Chromebook では、「多層防御」の原則に基づいて複数の層で情報を保護しています。いずれか 1 つの層が侵入を受けても他の層は引き続き機能します。ユーザーがデータ保護の意識を持つことは常に大切ですが、Chromebook なら少しは肩の力を抜くことができます。Chromebook には次のセキュリティ機能が組み込まれています:
自動更新
不正なソフトウェアへの対策として最も有効なのは、すべてのソフトウェアを最新に保ち、最新のセキュリティ修正を適用しておくことです。従来のオペレーティング システムは、さまざまなベンダー製の、更新の仕組みもユーザー インターフェースも異なる多様なソフトウェア コンポーネントで構成されているため、この対策を行うのは困難になりがちです。Chromebook ではアップデートが自動的に行われるため、常に最新で最も安全なバージョンが動作するようになっています。
サンドボックス化
Chromebook では個々のウェブページとアプリケーションが「サンドボックス」と呼ばれる制限された環境で動作します。Chromebook でウイルスに感染したページを開いたとしても、他のタブ、アプリ、その他の要素に影響が生じることはなく、脅威は封じ込められます。
確認付きブート
不正なソフトウェアがサンドボックスをすり抜けても、Chromebook は引き続き保護されます。Chromebook では起動時に毎回、「確認付きブート」と呼ばれるセルフチェックが行われます。システムで改ざんや破損が検出された場合、通常は自己修復により、オペレーティング システムが新品同様の状態に戻されます。
データの暗号化
Chromebook でウェブアプリを使用するとき、重要なデータはすべてクラウドに安全に保存されます。ただし、ダウンロードしたファイル、Cookie、ブラウザのキャッシュ ファイルなどは、従来と同様にパソコン上に置かれます。Chromebook では、不正利用対策を施したハードウェアを使ってこのデータが暗号化されるので、ファイルに簡単にアクセスされないようになっています。
復元モード
Chromebook になんらかの問題が生じた場合は、ボタンまたはキーボード ショートカットを使って復元モードに移行し、オペレーティング システムを既知の良好なバージョン戻すことができます。