特定の指標で目標としているベンチマークの達成状況をすばやく確認するには、ブレットグラフを使用します。ブレットグラフはシンプルで、次の 3 つの要素から構成されます。
- 中央の棒(グラフで使用する指標の実際の値を表します)
- 縦線(目標値を表します)
- 色付きの帯(しきい値の範囲(低い、標準、高いなど)を表します)
ブレットグラフは、さまざまな「健全性」や KPI(重要業績評価指標)を計測するウィジェットとしてダッシュボードでよく使用されます。
この記事の内容:データポータルのブレットグラフ
データスタジオのブレットグラフには単一の指標が表示されます。必要に応じて、目標値を表示して、しきい値の範囲を 3 つまで設定することができます。グラフの色を変更することや、データフィルタを適用することも可能です。
例:
下のブレットグラフは、架空のオンライン講座の平均成績の指標を基に作成されています。平均成績が目標を上回っていることが一目でわかります。
- 中央の棒は指標の値(この例では 3.2)を表します
- 縦棒は平均成績の目標(グラフ設定で 2.8 に設定)を表します
- 色付きの帯は平均成績の範囲(低い、標準、高い)を表します。
ブレットグラフの例。「平均成績」指標は、ブレットグラフの上部にスコアカードを追加すると表示されます。
グラフの設定
グラフを選択し、右側のプロパティ パネルを使用してグラフのオプションを設定します。
データ プロパティ
グラフの [データ] プロパティ パネルのオプションは、データの編成方法と表示方法を制御します。
データソース
データソースはコンポーネントと基になるデータセットを接続します。データソースのオプションは次のとおりです。
- グラフのデータソースを変更するには、現在のデータソース名をクリックします。
- データソースを表示または編集するには、
をクリックします(このアイコンを表示するには、閲覧以上の権限が必要です)。
- 複数のデータソースからのデータを 1 つのグラフに表示するには、[+ データの統合] をクリックします。データの統合機能の詳細
ディメンション
ディメンションとは、データのカテゴリのことです。ディメンション値(ディメンションに含まれるデータ)は、名前や説明など、カテゴリの特性を表します。
右側の [使用可能なフィールド] パネルからフィールドをドラッグして、グラフにディメンションを追加します。[データ] タブの [ディメンションを追加] をクリックして追加することもできます。
ドリルダウン
このオプションは、ドリルダウンをサポートするグラフに表示されます。
グラフをドリルダウンすると、データをより詳しく把握することができます。ドリルダウンを有効にすると、追加されたディメンションに応じて別の詳細レベルで分析できるようになります。グラフのドリルダウンの詳細
期間のディメンション
このオプションは、データソースに有効な日付ディメンションがある場合に表示されます。データソースが Google 広告および Google アナリティクスの場合、このオプションは自動的に [日付] ディメンションに設定されます。
期間のディメンションは、グラフの期間を指定する際の基準として使用されます。このディメンションは、グラフの期間のプロパティを設定する場合や、レポートの閲覧者が期間設定を使って期間を指定する場合などに使用されます。
内訳ディメンション
内訳ディメンションでは、選択したディメンションに応じて分割された指標データが表示されます。たとえば、年間の売上データを示すグラフであれば、「販売地域」ディメンションで分割して地域別の売上を表示したり、「従業員 ID」ディメンションで分割して営業担当者別の売上を表示したりすることが可能です。
指標
指標は、ディメンションに含まれる要素を測定し、グラフの数値目盛りとデータ系列を指定します。
右側の [使用可能なフィールド] パネルからフィールドをドラッグして、グラフに指標を追加します。[データ] タブの [指標を追加] をクリックして追加することもできます。
指標は、基盤となるデータセットから算出された集計値、または COUNT()、SUM()、AVG() などの集計関数を暗黙的または明示的に適用した結果を示します。指標自体には定義済みの一連の値がないため、ディメンションの場合とは異なり、グループ化できません。
ブレットグラフでは単一の指標を使用できます。
範囲の上限
グラフのしきい値を指定できます。多くの場合、範囲は「低い」、「標準」、「高い」というしきい値で示されます。既定では、範囲の値はそれぞれ 1、2、3 に設定されています。これらは実際のデータに合わせて調整します。範囲を削除するには、値を 0 に設定します。範囲がまったく表示されないようにするには、3 つの範囲をすべて同じ値に設定します(指標の値を十分に表示できる大きさの値を使用します)。
範囲 1 | 「低い」範囲のしきい値を設定します。 |
範囲 2 | 「標準」範囲のしきい値を設定します。 |
範囲 3 | 「高い」範囲のしきい値を設定します。 |
目標
グラフの目標値を指定できます。
目標を表示 | 目標の縦棒を表示または非表示にします |
目標値 | 目標値を設定します。 |
デフォルトの期間
デフォルトの期間のプロパティでは、個々のグラフの期間を設定できます。
デフォルトの期間のオプション
自動 | グラフのデータソースで設定されているデフォルトの期間を使用します。 |
カスタム | カレンダー ウィジェットを使用して、グラフのカスタムの期間を選択できます。 |
データ比較タイプ | 選択した期間の比較データを表示します。 |
Google アナリティクスのセグメント
このオプションは、ユニバーサル アナリティクスをデータソースとするグラフに表示されます。
セグメントは、アナリティクス データの一部を表すものです。データポータルのグラフにセグメントを適用すると、データポータルのレポートと Google アナリティクスのレポートで同じデータが表示されるようになります。データポータルでの Google アナリティクスのセグメントの使用についての詳細
フィルタ
フィルタ プロパティでは、追加または除外する値を指定することでコンポーネントに表示されるデータを制御できます。フィルタ プロパティの詳細
フィルタ オプション
フィルタ名 | 既存のフィルタをクリックして編集します。削除するには、フィルタ名にカーソルを合わせて X をクリックします。 |
+ フィルタを追加 | グラフのフィルタを新しく作成します。 |
スタイル プロパティ
グラフのスタイル プロパティは、グラフの全体的な表示方法や表示形式を設定します。
棒の色
値を示す中央の棒と範囲の表示形式を設定します。
棒の色 | 値を示す棒の色を設定します。 |
範囲の色 | 範囲の色を設定します。 |
軸
グラフの軸の表示形式を設定します。
軸を表示 | グラフの軸を表示または非表示にします。 |
フォントの色 | 軸のラベルの色を設定します。 |
フォント ファミリー | 軸のラベルのフォント ファミリーを設定します。 |
背景と枠線
グラフの背景コンテナの表示形式を設定します。
背景 | グラフの背景色を設定します。 |
枠線の角丸半径 | グラフの背景に角丸の枠線を追加します。半径を 0 にすると、背景の角が 90° になります。枠線の角丸半径を100° にすると、角が丸くなります。 |
不透明度 | グラフの不透明度を設定します。不透明度を 100% に設定すると、対象物がグラフの背後に隠れます。0% に設定すると、グラフが非表示になります。 |
枠線の色 | グラフの枠線の色を設定します。 |
枠線の太さ | グラフの枠線の太さを設定します。 |
枠線スタイル | グラフの枠線のスタイルを設定します。 |
枠線に影を付ける | グラフの下側と右側の境界線に影を追加します。 |
グラフのヘッダー
グラフのヘッダーでは、データのエクスポート、ドリルアップ、ドリルダウン、Explorer ツールでのグラフ表示など、グラフに対してさまざまな操作を実行できます。グラフのヘッダーのオプションは次のとおりです。
カーソルを合わせて表示(デフォルト) | グラフのヘッダーにカーソルを合わせると、縦に 3 つ並んだ点が表示されます。これらの点をクリックしてヘッダーのオプションにアクセスします。 |
常に表示 | ヘッダーのオプションを常に表示します。 |
表示しない | ヘッダーのオプションを表示しません。レポートの閲覧者は、グラフを右クリックするといつでもオプションにアクセスできます。 |
色 | グラフのヘッダーのオプションに色を設定します。 |