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この記事では、Looker Studio について説明します。Looker のドキュメントについては、https://cloud.google.com/looker/docs/intro をご覧ください。

データをモデル化する

Looker Studio でディメンションと指標を定義する方法を理解します。

ビジネス目標の達成に役立てるためにデータを操作することは、「データのモデル化」と呼ばれます。

Looker Studio では、データソースのフィールドに特定のプロパティ(名前、データ型、集計など)が含まれます。これらのプロパティは、データソースの作成時に使用されるコネクタによって提供されます。

この記事では、これらのデータソースのフィールド プロパティと、これらのプロパティをカスタマイズして、意図したとおりにレポートにデータを表示する方法について説明します。

始める前に、次のトピックについて理解しておきましょう。
この記事の内容:

フィールドの種類

データソースには次の種類のフィールドが含まれます。

  • ディメンション: データを説明または分類します。ディメンションには未集計のデータが含まれます。ディメンションは、データソース エディタとレポートのプロパティ パネルに緑色のフィールドとして表示されます。

    ディメンションをグラフに追加すると、データがそのディメンションによってグループ化されます。「キャンペーン名」、「商品 ID」、「国」はすべて、グラフの情報をグループ化するために使用できるディメンションの例です。未集計の数値の列など、あらゆる種類のデータをディメンションにすることができます。

    ディメンションの詳細
  • 指標: ディメンションを測定します。指標には集計データが含まれます。指標は、データソース エディタとレポートのプロパティ パネルに青色のフィールドとして表示されます。

    指標は、値のセットに集計を適用した結果です。適用する集計は、基となるデータセットから取得される場合もあれば、COUNT()SUM()AVG()などの集計関数を暗黙的または明示的に適用した結果である場合もあります。

    指標の詳細
  • 計算フィールドは、関数、演算子、分岐ロジックを単独であるいは組み合わせてデータに適用することで作成するフィールドです。計算フィールドは、数式の出力に応じて指標またはディメンションとして表示されます。

    計算フィールドの詳細
  • パラメータ: ユーザー定義のデータを格納します。パラメータを使用して、基となるデータセットで定義されたユーザー入力または変数(BigQuery カスタムクエリ パラメータなど)に基づくレポートとデータソースをカスタマイズまたはパーソナライズできます。

    パラメータの詳細

フィールドのプロパティ

すべてのフィールドには、データセットのデータソース ページに表示される以下のプロパティがあります。これらのプロパティは基になるデータセットから派生したもので、以降のサブセクションに記載されています。

フィールド

[フィールド] 列には、データセット内のフィールド名が表示されます。この名前は、フィールドを使用するすべてのグラフに表示されます。名前が長すぎて途中までしか表示されない場合は、名前にカーソルを合わせると名前がすべて表示されます。

フィールドの名前を変更するには、フィールド名をクリックして新しい名前を入力します。

種類

[種類] 列には、フィールドのデータ型が表示されます。データ型は、そのフィールドの処理時に想定されるデータの種類を Looker Studio に示します。データ型によって、データがレポートにどのように表示されるか、データに対して許可されるオペレーションと許可されないオペレーションが決まります。たとえば、算術関数を [テキスト] フィールドに適用したり、[数値] フィールドをレポートの期間として使用したりすることはできません。

フィールドのデータ型を変更するには、プルダウン メニューを使用します。

詳しくは、データ型についての記事をご覧ください。

デフォルトの集計

集計は、フィールドのデータを要約する方法です。フィールドのデフォルトの集計方法は、データソースの [デフォルトの集計] 列で確認できます。デフォルトの集計は、グラフでフィールドを指標として使用する場合に適用されます。フィールドをディメンションとして使用する場合は、そのフィールドでグラフをグループ化します。レポートの編集者は、この設定をグラフ単位で変更できます。

データの取得元と、基になるデータセットでの定義方法に応じて、以下の 3 通りのデフォルトの集計があります。

  1. なし。これは、数値以外のデータを含むすべてのディメンションに対するデフォルトの集計です。集計が [なし] のフィールドは、Looker Studio でディメンションとして扱われます。
計算フィールドに集計関数を適用することにより、ディメンションから指標を作成できます。たとえば、COUNT(顧客名) は、データ内の顧客の延べ数を返します。ただし、数値以外のディメンションに数学関数を適用することはできません。たとえば、SUM(顧客名) はエラーを返します。
  1. 合計。これは、未集計の数値データを含むすべてのディメンションに対するデフォルトの集計です。一般に、Google スプレッドシート、CSV ファイル、BigQuery テーブルなどの表形式のデータセットの数値列に適用されます。集計が [合計] のフィールドは、Looker Studio でディメンションまたは指標として使用できます。
  2. 自動。これは、データセット、コネクタ、または計算フィールドからのすべての指標に対するデフォルトの集計です。[自動] は、フィールドの集計方法が固定されており、変更できないことを意味します。集計が Auto のフィールドは、Looker Studio で常に指標として扱われます。

集計の詳細

説明

一部のデータソースでは、基になるフィールド名やフィールドの説明などのアノテーションが提供されます。[説明] 列には、これらの説明が表示されます。[説明] 列のテキスト ボックスをクリックすると、説明を編集または追加できます。Looker および検索広告 360 接続の場合、説明はデータソースから自動的に入力されます。

表グラフに説明を表示するには、[フィールドの説明を表示する] スタイル オプションを有効にします。Looker または検索広告 360 のデータソースに接続されているグラフでは、[フィールドの説明を表示する] が自動的に有効になります。  

計算フィールド、タイプ、集計

計算フィールドを使用すると、データを基に新しいフィールドを作成できます。計算フィールドは、フィールド リストに fx という記号付きで表示されます。

フィールドの作成に使用する数式によって、データ型、また作成されるフィールドが未集計のディメンションか集計指標になるかが決まります。たとえば、CONCAT() を使用してプロダクト コードから URL を作成する数式では、集計が「なし」のディメンションが作成されます。

あるいは、利益率を表示するフィールドを作成するには、SUM(利益) / SUM(売上) の数式を使用します。作成されるフィールドは、集計が [自動]、型が [数値] になります。

詳しくは、計算フィールドについてをご覧ください。

レポートのディメンションと指標

レポートにデータソースを追加すると、レポートの編集者は誰でも、データソースのフィールドを使用してグラフを作成し、コントロールを設定できるようになります。

グラフのディメンションと指標

ディメンションはデータをグループ化し、ディメンションを追加するほどデータが細かく分類されます。グラフの指標は、常に集計された数値であり、その集計のレベルは、ディメンション(存在する場合)によって異なります。

詳しくは、フィールドの追加、置換、削除に関する記事をご覧ください。

たとえば、「」ディメンションと 1 つの指標グループを持つ表では、指標は国別に表示されます。「都市」ディメンションを追加すると、まずは国別、次に都市別にとさらに細かく分類されます。

スコアカードやディメンションがすべて削除された表など、ディメンションのないグラフには、グループ化されていない指標値が表示されます。

グラフのデフォルトのタイプと集計のオーバーライド

デフォルトのフィールド定義は、以下のサブセクションで説明する方法を使ってグラフ単位で変更できます。

ディメンションを指標として使用する

  • 非数値ディメンション フィールドを指標として使用すると、Count Distinct(CTD)集計メソッドがそのデータに適用されます。
  • 数値ディメンション フィールドを指標として使用すると、データソースで指定されたデフォルトの集計が適用されます。デフォルトの集計が指定されていない場合は Sum が適用されます。

フィールドを手動で編集する

プロパティ パネルで、フィールドの編集アイコン(鉛筆アイコン)をクリックしてフィールドの定義を変更します。データ型や集計方法(「自動」以外の集計フィールドの場合)を変更したり、比較や関数を適用したりできます。

レポートの編集者がこれらのデフォルト設定を変更できないようにするには、データソースを編集して [レポートのフィールド編集] をオフにします。詳しくは、フィールドを編集するをご覧ください。

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