デフォルトでは、データポータルのグラフは、単一のデータソースから情報を取得します。データの統合機能を使用すると、複数のデータソース(「統合データソース」と呼ばれる)に基づいてグラフを作成できます。たとえば、Google アナリティクスの 2 つのデータソースを統合すると、アプリとウェブサイトのパフォーマンスを 1 つのグラフで確認できます。
データを統合することにより、データ同士の関係を把握することができます。また、データポータルで直接、統合グラフを作成できるので、他のアプリケーションでデータを準備する必要がなくなり、時間と労力を節約できます。
クイック スタート リソース
デモ動画 |
統合データのレポートの例下のサンプル レポートをクリックすると、2 つのスプレッドシートからデータを結合する方法をご覧いただけます。
|
統合の仕組み
統合データソースは、1 つのデータソースのレコードを最大 4 つのデータソースのレコードに結合することによって作成されます。データを結合するには、すべてのデータソースに共通の一連のディメンションが 1 つ以上存在する必要があります。このディメンションを「結合キー」と呼びます。統合データソースには、[データの統合] パネルの一番左に表示されているデータソースのすべてのレコードと、それより右側に表示される、結合キーで同じ値を共有するデータソースのレコードが含まれます。
たとえば、下のスクリーンショットは、[データの統合] パネルに表示される「ウェブサイト A」、「ウェブサイト B」、および「モバイルアプリ A」の 3 つのデータソースを示しています。結合キーは、「参照元」ディメンションです。これらのデータソースを統合すると、「ウェブサイト A」のすべてのレコードと、「ウェブサイト A」と同じ「参照元」の値を共有する「ウェブサイト B」および「モバイルアプリ A」のレコードを含む統合データソースが作成されます。
統合は左外部結合
データ サイエンスの用語では、このような統合を「左外部結合」と呼びます。「テーブル A」と「テーブル B」を左外部結合すると、「データソース A」のすべてのレコードと、「データソース B」内の同じキー値を共有するレコードが抽出され、結合されます。
下の図は、「データソース A」と「データソース B」の左外部結合を表したものです。統合データソースには、緑色の円の内側に存在するすべてのレコードが含まれます。
統合データソースはレポート専用
複数のディメンションを使用する統合
データソースを統合する際には、複数のディメンションを結合キーとして使用することができます。この場合、各データソースは、同じディメンションのセットを共有している必要があります。次の例をご覧ください。
この統合では、「Sales Rep」の「Sales Rep ID」および「Region」に一致するレコードのみが「Store Orders」から抽出され、統合データソースに含められます。
同じデータソース同士の統合
データの統合機能では、あるデータソースをそのデータソース自身と統合することができます。その場合は、[データの統合] パネルで同じデータソースを複数回追加します。
たとえば、Google アナリティクス コネクタには「1 日のアクティブ ユーザー数」、「7 日間のアクティブ ユーザー数」、「28 日間のアクティブ ユーザー数」という指標がありますが、アナリティクスの制限により、グラフにはこれらの指標のうち 1 つしか追加することができません。しかし、同じアナリティクス データソース同士を統合すれば、アクティブ ユーザー数の指標をすべて統合データソースに含めて、1 つのグラフ上で比較することができます。
統合データに計算フィールドを作成する
グラフ固有の計算フィールドを使用して、統合データに対して計算を実行できます。詳しくは、こちらをご覧ください。
統合データソースを管理する
レポートの統合データソースは、プロパティ パネルの [データ] タブにある [コンポーネント データソース] の下に表示されます。
[リソース] > [混合データを管理] メニューを使用すると、統合データソースのステータスを確認したり、データソースを削除したりすることができます。
データ統合の制限事項
統合データソースは、その統合データソースが作成されたレポートに属します。別のレポートで統合データソースを再利用する場合は、統合データを含むコンポーネントをコピーして、新しいレポートに貼り付けてください。
1 つのグラフで、最大 5 つのデータソースを統合することができます。
データの統合では現在、左外部結合の操作のみがサポートされています。