ハードウェア データの収集

お客様に最適な状態でご利用いただけるように、ChromeOS Flex ではデバイスのハードウェア データを収集して Google と共有し、提供すべきアップデートを判断しています。ChromeOS Flex の操作性とサービスのサポートおよび改善などを目的として、ハードウェアのデータが Google と共有されることがあります(ユーザーが許可した場合)。

デバイスの特定について

Google では可能な限り、プライバシー保護のための対策を講じています。たとえば、Google のさまざまなデータセットではデバイスのデータは匿名化されています。ChromeOS Flex のハードウェア サポートは柔軟であるため、こうした対策をとっていてもデバイスのハードウェア コンポーネントでデバイスを特定することが可能です。

デバイスが特定される可能性は稀であり、Google ではこのような特定を積極的に回避、防止するようにしていますが、ChromeOS より ChromeOS Flex の方が特定される可能性が高いことを認識していただく必要があります。

ハードウェア データを確認する方法

ChromeOS Flex を搭載したデバイスでは、ログインして chrome://system にアクセスすると、ChromeOS Flex の使用時に Google と共有される可能性のあるものと同じハードウェア データを、デバイスからローカルで確認できます。ChromeOS Flex 固有のハードウェア データは、chromeosflex_ で始まるフィールドにあります。

ここには、モデルの名前、CPU、GPU、ハードウェア セキュリティ チップの有無およびサポート状況、RAM 容量などのデバイスデータが表示されます。

Google によるデータの使用

お客様のハードウェア データは、ChromeOS と ChromeOS Flex のサポートと全体的な向上を目的として使用されます。たとえば、あるコンポーネントを使用するデバイス数に基づいてバグの影響を分析したり、利用者数の多いデバイスのサポートを優先的に改善したりします。また、フィードバックやサポートから報告された問題について詳細を理解するために、個別のハードウェア データを参照します。

具体的には次のような場合に、ChromeOS Flex から Google にデータが共有される可能性があります。

ハードウェア データを使用してアップデートをフィルタリングする

ChromeOS Flex のアップデート中は、デバイスが受信したアップデートを通知し、デバイスに影響を与える可能性がある重大な既知の問題を回避するためにハードウェア データが分析されます。信頼性の高い環境を提供するためにこのデータは不可欠であるため、他のデータ共有を無効にしている場合でも、ハードウェア データの共有を無効にすることはできません。

アップデートの際は、ChromeOS Flex デバイスからアップデート サーバーにリクエストを送信するときにハードウェア データが一緒に送信されます。アップデートの既知の問題がお使いのデバイスに影響する場合は、必要に応じてアップデート後の調整が行われます。アップデート中のリクエストと一緒に送信されたデータは、Google で保存されたり、他の目的で使用されたりすることはありません。

分析と改善のためにハードウェア データを共有する

ハードウェア データを ChromeOS Flex ハードウェア データベースに保存することを許可するかどうかを選択できます。このデータベースは、ChromeOS Flex がインストールされているデバイスとハードウェアの種類を把握して集計することを目的としています。ご提供いただいたデータは、ChromeOS Flex を実行しているデバイスを把握し、改善するために使用いたします。また、Google のサポートと改善の取り組みについても報告いたします。

データベースへの保存を許可すると、ハードウェア データ(前述のとおり chrome://system で確認可能)が ChromeOS Flex ハードウェア データベースに送信され、定期的に更新されます。このデータセット内のデバイスの ID は、デバイスまたはユーザー アカウントの ID とは関係ありません。

ChromeOS Flex の改善に役立つデバイスデータ共有の設定はいつでも変更できます。登録済みのデバイスでは、Google 管理コンソールの [ChromeOS Flex の追加ハードウェア データ] の設定を使用して、追加ハードウェア データを共有するかどうかを制御できます。

未登録のデバイスでは、セットアップ時またはセットアップ後に [設定] メニューの [セキュリティとプライバシー] を使用して、デバイスデータを共有するかどうかを選択できます。

フィードバック レポートでハードウェア データを共有する

他のバージョンの ChromeOS と同様に、ChromeOS Flex デバイスから Google にフィードバックを送信するかどうかを選択できます。このチェックボックスをオンにすると、フィードバック レポートにシステム情報を含めるかどうかを選択できます。送信される情報にはハードウェア データ(前述のとおり chrome://system で確認可能)も含まれます。Google ではこのハードウェアのデータを他のデータやログと併せて使用することで、フィードバックでご報告いただいた問題を使用デバイスと関連付けて把握できます。また、特定のコンポーネントと報告されている問題との関連性を特定する際にも役立つ可能性があります。

クラッシュ レポートとエラーレポートでハードウェア データを共有する(準備中

他のバージョンの ChromeOS と同様に、ChromeOS Flex デバイスからも Google に自動的にクラッシュ レポートとエラーレポートを送信するかどうかを選択できます。多くのクラッシュは、具体的な種類のデバイスや特定のコンポーネントでのみ発生します。このようなハードウェア データがレポートに含まれていると、Google では該当するハードウェアを使ってデバッグやテストを実施できるようになります。

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