列が作成されます。
- 他のタイプのディメンションの場合、Looker Studio では新しい表が作成されます。
新しいグラフは、フィールドの選択元となったデータソースに基づいています。
計算フィールドとパラメータをデータソースに追加する
各データソースのフィールド リストの下部にある [+ フィールドを追加] ボタンと [+ パラメータを追加] ボタンを使うと、選択したデータソースに計算フィールドやパラメータを簡単に作成できます。